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このたび、介護をテーマとしたメディアを立ち上げました。
介護は、ある日突然はじまります。いつかは、そういうこともあるだろうと漠然とは覚悟していたかもしれません。しかし、実際に介護と向き合うのは、とても辛く、厳しいものです。介護には、終わりも見えません。 そうした介護が、今、多くのビジネスパーソンの肩に乗ってきています。介護をきっかけとして昇進をあきらめたり、最悪のケースでは、介護をするために離職し、失業状態になる人もいます。 介護によって、個人のキャリアが犠牲になってしまうような状態は、少しでも改善されるべきだと考えています。 私の場合は、自分が大学生だったころから、母親の介護に寄り添ってきました。途中、自分がオランダに暮らしていたこともあり、日本にいる母親の遠距離介護も体験しました。 この介護対応のため、オランダから10時間以上のフライトで一次帰国し、日本に数日滞在しただけでまた、オランダに戻ったことも何度もあります。そして、こうして帰国した今も、母親の介護は続いています。 介護は、自分を愛してくれた両親や配偶者、また、自分が愛する人を相手にするものです。こうした、自分にとって大切な人が、なんらかの身体的・精神的な課題によって、自立することが困難になる瞬間は、誰にもやってきます。 厳しい介護の日々を通して、時に、そうした自分にとって大切な人々のことが、無条件には愛せなくなっていくのは、とても悲しいことです。 同時に、介護を受ける側(被介護者)にしても、介護の苦労を、介護者に対して、頼みたくて頼んでいるのではないという事情があります。被介護者にしても、介護者と同じように「愛し合うもの同士、一緒に、幸せに生きる」ということを目指して、奮闘しているわけです。 しかし、これだけ大変な介護については、介護に関わる前は、それに関心をもっていないのが一般的です。だからこそ、いざ介護がはじまると、誰もがとても戸惑うことになります。 この戸惑いの原因は、そのほとんどが「情報の不足」に起因しています。特定の情報をもってさえいれば、介護の負担が減らせるということはとても多いのです(しかしそれでも、介護は大変なものであることにかわりはありませんが)。 本サイトは「知らないと損をする」という介護における課題の認識を前提として、介護に向き合う必要にせまられた人々に対して、各種の情報を提供することを目的としています。 よろしければ、身近に介護をしている方がいらっしゃる場合、本サイトをご紹介いただけたら、とても嬉しいです。よろしくお願い致します。 酒井 穣 #
by NED-WLT
| 2015-09-06 22:42
| お知らせ
久しぶりのブログ更新です。今年の4月から社会人になる方々にご挨拶する機会がありました。そのときに述べた話の一部を、少し詳しく説明しておこうと思います。
●ビジネス階層論 簡単に言えば、全てのビジネスは(1)課題の選択(2)課題解決の戦略策定(3)戦略の実運用、という3階層で表現することが可能だと思います。まあ、他の意見もたくさんあるので、ここは軽めに流してください。 この中で、多くの新社会人は(3)の実運用の仕事からキャリアを始めることになるでしょう。稼働率や獲得率など、いわゆるKPIと呼ばれる指標をモニタリングしつつ、その改善に努めるような、ビジネスの根幹を支える仕事です。 この、実運用の仕事経験が少ないままに、上位の戦略策定をやろうとするのは、あまりオススメできません。実運用のイメージを持たない人が戦略策定をやると、実行可能性(動かす人々の心情)に配慮した戦略を描くことができないからです。 いわゆる「絵に描いたモチ」というやつですね。最近、常見さんが『下積みは、あなたを裏切らない! ●当事者意識とはなにか 当事者意識を簡単に表現してしまえば、先の(1)→(2)→(3)という、課題から運用までの「一気通貫性」を正しく理解し、KPIという指標の達成は「目的」ではなくて「手段」であるということを知ることだと思います。 日常的には(3)の実運用だけで精一杯です。ただ、そのまま、40年という月日を過ごすひとと、どこかで(2)や(1)の世界に上がっていく人の違いは、この「一気通貫性」を知り(1)の課題を「自分のもの」として、それに食らいついているかどうかだと考えています。 