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昨日12月30日は、以前から楽しみにしていた、ディズニーのスケート・ショー、『Disney on ice, Princess Classics』を観に行って来ました。実は、数日前にスケートをしにいったのは、このスケート・ショーへの熱が高じ、待ちきれなくなったことが原因でした(笑)。
![]() 帰る段になって、娘は今からまたスケートをやりに行きたいと言い出しました。さすがに、同日にスケートをしに行くことは出来ませんでしたが、この熱は本物かも(笑)。もしかしたら来年は、マイ・シューズを買うことになるかもしれません(笑)。 ![]() ▲
by NED-WLT
| 2006-12-31 20:11
| 日々の暮らし
時期も良いので、今晩の夕食はムール貝のワイン蒸し(ベルギー料理)でした。ムール貝は、オランダのゼーランド産の良質なもの。調理したのは僕と、とにかくお手伝いがしたい娘の黄金タッグ(笑)。前回紹介したムール貝のワイン蒸しのレシピとは異なるもの、個人的には改良版であると信じているものを、今日はアップしたいと思います。
まず、前回のレシピの弱点から。合計で白ワインを450mlも使う前のレシピは、全体の風味の大きな部分を白ワインそのものの味に依存してしまい、白ワインの選択によって味が大きく変わってしまうという決定的な弱点がありました。時に酸っぱく、時に渋くなったりして、味の均一性が保てないということでは、レシピとしては使えません。今回のレシピでは、白ワインの総量を300ml(ムール貝2キロ当たり)にまで落とし、代わりに大目に入れる野菜から出る水分を利用してムール貝を蒸すという方法を取っております。この改良によって浮いたワインは飲んでしまいます(笑)。 まず、買ってきたままのムール貝は、一応洗浄はされているものの、我々日本人の常識からすると、大概不十分です(笑)。金属のヘラなどで、ムール貝の表面に付着しているフジツボやゴミなどをキレイにします。ムール貝のクリーニング、親子でやると、親はイライラしますが子供は楽しいようです(笑)。実際、この工程は時間も労力もかかるもので、子供にとっては料理の大変さを知る良い機会ともなります。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ▲
by NED-WLT
| 2006-12-30 06:38
| 幸せな飲食物
オランダのライデンには、ナチュラリス(Naturalis)という権威ある国立自然史博物館があります。あのシーボルトが日本から持ち帰った多くのもの、いわゆるシーボルト・コレクションの一部や、ピテカントロプスを発見したウジェーヌ・デュボワの、デュボワ・コレクションが保管されているのも、ここナチュラリスだそうです。博物館の設立は1820年と古く、1,000万点を超える貴重なコレクションを保存している博物館で、世界のトップ10に入る博物館とのこと。1998年の新装オープン以降、展示されているのは、コレクションの中のおよそ10,000点です。スケートに行った次の日は、このナチュラリスに家族で行って来ました。
展示品の数を総コレクションのわずか0.1%以下に絞り込み、とにかく展示方法に力を入れるというユニークな博物館で、小さな子供でも直感的に地球と生命について学べるような、こぢんまりとした構造になっています。これまで多くの博物館を訪れて来ましたが、規模をさかしらに見せ付けるようなSupply Pushな博物館が多い中で、ナチュラリスは、まさにMarket Pullな博物館。教育戦略とは何かを考えさせられる、感激の博物館デザインです。照明も美しく、近代美術館の雰囲気すらありました。 ![]() ![]() ![]() ![]() さらに嬉しいことに、博物館の定期イベントとして、20年以上にも渡って自然をテーマとした作品を撮影し続けている写真家フランス・ランティング(Frans Lanting)による「生命の起源と歴史」をテーマにした特別展示会(2007年9月2日まで)が開催されていました。ランティングは、ナショナル・ジオグラフィック(National Geographic)で多数写真が採用されることで有名です。また、オランダ王室やBBCなどから名誉ある賞を獲得しています。彼のすばらしい作品のいくつかは、リンク先のサイトで見ることが出来るので、お時間があるかたは是非どうぞ。 博物館付属のショップ、お土産屋さんと侮る事無かれ。ここのブックコーナーは、自然史に関する書籍では、オランダ一の充実度だとか。そんなショップで、娘がお土産に買ったのは、もちろん恐竜の本。子供向けなのですが、内容が濃い!この本と一緒におねだりしていた恐竜の縫いぐるみは・・・我慢させました(笑)。僕と家内は、お買い得なアンモナイトの化石と迷ったのですが、結局、奮発してランティングの写真集『Life: A Journey Through Time ![]() ▲
