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「私は自分が何を避けようとするのかはよくわかるのだが、何を求めているのかはよくわからない。」
モンテーニュ 本当に自分がやりたいことを直視して、それを職業にする人がいます。ところが、なんだか大人になってしまった僕は、自分には本当にやりたいことなんて、もう見つかりっこないと決め付けています。日々少しでも社会の役に立っていると実感できればそれで十分じゃないかと。 やりたいことにフォーカスすることはリスキーです。何でもやります、というスタンスで社会が自分に望んでいることに常にオープンでいるほうがよっぽど良い仕事が見つかるのに、やりたいことにこだわりすぎてしまって、チャンスを逃すことは愚かなことのように思えます。それに世の中には思いもつかないような仕事も沢山あります。やりたいことだけをやっていると、そういう未知の仕事と出会える可能性も少なくなるでしょう。 でも、仕事の手をちょっと休め、深呼吸をして空を見上げてみると、なんだか切ない気持ちになるのです。もしかしたら、もっと自分がやるべき運命的な仕事があるのではないか。そもそも何故僕は今の仕事をしているのか。というかなんでオランダにいるのか(笑)。 食べるために仕事をするというロジックは尊重するべきだと思います。ナイーブなことをぬかしておいて、自立に支障をきたすような結果を招いてしまっては、日々僕の食事となるために犠牲になってくれている命に申し訳がないでしょう。 しかし、人はパンのみに生きるにあらずではなかったですか。そうこう悩んでいるうちに身動きがとれなくなり、ウジウジ考えることすら止めてしまうことが怖いのです。それは残りの人生を消化試合にしてしまうことのように思えるのです。 うにうにする本: 「幸福論」 ラッセル うにうにする音楽: 「Talking Book」 Stevie Wonder ![]() #
by NED-WLT
| 2005-03-10 07:10
| 日々の暮らし
「I’m not crazy, I’m just not you!」 (本のタイトル)
Roger Pearman, Sarah Albritton なんだかソリが合わない人っていますよね。でもソリが合わない人とも同じ目標を達成するためにチームを組むことがあります。うんざりするばかりでなく、なんとかならないものでしょうか。 あるタイプのリーダーシップ論は、ある人間がもって生まれた遺伝子、幼少時より築きあげた人格そして価値観を変えることはとても困難だけど、人は人と接する時の態度(振る舞い方)だけは変えられると教えています。自己分析からはじまって、自分と同僚のタイプの相違によって起こりやすい問題を事前に理解しておいて、お互いに態度に気をつけ無用の摩擦を回避してゆこうという方法論です。 例えば、直感が優れている人と理詰めで考えるのを得意とする人が議論をすると摩擦が起こりやすいというのはどうでしょう。直感の人は結論がすぐに見えてしまいます。これは感性から出る結論なので、どうしてそういう結論になるのかということを他人に説明するのは難しいのが普通です。ところが理詰めの人は説明を大切にします。エクセルで必要のないセルにまできちんと数式を反映させるあなたは、おそらく理詰めの人です。 理詰めの人にとっては、直感の人の説明が不足しがちな意見を理解することが困難でイライラの素なのです。逆に直感の人にとっては必要のない理屈をこねくりまわす理詰めの人は、プロジェクトの進行を無駄に妨げているように映ります。 大事なのは、チームにとっては直感の人も理詰めの人も両方必要だということです。直感の人なしのブレインストームなんて意味がありません。ですが、理詰めの人の説明がないと予算は絶対に認可されません(笑)。ですから、お互いに自分と異なるタイプの人をイライラさせる原因を理解し、態度を変えることによって共通の目標を達成しようじゃないか、となる訳です。ええ理屈では(笑)。 そうか、僕が人と接するときに唯一変えられるのは僕の態度なんだ!早速それを実践しようと、まず家内の話をきちんと最後まで聞こうとしてみましたが、ああもう失敗しました(笑)。 反省した日の本: 「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」 キングスレイ ウォード 反省した日の音楽: 「The Nightfly」 Donald Fagen ![]() #