もちろん、(3)→(2)→(1)と上がっていくことが絶対だと主張したいのではありません。キャリアに正解はなく、そこに普遍的な理論があるはずもないからです。 とはいえ、個人的には、普段は(3)の実運用の世界にいながらも(1)の課題解決に心を向け(2)の戦略策定に疑いをもちつつ(3)の改善のみならず、時に(2)についての提案ができるようになっていくことを考えてもらいたいな、と思っているという話です。 ●いいたいこと 同じ実運用の仕事をしていても、そこから抜け出す人と、そうでない人に分かれていきます。その違いは、僕が見てきた限りでいうなら、とても小さなもののです。 他にも色々な要因があるのでしょうが、少なくとも当事者意識を持てるかどうかが大事だと感じています。これは、どういうわけか意外と難しいことだからこそ、ここで差がついてしまうのでしょう。 より一般化するなら、自分の持ち場から「遠くで起こっていること」を、どこまで「自分のこと」として考えることができるかどうか。新社会人にふれて、フレッシュな気持ちになり、こんなことを考えました。 じじくさいですね・・・ (新社会人のみなさま、おめでとうございます) さくら ![]() #
by NED-WLT
| 2015-04-02 14:39
| ちょっぴり経営学
オランダから帰国して5年8ヶ月が過ぎました。昨年には「もうオランダから帰国して○年といったカウントの意味が薄れてきている」と言っておりましたが、なんとなく、今年はカウントも大事な気がしています。
色々あったのに、まだ6年にもならないんだー、と思うからです。 で、このブログを開設して、ほぼ10年という月日が流れました。10年ですよー。やればできるものですね・・・って、最近は更新が滞っておりますが・・・。 ブログ、メルマガの執筆が滞っているのは、2013年に、仲間と、自分たちの事業立ち上げたためです。事業のほうはというと、多くの方々に支えていただき、楽しく活動できております。メンバーも増えてきて、事務所を高田馬場に移転し、明日からはメンバーの皆と合宿です。 ![]() また、それなりに忙しく動き回っているなか、昨年も2冊の本を出すことができました。アウトプットは、僕にとって生きるための糧なので、今年もチャレンジしていこうと思います。 ![]() ![]() さて、2014年は「自他の境界にチャレンジする年」として、他者への「共感」からエネルギーを得ることを目指しましたが・・・はっきり言って、まったく達成できなかったと思います。むしろ、失敗もしました・・・。 今年、2015年は「一球入魂の年」としたいと思います。業務が縦横に拡大しており、パラレルに複数のプロジェクトが走っています。だからこそ、一つ一つの仕事の品質にこだわらないといけないと思うからです。 今年も、どうぞよろしくお願い致します。 今年が、皆様にとって飛躍の年となりますように。 NED-WLT管理人 酒井 穣 #
by NED-WLT
| 2015-01-04 20:11
| お知らせ
Luck is a matter of preparation meeting opportunity. 経営(management)とは、目的を達成するために、ヒト、モノ、カネというリソースを最適に分配しようとする活動です。つまり経営とは、目的を達成するための手段であり、目的のないところには存在しえない概念です。広く解釈すれば、世界平和の実現にも、個人の幸せな人生の実現にも、経営が必要です。 とはいえ、過去の経営学は、基本的に企業を経営するという文脈を前提に発展しており、さらに、ビジネス以外のことにフォーカスを置いてはいません。しかし経営学の知識は、より広い範囲に活用できるものが多くあります。 なぜなら、経営学は「人間を幸福にする」という明確な目的をもった学問であるべきだからです。つまり本来の経営学は、目的を持って生きようとする人々に、その目的を達成するための手段を授けることで、人間を幸福にすることを目指しているはずなのです。 にもかかわらず、時に経営学は「お金儲けのための学問」であると考えられてしまうことがあります。しかしこれは過去の経営学の失敗であり、誤解です。顧客や従業員に幸福を届けることで、結果としてそこから利益が生まれることになるかもしれませんが、利益は手段であり、経営学の目的ではないからです。 経営学の中心には、かならず人間があります。