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拙著『はじめての課長の教科書』47ページの図は、小飼弾さまの書評でも取り上げていただきました。そこで、このモデルが「課長の重要性」を理解するため以外にも、意外と応用範囲が広い(かもしれない)ということを示すために、以下に「風通しの良い組織」と「役割分担が明確な組織(≒風通しの悪い組織)」について考えてみます。もちろん、このエントリは本書を読んでいない方にも理解できるように書かれております。
ちなみに、このエントリで取り上げる考察は、本書の中でも軽く触れているのですが、あまりに分析的にすぎて、本書の「課長のための実務書」というフォーカスがボケてしまうのを恐れたため、このエントリで取り上げる内容の多くは、本書には書かれておりません。ですから、このエントリを読んで頂いている方は、ちょっとだけオトク・・・かもしれません(笑)。 以下は本書47ページに添付されている図の再掲載です。この図に関しては、あまり説明の必要はないとは思いますが、少しだけ。現場情報は、各役職を上がって行くたびに、不必要なものはフィルタリング(除去)されて行くので、右肩下がりのグラフになり、経営情報はその逆で左肩下がりとなります。 現場情報と経営情報の錯綜する位置、それが課長なのである。さて、組織における「風通しの良さ」というのは、組織内における情報のフローが「どれほどスムーズであるか」を表す言葉です。ですから、「風通しの良い組織」では、現場情報も経営情報も、組織内の役職(肩書き)によらず多く飛び交っているのに対して、「役割分担が明確な組織」では役職を一つ移動するごとに、情報量は大幅にフィルタリングされるため、役職間の情報格差が大きくなります。これらを隣り合わせの図で示すと、以下のようになります。 一般に「風通しが良い組織」で「社内政治」が複雑になる可能性が高いのは、こうした組織では、経営情報も現場情報も役職に関わらず組織内の皆が同程度に持っているために、社員がその役職に関わらず(役職を飛び越えて)「会社にとって価値の高い発言」をすることが可能になるからです。 これによって地位が低くとも「鋭い発言」をするものが必ず出てきて、社内での肩書きと実力が色々なところで乖離してしまい、結果として「実力ベースの非公式な組織」が形成されやすいと考えられます。こうして非公式な組織が拡大すれば、そこは政治的に複雑な組織となり、それを避けようとすれば「抜擢人事」を行うしかなくなるというわけです。 *** マクロな視点で言えば、IT化によって成熟産業や官僚組織といった情報フローの少ない組織においても、「風通しの良さ」は待ったなしで改善されつつあります。より大きな目で見れば、社会という組織、地球上の人類という組織においても、「風通しの良さ」はウェブの台頭によって圧倒的に改善されてきています。近年、政治が世界的に複雑化しているのは、ここらへんの事情もあるのでしょう。 このようにしてウェブの力で人類社会における「風通しの良さ」が改善されつつあることが、大きな意味で人類によるイノベーションを加速させ、現代の大きな変革の流れを形成している・・・のかもしれません。 以上、47ページの図の応用範囲は広そうだ、という話でした。 (おしまい) (注1)風通しが良いほうがビジネスも上手く行くかというと、必ずしもそうとは言えないでしょう。この話題は、企業文化や戦略などとも密接に関係する、とてもデリケートで複雑なものです。また現実の組織は、ここで考えたように単純化できない部分も多く、例外もたくさんあることは明らかです。特に情報量のフィルタリングにおける線形性に関する疑問と、現場情報と経営情報の対称性に関しては、プロのアナリストの場合は注意が必要でしょう。 「本を、書きました。」 2008-01-31 「組織のフラット化が起こっているんだから、課長なんて必要なくなるのでは?」 2008-02-02
by NED-WLT
| 2008-02-03 17:07
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