by NED-WLT
| 2006-12-29 21:44
| 日々の暮らし
今日は、家族でスケートに行って来ました。屋根付きの屋外リンクと、アイス・ホッケーもできる屋内リンク、2つの大きなリンクを持った立派な施設でした。スケート関連商品を扱うプロショップも併設してあって、さすがスケートで知られたオランダのスケート場といったところ。多くの人がマイ・シューズ持参です。
![]() ![]() そして、危なっかしくも、なんだか滑れるようになってしまった娘は、補助フレームには目もくれないかと思いきや、これを本来の使い方ではない方法で使い始めたのです。そう、それはなんと・・・イナバウアーの練習・・・。スケートを初めて体験したその日に、イナバウアーの練習を自発的に始めるなんて(笑)。 ![]() あれから随分と時間が経ちましたが、僕たちに勇気をくれた荒川選手に改めて御礼を申し上げたいです。スケート、我が家のブームになりそうな雰囲気です! ▲
by NED-WLT
| 2006-12-28 07:35
| 日々の暮らし
今年も、もうクリスマスになりましたね。僕は、今年のお仕事はお終いで、今週末から完全にお休みモードです。ワインも大量に買い込んだし、つまみのチーズもあるし、完璧です(笑)。本当は先週末から休もうと思っていたのですが、実は、今年は有給休暇を使いすぎていて、来年の分まで前借状態となっていることが判明(汗)。ギリギリまで仕事をするはめになりました(笑)。
さて、我が家のクリスマス・リース。今年も家内の手作りです。しかも今回は、昨年の予告通りウニの殻も取り入れた「海の幸」リース!ウニの殻っていうからてっきりトゲトゲのやつを使うのかと思ってたら違うんですね(笑)。昨年の作品、及び、クリスマス・リースとは何なのかということに関しては、1年前のエントリ「クリスマス・リース」を参照して下さい。 ![]() ![]() ![]() ▲
by NED-WLT
| 2006-12-25 02:02
| 日々の暮らし
昨日のエキサイト:社会ニュースによると、厚生労働省の人口問題研究所は、日本の人口減少のペースが、これまでの予想以上に速まっていることを示したということです。これによると50年後には、日本の人口は現在の3割減、9000万人を切るのだそうです。
こんな状況にあって、キャッシュの一括払いではなくて、巨額なローンを組んでまで自宅を購入するという選択は如何なものか。今一度、自分の考えを整理しておこうと思います。例によって、このエントリはあくまでも僕の個人的な思いつきをまとめるものであって、アドバイスなどではありません。 買った家は、将来売ることができるのか 人口が減るということは、そもそも持家を買う可能性のある人の数が少なくなるということです。もちろん、既に日本の住宅戸数は総世帯数を上回っています。ところが、人口が減りはじめ、十分な数の住宅があるにも関わらず、日本ではまだ毎年100万戸を越える新築が着工されています(注1)。これからは、マンションのスラム化やゴーストタウンの出現などによって、より目に見える形で空家が増え、人々に住宅の供給過多が実感されるようになって行きそうです。 日本の持家比率は、世帯レベルで62%を超えています(注2)。既に自宅を所有している人は、まあまず、もう一軒家を買うということもないでしょう。このようにして自宅を所有しているのは、主に団塊の世代を中心とした高齢者世帯です(注3)。現在は自宅を所有していない残りの38%の世帯は、物件を自分達で購入する以外にも、親の自宅での同居や、その相続などによって持家を入手することが可能です。そのため、まだ自宅を所有していない世帯が残っているとはいえ、こうした世帯が、今後持家を購入する可能性は、それほど高くはないと考えられます。 