ですから経営学は、心理学や脳科学、社会学や経済学といった広く人間を研究する分野にまたがり、そこを横断する形でしか成立しえない学問でもあります。経営学が非常に贅沢な学問であり、その探求には終わりがないということがご理解いただけるでしょう。 本書『幸せの経営学』は、いまいちど経営学本来の目的に立ち返り、経営学全体を網羅的に見て行くための入門書的な読み物としてまとめたものです。MBAの取得を考えていたり、留学前に経営学の全体像をつかんでおきたい方などのお役にも(少しは)立てると思っております。 ![]() を、よろしくお願いします。 m(_ _ )m NED-WLT管理人 酒井 穣 追伸:本書もChabo!本です。本書の著者印税の20%が、特定非営利活動法人JENを通じて、世界中の難民・被災民の教育支援、自立支援に使われます。Chabo!発足以来、2014年1月末までの寄付金総額は106,558,253円で、1億円の大台を超えています!関係各位のご協力に感謝いたします。 ●無料メルマガ『人材育成を考える』もよろしくお願いします。 ●twitterもやってます:http://twitter.com/joesakai #
by ned-wlt
| 2014-11-05 10:21
| 著書に関すること
世代間の価値観ギャップというものは、いつの時代にも見られるものです。しかし、変化の激しい現代社会は、ほかの時代以上に、このギャップを起因とした問題が多くみられるように思います。
今回の新刊『部下が働かない本当の理由』は、このギャップを作ってしまう時代背景と、それを埋めるための方法について考えるものです。本書は、水島課長と新人の友松君という2人のやりとりをストーリー形式でおいかけ、そこに解説をつけたものです。 まず、ストーリー部分だけは無料で読めるようにしましたので、こちら(無料ストーリー全67ページpdf)をお読みいただけると嬉しいです。以前から、小説を書きたいと思ってきたので、こうしてストーリーを発表できるだけでも、とても嬉しいです。 この無料ストーリーをお読みいただき、さらに背景について興味を持っていただけたら、本書をお読みいただきたく・・・ ![]() を、よろしくお願いします。 m(_ _ )m NED-WLT管理人 酒井 穣 追伸:本書もChabo!本です。本書の著者印税の20%が、特定非営利活動法人JENを通じて、世界中の難民・被災民の教育支援、自立支援に使われます。Chabo!発足以来、2014年1月末までの寄付金総額は106,558,253円で、1億円の大台を超えています!関係各位のご協力に感謝いたします。 ●無料メルマガ『人材育成を考える』もよろしくお願いします。 ●twitterもやってます:http://twitter.com/joesakai #
by ned-wlt
| 2014-05-15 12:28
| 著書に関すること
「想像力」というのもまた、キャリア論や人材アセスメントにおけるバズワードですよね。上司や先輩に「想像力」が足りないとか指摘されて、「そんなことはないぞ」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか。 こうした認識のズレは、要するに定義の共有ができていない(組織における共通言語化が進んでいない)ことが原因で発生するのだと思います。 ビジネスに求められる「想像力」というのは、要するに、「次に起こることを、どれくらいリアルに考えることができるか」ということです。これは、一般に使われる、芸術に関連するような「想像力」とは意味が異なるので、注意が必要でしょう。 実際に、ビジネスにおけるジュニアとシニアを分けるのも、まさに「次に起こることを、どれくらいリアルに考えることができるか」の差、すなわち「想像力」の差でしょう。 ジュニアは、様々な企画を無邪気に生み出すことはできても、その実現のために必要となるステップや各種リスクに関して「想像力」を働かせることができなかったりします。結果として、妄想や夢想に近い企画を立てて、失敗することにもなります。 これに対して、シニアは、過去の痛い経験などを通して、企画の実現に必要となるステップを「リアルに」考え、そこで起こりえるトラブルやチャンスを「リアルに」想定しつつ、その企画の実現可能性を正しく見積もることができます。 このような、ビジネスに求められる「想像力」は、なによりもまず、自らの経験から得られるものです。