by NED-WLT
| 2005-03-09 19:39
| ちょっぴり経営学
「人間が幸福であるために避けることのできない条件は勤労である。」
トルストイ こっちで暮らすようになって良かったことは、自由時間が増えたことです。日本にいたときは、とにかく仕事が忙しくて本を読む時間が取れないことが苦痛でした。自由時間と思えたのは、それこそ出張で狭い飛行機の中にいるときだけ。ちなみに当時は頻繁に台湾に出張しており、月の半分は台湾で過ごしていたイメージです。そういえば台湾で食べる鴨肉麺が大好きでした。 仕事が忙しいというのは、新人であった時代にはむしろ誇りに感じたものです。自分が会社に必要とされているという実感が持てることは、幸せの一形態だと思います。忙しさ極まって、上司から初めて海外出張の命を受けたときは、嬉しくてはしゃいだ記憶があります。ちなみに、その海外出張が僕の飛行機初体験、海外初体験でした。 しばらくして、とにかく競争原理だけで毎日を過ごすことに疲れてきました。自分の幸福が、自分が所属していた会社組織内の政治に依存しすぎていることにも疑問を感じるようになりました。いろいろ面白いことは多かったけど、とにかく会社での生活以外には何もなかった。 今では、とかく雨がちなここの天候にも関わらず(いや雪が降ろうとも!)、毎日自転車で通勤しています。仕事も基本的には朝9時から午後6時まで。休日出勤もすっかり無くなりました。毎日自宅で食事をするようになるなんて、以前は想像すらできませんでした。たまに当時の忙しさが恋しくなったりもするし、結果として競争原理からも逃げ出すどころか逆に磨きをかけにかかってますが、とにかく自由になる時間が増えたことは何よりも嬉しいことです。 日曜日の本: 「仕事の中の曖昧な不安」 玄田 有史 日曜日の音楽: 「Curtis/Live!」 Curtis Mayfield ![]() #
by NED-WLT
| 2005-03-06 07:33
| 日々の暮らし
「神道に書籍なし。天地をもって書籍とし、日月をもって証明とす。」
吉田兼倶 ここ数日のオランダは3月としては記録的に寒いのです。昨日の夜は、北部で-20.5度となったそうです。なんでも3月のデータとしては1860年以来の寒さとか。僕はオランダ人よろしく仕事場まで自転車通勤をしているため、今週はかなり朝が辛かったです。こうして記事を書いている今も、窓の外はまた雪です。明日、ロッテルダムの動物園に行こうと思っていたのですが、行けるかな・・・。さっき家の窓から撮影した写真、おもしろい色が出たのでアップすることにしました。 ちょっと雪が降ると、二階まで積もれと願いませんか?それに何故か暖炉の前でソファにもたれてウイスキーを飲みたくなりませんか?実際に二階まで雪が積もる所に住んでる人は、きっとそんなふうには思わないのでしょうね。 今晩の本: 「山月記」 中島 敦 今晩の音楽: 「Undercurrent」 Bill Evans ![]() #
by NED-WLT
| 2005-03-05 06:39
| 日々の暮らし
「私たちはある国に住むのではない。ある国語に住むのだ。祖国とは国語である。」
シオラン オランダに暮らしてもう随分と長い時間が過ぎました。ずっと日本で生まれ育ってきた日本人が大人になってから海外に生活基盤を築いていこうとすることは、やはり言葉の問題を中心として確かに大変なことだと日々実感しています。 海を越えて日本ではない所に出てゆくという行為は、僕の自我にとっては刺激が強すぎることなのかもしれません。日々の苦労の反動からか自我が肥大して、なにやら不思議な特権意識または選民思想のようなものが内面に積み上がって行くのを感じます。 そこらへんで見聞きしたことを、さも世界の常識は日本の非常識のように言ってみたり、ソースが怪しい現地情報を誇らしげに披露したり、ちっぽけな自分の経験に過ぎないことを一般化して考えようとする傾向を、最近自分自身に観ています。 なるほど海外で暮らすということは、日本での生活にはなかった苦労を伴うことでしょう。ですが独立した大人として日々を生きてゆくという行為は、どこで暮らそうとも大変で、尊いことです。海外で生きると決めた自分の苦労が、他人の苦労よりも深刻であるという思い込みは、確実に間違っています。 