今、日本で家を買う場合には、将来売れないかもしれないものを買っているという覚悟が必要だと思います。言葉は悪いですが、向こう50年の日本を考えるとき、住宅というのは時間と共に価値の目減りする、供給過多の使い捨て商品(耐久消費財)だと僕は思います。そうした意味では、住宅購入とは、高級車を買うことに似ています。 買った家に、ずっと住むことができるのか 買おうと、買うまいと、人には住む家が必要です。どうせ家賃を払うぐらいなら、持家のローンを払うほうが、最終的には得だという発想があります。この発想は、これからずっと引越しの必要が無いのであれば、金利や物価などの条件次第では正しいものとなり得ます。逆に、どうしても引越しが必要となった時に持家が売れないとすれば、これはかなり厳しいことになります。 ローン破綻してしまうという理由以外で、引越しを迫られる主な要因として今後考えられるのは、職場の変化、自治体の財政破綻、地球環境の変化の3つです。これら要因について、それぞれ可能性を考えてみます。 まず、地理的な意味での職場は変化するでしょうか。おそらくYESです。転職することは、今後よりあたりまえなことになるでしょうし、転職をしないまでも、企業の住所移転も増えると考えられるからです(注4)。通勤可能圏内で転職するから、多少遠くても大丈夫?本当でしょうか。企業は、今後も通勤手当を支払ってくれるでしょうか。ホーム・オフィス?自宅に居ても出来るような仕事は、国内ではなくて、きっとインドあたりに外注されるようになるでしょう(注5)。 自治体の財政は大丈夫でしょうか。今住んでいる自治体が、夕張市のように破綻してしまった場合は、医療や学校教育などの重要な福祉サービスを受けるために、引越しを考えないとならないでしょう。夕張市のケースは、日本の借金の現状と、これから50年という時間を考えたとき、果たして対岸の火事でしょうか。自治体間の格差というものも、今後は、これまで以上に顕著化するはずです。 地球環境の変化、特に地球温暖化の問題は、僕の個人的な意見としては、人類は既に「point of no return(注6)」を超えてしまったと思います。これからの海面の上昇と地球規模での気候の変化は避けがたいと考えます。多くの土地は水没するか、土地の液状化などによる深刻な地盤沈下で住めなくなるでしょう。水没しないまでも、極端な気温の変化や、雨風による災害などによる影響も無視できなくなるはずです。海水温の上昇による台風の巨大化はよく指摘されますが、それ以外にも年間の降雨量が極端に増えたり、逆に砂漠化が起こったりするかもしれません。こうした環境変化に伴って、新たな風土病のようなものが発生する地域もあるでしょう。そして日本には、常に地震のリスクがあることも付け加えて置きます。 貯蓄や所得はどうなるのか 『人口減少時代の読み方 仮に、給与が今後もあまり変わらないとします。それでも、人口減少と少子高齢化から、年金や健康保険、そして雇用保険の個人負担額は、今後急激に増加すると考えられます。消費税などの増税も避けられません。さらに、日本人1人当たりの、高齢者の介護にかかる費用も上昇するでしょう。 こうした状況では、定額ローンで金利の変動も無く、運良く給与に大きな変化はないと仮定しても、ローンの家計への負担は増し、可処分所得が減少して行くことになります。また、住宅を取得する場合には、共益費、管理費、修繕積み立て費などの住宅維持費と、固定資産税などの出費も忘れることはできません。これらはローン完済後にもかかる費用です。住宅はもはや、資産(お金を生み出しうる可能性のあるもの)ではなくて、負債として認識することが大切だと思います。 賃貸市場はどう変化するのか 分譲マンションは現在、完全に供給過剰です(注8)。残念ながら、現代の日本には、金融機関や不動産会社などのセールスに乗ってしまい、無理なローンを組んでいる人々が多くいると考えられています。そのため今後は、ほんの少し金利が上昇したり、税率が上がったりするだけで、賃貸市場には、ローン破綻した人々が過去に所有していた物件が多数流れてくると考えるのが自然です。その上に急激な人口減少ですから、中・長期的には賃貸物件の賃料は安くなり、また選択肢も増えると考えられます。 しかし、賃貸の不利な点としてよく持ち上がる「高齢者への物件貸し渋り」などの問題は、今後も深刻な問題として残ると思われます。