同時に、ビジネススクールにおけるケース・メソッド(事例学習)や、各種ビジネス書、経営学書などに学ぶことでも鍛えることが可能だと思います。 で、ここで一つ逆説的な考え方もあります。 大きな変化の渦のなかにある現代社会においては、この「想像力」が、かえってビジネスの邪魔になることもあるということです。そもそも、過去に正しかったことが、将来には間違いになることがあるわけで、へたに「想像力」を働かせるとよくないケースもあるということです。この逆説をキャッチーな言葉にすると、 未経験という資産 といったところでしょう。一般に、未経験であることは悪いこととされます。経験がないと、その業界や分野において「想像力」を働かせることができないからです。 でもだからこそ、常識にとらわれない、新しい考え方を生み出すことができたりもするし、チャレンジする気持ちも保てたりするのでしょう。 組織が成熟し、シニアが数的に大きくなっていくことのリスクはここにあります。シニアが増えると、現実的で、実現可能な企画が立案されます。しかしそれは、面白みに欠ける、イノベーションとはならないものだったりもするわけです(もちろん例外もたくさんありますが)。 ビジネスにおいて「想像力」は重要です。しかし、妄想や夢想にも大きな可能性があるし、実際に社会を変革するのは、妄想や夢想だったりするのかもしれません。もちろん、それだけではダメなのですが。 (ドイツからのお客さまとランチしました!) ![]() #
by ned-wlt
| 2014-02-24 14:33
| 時事評論のまね
キャリア開発において、「素直さ」というのは、とても大事な能力として語られることが多いものです。個人的にも、「素直さ」のあるなしが、特定の人材の成長限界を決めてしまうケースを見てきたように思います。
この「素直さ」というのは、別の言葉で表現すれば「自分が良さそうだと思ったことを、実行に移す力」と言えそうです。これは、自らの成長限界を突破するための重要な手段であると同時に、想像以上に獲得するのが難しいものだと考えています。 長く、そんなことをモヤモヤとやってきたのですが、昨晩の浅田選手の演技を観て、感動し、考えが少しまとまったように思うので、以下、記事にしてみることにしました。 ●子供の「素直さ」は失われていくべき 大事なのは、「素直さ」という特性は、才能ではなくて、獲得すべき能力であるということです。そして「素直さ」という究極の能力は、後天的に、いくつかのステップを超えていくことでしか、得られないものなのだと思います。 まず、子供の頃から一環して「素直さ」を発揮しつつ大人になるようなケースは、決してほめられたものではありません。なぜか。 子供の「素直さ」というのは、要するに、大人(コーチ)の言うことをよく聞くという性質にすぎないからです。その背景となっているのは、大人への恐怖と、大人からほめられたいという欲求にすぎません。子供の「素直さ」からは「自分」がどうしたいのかというものが見えてこないのです。 子供の「素直さ」とは「大人が言うことを、実行に移す力」であって、「自分が良いと思ったことを、実行に移す力」ではないという点がポイントです。 このように「大人が言うことを、実行に移す力」を持ったまま大人になってしまえば、ただ周囲の価値観に流され、上司から言われることを「こなす」だけのロボットのような人間ができてしまいます。なにせ「自分」がないのですから、なにかを「良さそうだ」と感じる「自分」もいないわけです。 ●反抗期と自分の獲得、あるいは「素直さ」の喪失 「自分」の獲得に必要になるのが、反抗期です。大人の価値観に違和感を感じ、その違和感と向き合う中で、「自分」が見えてきます。 これは、大人の価値観に対抗するための、自分の価値観を生み出すということでもあります。それは、自分はどう生きていきたいのか、どのようなことを成し遂げたいのかといったことを(たとえそれが間違っていたとしても)自分で決めるということです。 しかし、この反抗することで「自分」をつくりあげるというプロセスによって、僕たちはいちど「素直さ」を失っているわけです。この代償は、あまり意識されることがないように思います。 ●自分の目標へのロイヤリティーと、新たな「素直さ」の獲得 守るべきものは「自分のプライド」なのか、それとも「自分の目標」なのか。ここの判断が、運命の分かれ道のように思います。 