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このキー・パフォーマンス指標(KPI)というのは、先の主要成功要因(CSF)とセットになっているもので、CSFがどれぐらい達成されているかというパフォーマンスを測定する指標とも言えるものです。CSFを読まれていない方は、まずこちらからどうぞ。
CSFでは、成功のために自分は何に集中するべきなのかを明らかにしました。経営学においてKPIとは、そうした集中化がどれぐらい上手く行っているのかを客観的に測定するための指標という位置づけなのですが、実はKPIにはそれ以上の意味があるばかりか、重大な欠陥もあり、利用に当たっては注意が必要になります。 KPIをどのように設定するかということは、実はCSFを明確にすること以上に重要である場合が多いのです。なぜならCSFは、どのように決めたとしても、それは所詮は絵に描いたモチに過ぎないのに対して、KPIとは成功を具現化する活動をリードするという、料理のレシピ本のような、より具体的なツールだからです。 企業活動に深く関わっていれば納得していただけると思うのですが、無理なく設定された指標や目標というのは、普通の企業であればまず確実に達成されます。つまりKPIというのは、それが実現可能である限り、実は指標や目標という意味を超えて、ほとんど「将来の事実」なのです。だからこそ、誤ったKPIを設定してしまうと、大変なことになってしまうのです。 こうした経営学的なことを考えるときに、あまり適切とは言えない例かもしれませんが、前のCSFのエントリで取り上げた、人の一生におけるCSFとしての「友人」に、KPIを設定することを考えてみます。 KPIを「100人の友人を持つ」と設定することは、まず間違いでしょう。友人の数が重要ではないとは言い切れませんが、ここでは友人の定義もよくわかりませんし、これでは漠然としすぎています。「友達100人、出来るかなっ!」という歌がありましたね、そういえば・・・。子供心に「数は重要じゃないだろ」と思った記憶があります(笑)。 ではこれを「今年1年で、100人の人と新たに知り合う」としてみると、どんなことが実現されるでしょう。このKPIを達成するために、いつも同じメンバーとばかり飲みに行くという行動は減るでしょう。また、新たな出会いの機会を求めて、色々な場所に積極的に顔を出すようになるかもしれません。100人と知り合った結果、100人全員とは友人関係を深めることはできないかもしれませんが、新しく良い友人と呼べるような人も1人、2人はこの中から見つかるかもしれません。それが親友と呼べるまでに発展するかもしれません。 こうした比較的優れたKPIの設定は、すくなくとも以下の「SMART」に関して具体的であることが必要条件なのです(注1)。 例えば、先の「友人」の例でいうなら、1人の親友のほうが、1万人の知り合いよりも重要だとしても、親友の基準を「SMART」で定めることは容易ではないでしょう。それは顔をあわせる頻度やメール交換の頻度で測定することはできないし、お互いを知っている期間の長短ではないし、贈り物をお互いに何個してきたかではありません。 親友と呼べるような間柄には「お互いの成功を嫉妬無しで喜ぶことができる」、「迷惑をかけても、かけられてもお互いを許し合える」、「一緒にいて、沈黙が全く苦にならない」といった、数量ではなくてもっと質的なことが求められると思うのですが、こうしたことは、まず測定不可能です。 企業経営ではもちろん、スキルの取得や人脈の形成など、個人レベルにおいてもKPIは強力なツールになりえます。これを利用しない手はありません。しかし同時に、KPIには「測定できない価値」の存在を、KPIを利用している人々の頭から「すっかり忘れさせてしまう」という決定的な弱点があるのです。 「自由な発想力や表現力を鍛えることには全く貢献できない」とも言われる受験勉強や資格試験の例をひもとくまでもなく、KPIを利用するときは、KPIから抜け落ちるものにこそ大きな価値があるという点を常に意識しつつ、上手に付き合って行くという態度が求められているのでしょう。 (おしまい) (注1)このSMARTが実際に何を略しているのかに関しては、相当な混乱があります。特にAとRでの混乱が多く、「A = Agreed」や「R = Realistic」といったものも良く見られます。 三日月とKPI 「アンダーマイニング効果 (Undermining effect)」 2008-01-17 「声にならない声を聞く」 2007-12-18 「ホーソン効果 (Hawthorne effect)」 2007-07-08
by NED-WLT
| 2008-02-15 01:37
| ちょっぴり経営学
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