また、賃貸物件はリフォームなどの融通が利かないし、駐車場代などは持家よりも割高になるでしょう。賃貸は比較的狭い物件が多く、また設備に不満があっても勝手に変更できません。当然、賃貸は賃貸なりに、我慢をしないとならない点も多数あると思われます。 結論 賃貸で家賃を支払うのは、持家のローンを払うのと同じ出費(損金)なのだから、最終的に資産として残る持家のほうが有利だというロジックが取り上げられることがあります。しかし僕の考えでは、賃貸の家賃というのは、変化の激しい時代に即してフレキシブルに生きるための「費用」であるのに対して、持家のローンとは、自分の欲しいものを得るための金銭的な「損失」であり、その維持費は「負債」です。さらに言えば、売れない持家に暮らすということは、職場を選ぶ自由や暮らすのに優良な自治体を選ぶ自由など、数多くの柔軟性を犠牲にすることです。 とはいえ、持家を取得することは、自動車を買うのと同様に、損得の問題だけでは語れない、価値観の話でもあります。住居というのは、人によってプレミアムの異なる典型的な商品です。住居を購入するという行為そのものは全く問題ではありませんし、現実に僕も持家に憧れています。また、今回エントリにしたのは、住宅購入をマクロな視点から見たものであって、ミクロな個々の売買においては、今後も住宅投資で儲かったりするケースも少なくないと思います。 僕が最も大きな問題だと思うのは、投資対象としては、これだけ不確実性の高いものを巨額な借金をしてまで買うという行為です。場合によっては、いわゆる「夢」のために、生死を賭けたギャンブルをすることにもなりかねません。 家は潜在的には誰もが欲しいものだからこそ、それを取得する場合の機会費用をよくよく考え、持家取得によって具体的に何をあきらめることになるのかをはっきりさせておくべきだと思います。現代の日本では、住宅を取得するリスクは明らかに上昇しています。それでも借金をして住宅を購入すると決めた場合は、とにかく金利の低いうちに繰り上げ返済をしてしまうことが重要だと思います。 「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である。」(おしまい) ●追記(2011年2月23日) 「ゾッとする国土交通省のレポート」も読んでみてください。こういうことを知らずにローンを組むことは、オススメできません。 (注1)例えば、日経BPの記事 (注2)例えば、東京大学大学院経済学研究所のレポート (注3)例えば、住友不動産販売のレポート (注4)企業が移転を画策する要因としては、労働力人口の減少と、減って行く国内需要のパイを巡って激化する企業間競争に勝つためのコスト削減が考えられます。労働力人口が大きく減る問題点と、それに対して企業が取りうる対策などに関しては『「人口減少経済」の新しい公式 (注5)『フラット化する世界 (注6)本来は、燃料を積んだ飛行機が、飛び立った飛行場に戻ることができるギリギリの点のことです。もう戻れないだけでなく、これから起こることを覚悟しないとならないというニュアンスが込められています。温暖化問題に関しては、アメリカの元大統領候補、アル・ゴア氏の活動を取り上げたドキュメンタリー映画『An Inconvenient Truth』(音が出ます)が秀逸です。 (注7)残業代がゼロとなる「ホワイトカラー・エグゼンプション」や「正社員と非正規社員の格差是正のために、正社員の待遇を非正規社員の水準に合わせる」といった話も、賃金抑制のために現実化して行くでしょう。 (注8)例えば、日経住宅サーチのレポート ![]() ▲
by NED-WLT
| 2006-12-22 06:50
| 時事評論のまね
ステルスというと、レーダーなどに探知されにくい黒い爆撃機のことが思い浮かびます。ステルスという英語には「秘密の、こそこそした」という意味があり、この単語がマーケティングの世界でも昨年ぐらいから話題になってきているようです。実際、この手法を専門とするエージェントも増えています。今回は、このステルス・マーケティング(注1)について備忘録をまとめます。