「自分のプライド」を守ろうとすることは、鏡の裏側から見れば、「自分」の弱さを隠し、強がり、「自分」を変化させることから逃げるということです。当然、大舞台で転ぶようなリスクのある選択はできないでしょう。この状態は、「良さそうだと思ったことを、実行に移す力」の発揮を妨げます。 これに対して「自分の目標」を達成しようとすることは、基本的に、現在の「自分」を否定することでもあります。もし、現在の「自分」が正しいのであれば、既にその目標は達成されているはずだからです。 大舞台で転ぶような恥ずかしい失敗もして、打ちのめされ、現在の「自分」なんてたいしたことがないという事実と向き合ってはじめて、「自分が良さそうだと思ったことを、実行に移す力」が獲得されるのではないでしょうか。 スケート選手を対象とした研究で、一流選手ではない人たちは自分がすでに「できる」ジャンプに多くの時間をつぎ込んでいることがわかった。一方、トップレベルの選手は自分が「できない」ジャンプにより多くの時間を費やしていた。(中略)荒川静香は、金メダルをとるまでに少なくとも二万回も容赦なく冷たい氷面にお尻を打ち付けていたことになる。「目線は高いのに、腰の低い人材」というのは、このようなステップを通してしか、生まれないのではないかと思うのです。荒川選手にせよ、浅田選手にせよ、イチロー選手にせよ、本当に突き抜けた存在に共通しているのは、結局のところ「素直さ」なのではないかと、そんなことを考えたのでした。 ●まとめ+ 以上の話をまとめると、成長限界を突破していく人々の背後には、以下のようなステップが共通するものとして見えてきます。 Step 1. 大人が言うことを、実行に移す力を発露させる Step 2. 大人が言うことに反抗することで、自分を獲得する Step 3. 自分で目標を掲げ、失敗し、自分の至らなさに打ちのめされる Step 4. 自分の目標を実現するために、「素直さ」を発揮させる Step 5. 自分の目標を実現し、より高い目標を立てる(Step 3に戻る) 僕のブログの過去の関連記事としては、以下のあたりでしょうか。この問題について、結構長いこと考えてきた軌跡が(自分には)面白いです。よろしければ、これらも読んでいただけたら嬉しいです。 『吸収力に関する理論―2』 2006-02-19 『経験から学ぶ力を高めたい』 2011-12-10 『動機づけとは、教育の手段ではなく、目的である。』 2011-12-23 ■追記:長く僕のブログを読んでくれている友達から、このエントリに関連するのはむしろ、以下の記事であるという指摘を受けました。なるほど、「素直さ」があるからチャレンジするのではなくて、チャレンジするから「素直さ」が獲得されるのだと、そういう視点もありますね。 『誠実だから学のではなくて、学ぶから誠実になるのかも。』 2010-02-09
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by ned-wlt
| 2014-02-21 13:47
| 時事評論のまね
「刺激になった」という言葉、よくききますよね。
刺激とは、一般には、僕たちに作用して、なんらかの反応を生み出す要因のことです。その要因になりえる事柄は多数あります。拡大解釈すれば、そもそも「生きる」ということは「刺激を受ける」ということでもあるでしょう。 とはいえ、特に知的な意味で「刺激になった」というときの意味は、かなり限定的であることに気がつきました。それは「それまで知らなかった合理性(ロジック)を知った」ことを伝えているということです。 僕たちは、日常の中に埋没していると、今の自分が選択している「生きかた」以外には、合理的なものはないと考えてしまう傾向があると思います。ある意味で、これは「自分は正しい、他者は間違っている」と信じたい、人間の弱さです。 意地悪くいうなら、だれか他者のことを「合理的ではない」と感じるとき、僕たちは「自分は正しい、他者は間違っている」ということを確認して、安心しようとしているわけです。「自分が間違っているかもしれない」という不安から逃げたいという欲求があるからでしょう。 ですが、そもそも生命というのは、かなり合理的なシステムです。つまり、それぞれに異なる「生きかた」をしている人間も、それぞれの環境において(できるだけ)合理的な選択をしようとしているはずなのです。 本当は、自分が正しくて、他人が間違っているなどということは、そんなに存在していません。