このブログは、こっちでの自分の経験をいたずらに大きなものとしてとらえず、なんとかそのままのサイズで記録したいという試みです。 ■ 追記 2009年3月31日に、8年と8ヶ月を過ごしたオランダを離れ、帰国しました。 ■ プロフィール 1972年、東京生まれ。慶應義塾大学理工学部卒、オランダTilburg大学TiasNimbas Business School経営学修士号(MBA)首席(The Best Student Award)取得。商社にて新事業開発などに従事した後、オランダの精密機械メーカーに転職しオランダに移住する。2006年末に各種ウェブ・アプリケーションを開発するベンチャー企業であるJ3 Trust B.V.をオランダで創業し、最高財務責任者(CFO)として活動。2009年春、8年と8ヶ月を過ごしたオランダを離れ、活動拠点を東京に移して現職に。 ■ X(旧twitter)アカウント ■ ご注意 (Disclaimer) 本ブログの内容は、あくまでも僕の個人的な思い付きです。本ブログは、僕の趣味としてまとめられたものであって、自分なりに配慮はしていても、記載されている内容が事実に基いた正しいものかどうか等は、信頼の置ける第三者によって検証されていたりはしません。もちろん、僕の所属する組織や団体の見解とは、なんら関係が無いことをあらかじめご承知下さい。 僕がブログに記載した内容は、その論調の如何によらず、決してアドバイスなどではなく、所詮は僕の個人的な思い付きにすぎません。このサイトの記載を信頼したことによって生じた損害等については一切責任は負えません。 また、本サイトからは他のサイトへリンクを貼っておりますが、リンク先のサイトは僕が運営管理するものではなく、リンク先の内容や、そうしたサイトを信頼したことによって生じた損害等についても責任は負えません。 このブログへのコメント及びトラックバックは自由です。しかし、管理人である僕の独断において削除する場合がございます。僕に出来る範囲でフェアな取扱をするように心がけますが、削除の基準はあくまで僕の気分であるため、それをここに明確に示すことは致しません。尚、当ブログへのリンクはフリーです。 事前の予告や事後の明示無く、記事がアップされた後であっても、記事の内容に追記や書き換え、または記事の削除が行われることがあります(実際に、結構頻繁に書き換えております)。また、この「ご注意」自体にも変更が加えられることがあります。 このブログに記載された文章と写真の著作権は、全て僕に帰属します。このブログの記事内容を何らかのメディアで引用する際は、元記事、またはブログトップへのリンクを必ず貼るようにして下さい。また、事後でも良いので、いつ、どこで引用したのかということをコメント欄に報告していただけると嬉しいです。尚、エントリ毎のURLは、記事のタイトルか、または各エントリのボトムに配置されているコメント欄などと同じ並び、一番左側にある「#」のマークをクリックすると、ブラウザのアドレス欄に表示されます。 2006年12月18日のエキサイトブログ利用規約改定以降、当ブログはアマゾンのアフィリエイト・プログラムに参加しています。対価を求めて当ブログがステルス・マーケティングに参加するつもりは全くありませんが、アフィリエイトの事実は、念のためここに記しておこうと思います。 当ブログは現在、日々トラックバック・スパムが多数送られてくるため、送信元記事に僕のブログ(http://NEDWLT.exblog.jp/)へのリンクが存在しない場合は、トラックバックを受け付けない設定となっています。 当ブログでは、ネットで見つけたビデオ(YouTubeなど)にリンクを貼ることがあります。しかしそこはネットのため、アップされているビデオの著作権がどうなっているか不明な部分も多分にあります。明らかに著作権法に違反するようなものは取り上げないように努めますが、グレーゾーンが広く判断に迷うケースも少なくありません。僕が取り上げたものが問題アリという場合は、コメント欄にご連絡下さい。問題が確認されれば、出来る限りすみやかに削除致します。 (ご注意の最終更新日:2008年4月5日) ![]() #
by NED-WLT
| 2005-03-04 05:31
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