ステルス・マーケティングの意味は「消費者に対して、宣伝とは気付かれないような方法で宣伝をすること」というところでしょうか。日本でも、このような宣伝に従事する人のことを「サクラ」と呼んできた歴史があります。発想は新しくないのですが、このサクラの手口が日々巧妙化しつつあるという所がポイントです。 「すみません、ちょっと写真を撮ってもらえませんか?」 観光客っぽくて、感じの良い若いカップルに声をかけられたら、特に急いでいなければ、まあ撮影してあげるのが人情というものでしょう。渡されたカメラ付き携帯電話は、かなりの優れものです。うん、悪くない。はい、チーズ。良いね、この携帯。 このカップル、実はメーカーのサクラで、この時に渡されたカメラ付き携帯電話は、メーカーが売り込みたい新型機種だったりするという訳です。これは実際に某大手メーカーが実施したステルス・マーケティングの手法で、CBSのドキュメンタリー番組で取り上げられ賛否両論、話題になりました。 では何故このような詐欺まがいのような宣伝手法が、今、多くの企業に注目されているのでしょうか。勝手に以下、3つの要因(注2)を考えてみました。 *** 1.激化する企業間競争と広告にスレる消費者 いわゆるグローバル化によって、多くの産業分野では企業間競争が激化しています。激化した競争に勝ち抜くため、企業は莫大な費用を広告費として使ってきました。少なからぬ広告には、商品イメージを競合よりも少しでも良いものとするために、虚飾性が含まれています(注3)。そんな広告を信じて商品を買って来た消費者は、広告と現実の差を多くの実体験として学ぶことで、広告に引っかかりにくくなって行きます。換言すれば、消費者は企業の言うことを信頼しなくなって来ているということです。 2.メディアの多様化とメディア・ミックスの限界 「テレビを見て、新聞を読む」という消費者の行動は、明らかに過去のものになりつつあります(注4)。掲示板やブログ、SNSなど、消費者がどのようなメディアに限りある時間を使うのかということ自体が多様化してきており、テレビと新聞に広告を打つだけで商品の売り込みに成功するという事例は、明らかに減っていると思われます。これを克服する方法として知られているのは、メディア・ミックスと呼ばれる方法で、要するに多様化したメディアそれぞれの特徴を活かして、出来る限り広範囲に対応して行くという発想です。しかし、このようなメディア・ミックスはコスト面で問題があるばかりか、人々の時間の過ごしかたが益々多様化しそうな現代において、効果面でも疑問があります。 3.口コミ伝播速度の上昇 インターネットの普及に伴い、消費者による双方向コミュニケーションの機会が増えています。掲示板やブログに見るように、こうした双方向コミュニケーションは第三者にも開示されていることが多く、いわゆる「口コミ」の伝播速度は上がっていると考えて間違いないでしょう。例えば、面白いビデオがYouTubeにアップされれば、そのURLが掲示板やブログに貼られ、一気に広まります。 *** 企業としては、自分たちが直接前面に出るような宣伝の効果は薄れ、多様化するメディアに自らの力で対応することの費用対効果に疑問を感じているのです。ならば、伝播速度が高まった口コミを自社に都合の良いようにコントロールしたいというのは自然な流れと言えるのではないでしょうか。しかし・・・具体的に口コミをコントロールするということは、企業は、裏で糸を引く自分たちの存在を隠し、俗に言う「工作員」に宣伝の仕事をさせるということになりそうです。 これは、立場によっては詐欺スレスレとも考えられるわけで、倫理的な問題を超えて、場合によっては法律上の問題にもなりかねません。また、ステルスが消費者にバレた場合の炎上は、企業ブランドにとって相当痛いですから、そうしたリスクについても十分意識しないとならないでしょう。とはいえ、薬を理解するためには、毒についても知らないといけないように、知識としてステルスの存在を理解しておくことは重要です。 まとめの最後として、最近YouTubeで話題になった以下のビデオを見てみます。 とても微笑ましい映像ですが・・・皆様には、これが任天堂のステルスではないと言い切れますか?判断は消費者にまかされているとはいえ、怖い時代だなというのが正直なところです。まあ、自分だけ完全にクリーンで居られるなどとは思いませんけどね(笑)。 (おしまい) (注1)同じようなニュアンスの話として「アンダーカバー・マーケティング」、「バズ・マーケティング」や「口コミ・マーケティング」という言葉を使用することも多いようです。ただ、口コミは、必ずしもステルスである必要は無いため、これらを厳密に定義するならば、完全なイコールにはならないでしょう。 (注2)この3つの要素から抜け落ちる特殊なケースがあります。酒・タバコ業界です。現代先進国においては、酒やタバコを製造する企業にとって、それとわかる直接の宣伝キャンペーンを打つのは、常に訴訟リスクが伴う行為です。そのため、他の業界よりもずっと早くから、こうしたステルス・マーケティングの重要性を認識し、場合によってはそれを遂行していた可能性が高いと考えられます。 (注3)例えば、サラサラ髪の美女を使ったシャンプーの宣伝。僕もあんなサラサラ髪になってみたいと、値段が高めのシャンプーを購入したことがありますが・・・(笑)。 (注4)ちなみに僕の場合は、昔はテレビ大好きで、新聞も欠かさず読んでいたタイプなのですが、現在ではテレビは一切見ませんし、新聞もネットで拾う程度で、今後の人生で購読することはもはや無いと思われます。 ![]() ![]() ▲
by NED-WLT
| 2006-12-20 06:36
| ちょっぴり経営学
先週末は、ビジネス・スクール時代の同級生が集まる忘年会がありました。場所は、僕たちが卒業したスクールの場所とは関係のないライデン。ここにはオランダ最古の大学(1,575年設立)として有名なライデン大学があり、学生の町として知られています。「学生の町だから忘年会の会場も安上がり」という、いかにも倹約の精神(ケチとも言う)が根付いたオランダ人に仕切らせると、こういうことになります(笑)。
学生の町とはいえ、ライデンは格調の高い場所でもあります。実際、オランダ王室の方々が学ばれるのは、ここライデン大学であることが多いそうです。ライデン大学は歴史的にもヨーロッパ有数の大学と言えますが、我々日本人として特に知っておくべきなのは、この大学がヨーロッパにおける日本研究のメッカであるということです。日本を学ぶための「日本学科」なるものが設立されたのも1855年と古く、日蘭交流にも重要な役割を果たしています。あの西周が学んだのも、このライデン大学でした。西周については、近いうちにもう少し突っ込んだエントリをアップしたいと思っております。 酔っ払って撮影したのは、ライデンの運河に映る街路樹のイルミネーション。こんな運河も(酔って落ちたりしなければ)なかなか良いものです。さて・・・明日のオランダは、最高気温が2度、最低気温はマイナスとなる予報で、寒くなりそうです。もう既に寒いので早く寝たいのですが、まだクリスマス・カードが・・・(笑)。 ![]() ▲
by NED-WLT
| 2006-12-19 06:16
| 日々の暮らし
以前にも何度か匂わせたことがあるのですが、僕は大学時代にバンドを組んでいて、月並みですがプロの音楽家になろうと考えていた時期があります。その頃のメンバーの一人で、当時は毎夜、僕と将棋を指しつつ音楽について語り合った友達は、その後、別の友達とプロデューサー・ユニットを組み、今ではプロとして音楽業界で活躍しています。
ご存知の通り、音楽業界という所は日々主役の入れ替わる激戦区です。若者を吸引する力は強烈ですが、しかし生半可な気持ちで入り込んでしまうと大変なことになってしまう世界なのです。僕は、そんな世界の入り口から中を少し覗いて引き返し、髪を切ってスーツを着ることにしたわけですが、友達はその激戦区へと静かに歩みを進めたのです。 当時の僕は、そんな友達の姿を見て、その選択は「チャレンジ」という言葉ではとても表現し切れないのではないか、無謀な賭けなのではないかと考えていたのです。でも、今なら解ります。あれこそチャレンジなのだと。本当のチャレンジを経験したことなどなかった当時の自分には、チャレンジとは何なのかが全く理解できていなかっただけなのだと。 チャレンジとは、よくポスターなどで表現されているような「ジャンプ」をすることでは決してありません。それは紙のように薄いもの、時に「我慢」と呼ばれるものを一枚一枚積み重ねて、自分だけの山を自分の意思で作り上げて行くこと。血を流しながらも、紙を積み上げる作業を決して止めないことなのです。 プロデューサー・ユニットの名前は「Mo’doo-!」と言います。バンドではなく、他の人のために曲を書いたりアレンジをしたりする仕事なので、クラブで生演イベントでも無い限りは、この名前がフロントに出ることは滅多にありませんが、名前の裏には薄紙で出来た山があります。 