それぞれに異なる合理性(ロジック)を持っており「それぞれに(その環境においては)正しい」というのが正解だと思います。 人間として成熟するということは、こうした無数にある合理性の背景を理解するということではないでしょうか。そして、みなが「正しくありたい」と、固定された環境の中で、苦しみもがいているのが人生であることを知るということではないでしょうか。ここに悲しさもあるわけですが。 僕たちが「刺激になった」というとき・・・それは、人生には自分とは別の生きかたがあり、それも十分に合理的であると認めることができたという、自らの成長を意味しているのだと、今は考えています(間違っているかもしれません)。 教育には、他者に対して「刺激を与える」という側面があるでしょう。 それは「正しい生きかたは、自分の選択しているこれだ」と信じていたい人間に対して、他者の合理性(ロジック)を示すことで、本人がこれと信じる「正しさ」を揺さぶることにあると思います。 その目的とするところは、優しい人間をつくるということであり、人間ではなくて、そうした人間を生み出してしまう環境のほうを憎むという態度を育むことでもあるでしょう。 なんだかよく解りませんが、そんなことを考えました。 (今日も一日、がんばりましょう!) 寝てる ![]() ●無料メルマガ『人材育成を考える』もよろしくお願いします。 ●twitterもやってます:http://twitter.com/joesakai #
by ned-wlt
| 2014-02-18 06:06
| 時事評論のまね
昨年8月に転身のお知らせをさせていただきました。それ以降「なにやるの?」「なにしてるの?」「誰とやってるの?」というお問い合わせを受けていました。本当に、ありがたいことです。
とにかくこの半年は、介護を行うかたわら、キャッシュを確保しつつ、組織の立ち上げに時間がとられていました(今も大変ですが・・・)。そのため、不義理にも、こうしたお問い合わせに回答することが全くできておりませんでした。 で、やっとではありますが、このたび、立ち上げている会社のホームページを公開させていただく運びとなりました。即席、突貫で作られたもので、所々お恥ずかしい点も多いのですが、まずはお問い合わせへのご回答として、ホームページへのリンクと設立趣意書(ホームページより転載)を、このブログでもご紹介させていただきます。 ![]()
今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。 株式会社BOLBOP 代表取締役CEO 酒井穣 #
by ned-wlt
| 2014-01-23 17:50
| お知らせ
オランダから帰国して4年8ヶ月が過ぎました。そろそろ、オランダから帰国して○年といったカウントの意味が薄れてきています。
オランダでの暮らしが持つ意味は非常に大きいのですが、それは、現在進めているビジネスの中に取り込むことができそうです(近日、ホームページを立ち上げるので詳細はそちらで)。いずれ、オランダでもビジネスができると思っています。 このブログを開設して、ほぼ9年という月日が流れています。昨年末より、自分の事業立ち上げのため、ブログ、メルマガ、書籍の執筆など滞っておりますが、今年からまた、しっかりとアウトプットをしていこうと思います。 積み上げるアウトプットこそが、人生を豊かにする「出会い」を生み出すための資産だと思っています。特にブログの持つ意味は、その積み上げが大きくなればなるほどに、高まるものでしょう。 さて、2013年は「コミットメントの年」として、被災地での復興支援事業を中心とした事業の立ち上げにとりかかりました。今年、2014年は「自他の境界にチャレンジする年」として、他者への「共感」からエネルギーを得て、事業を前進させる年とします。 今年も、どうぞよろしくお願い致します。 今年が、皆様にとって飛躍の年となりますように。 NED-WLT管理人 酒井 穣 新年の記憶 ![]() ●無料メルマガ『人材育成を考える』もよろしくお願いします。 ●twitterもやってます:http://twitter.com/joesakai #
by ned-wlt
| 2014-01-03 12:15
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