最近彼らは、来年2月に日本デビューすることが決まっている、MEILINという韓国人少女のデビューシングル『SAVE MY SOUL.』を手がけたのですが、プレ・デビューということで、無料でプロモーション・ビデオと楽曲を聴くことが出来ます。かなり若者向けの楽曲なので、僕のブログに遊びに来てくれている年齢層の方々にとっては「若すぎ」かもしれませんが(笑)、お時間のある方は彼女の親にでもなったつもりで(笑)、どうぞ。 試聴には、Windows Media Playerのインストールが必要です。またブラウザのバージョンやタイプ、設定等によっては、一端「.asx」ファイルをフォルダに保存してから、そのファイルを再生(ダブルクリック)することが必要になる場合があります。 ネットの接続速度に問題がある方は、以下の楽曲のみのバージョンをどうぞ。実際、こっちのほうが少しだけ音が良いかも。 MEILIN、英語にちょっぴり韓国語なまりがあるのがキュートです(笑)。まだ17歳、友達もいない外国でデビューなんてとても大変だろうけど、頑張れっ!頑張れっ! ![]() ▲
by NED-WLT
| 2006-12-16 19:20
| 時事評論のまね
昨日、娘が、浮き輪などの補助無しで25メートルを泳ぎきることができました。もちろん美しいフォームのクロールなどではなく、どう表現して良いやら困るような命ギリギリのフォームで泳いだ25メートルです(笑)。でも、スポーツ・クラブに入会し、家族皆で週2、3回程度のペースで泳ぎ始めたのが先の8月ですから、なかなかの結果ではないかと思います。
初めは、とにかく楽しみながら少しずつ泳げれば良いかな、なんて思っていました。でも続けるうちに、このようにして親子で水泳をするということは、僕にとって子育てを学ぶためのとても良い機会であることに気が付きました。 子育てにおいては、子供を褒めることが重要と言われることが多いように思います。僕もそうした意見に賛成で、なるべく褒めるようにしていました。でも、それがもし「親に褒められたいから努力する」という姿勢を恒常的に子供に植え付けてしまうとするなら、それは子供から独立自尊の精神を奪うことになるのではないかと考えるようになり、最近では「褒めて育てるリスク」を意識しています。 何事も新しく学ぶことは、最初はとても難しく、クリティカル・マスを越えるまではどうしても学ぶことに楽しさを感じられることは少ないと思います。そのため、子供がそうした初学者の状態を早く脱出できるように、大げさに褒めたり、何らかのご褒美をあげたりすることは子育てのテクニック的な部分でしょう。でもテクニックはあくまでテクニックであり本質ではありません。 初学者であることから飛び出した後は、誰かに褒められるためにとか、他人に押し付けられたからという状態を卒業し、子供には「自分自身が成長する喜び」を感じてもらいたいのです。これに成功してしまえば、後は子供自身が、それが楽しいからやるという自主性を持って取り組めるような環境を整えてやることが親の仕事になるのであって、褒めるのもほどほどにしておくのが吉だと考えるようになりました。 水泳は、一旦初学者の状態を出れば、後は何メートル泳げるようになったかという具合に、小さな子供でも自分の成長を客観的に測定することが出来ます。また、特に競泳でもやらない限りは、水泳には、他人との競争というよりはむしろ、自分自身との戦い、自分の限界を推し進めるという楽しさがあります。 我が家でも、当初は浮き輪を外して泳ぐことを怖がっていた娘を勇気付けるために、褒めたり、ご褒美を用意したりしました。でも今では、娘はそうした「見返り」無しに水泳を楽しんでいます。そしてついに25メートルを泳ぎきる力を付けたのです。 泳ぎきった娘は、僕に何かを言われるまでもなく、喜びを全身で表現していました。僕は娘を祝福しました。でもそれは、娘を褒めたのではなく、娘の成長を娘と一緒に喜んだのです。小さな娘にとっての25メートルは、僕の25メートルとは違います。僕は、自らの限界を打ち破った娘に尊敬の念を抱きました。 ■我が家の教育戦略: 第6条 独立自尊の精神を養うため、子供には、自らの限界を推し進める喜び、成長を実感する喜びを出来るだけ沢山経験させる。 ![]() ▲
by NED-WLT
| 2006-12-15 06:59
| 我が家の教育論
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