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いつだって「自分は、このままで良いのだろうか」なんていう具合に悩んでいます。既に中年となった今では、勢いのある後輩にあっさりと追い抜かれ、焦ったりすることも多くなりました。でもこういうのは、どんなにキャリアを積み上げてみたところで、きっと無くなることのない暗い感情なのだと思います。
この感情の根は、僕の人格の全てを支配しかねないほどに、強烈で危険なものです。どこか意味のないところに、無理やり意味を見出そうとするかのような、行動として表出するものは前向きに見えたとしても、その本質は逃避に違いありません。 今からもう25年も前(1983年)の映画なのですが、僕がそれをビデオで中学生のときに初めて観て以来、何度も繰り返し楽しんでいる『ノスタルジア 先日、僕たちと同じように祖国を離れてオランダに暮らすロシア人夫婦、ポーランド人夫婦との会食の席で、このタルコフスキーの話題が出て『ノスタルジア』のことを思い出し、また久しぶりにこの作品を観たのでした。 『ノスタルジア』でタルコフスキーが描いた病は、たんに異国から祖国を思う病だけではない。それはまた人間の、自分自身からの、または自分のルーツや大地からの疎外の表現でもある。宗教というのは文化的に生まれたものではなくて、人間の脳の構造に起因して生まれる遺伝的なものであるという考え方があります。この考え方によれば、信仰を持たない僕のような人間というのは、ある意味で人間として不自然な状態にあると言えるはずです。僕は、この不自然さが、もしかしたら先の「焦り」のような感情を生み出しているのではないかと疑っています。とはいえ、自分が今から信仰に目覚めることはまずないでしょう。 狂人が「そこをロウソクの火を消さずに横断することができたなら、世界は救われる」という温泉の浴槽で、心臓の悪い主人公がロウソクに命をかけるシーンは、カミュの『シーシュポスの神話 女:「神は何て言ったの?」この作品は本当にホタテの貝柱のようなもので、一度味わっただけで、その価値を理解することはまず不可能です。しかし、わずか5センチという単位でも車の位置を直したりして撮影されたというカットは、その全てが現代でも真似のできないほどに上質な「写真集」としての美を持っているので、写真集のスライドショーとしても楽しめます。もし、まだこの作品に触れたことがないのならば、一度図書館で(注3)鑑賞してみて下さい。 (おしまい) (注1)壮絶なる利他的な死に、『ベートーベンの第九番』を重ね合わせるなんていうカットのルーツも、『エヴァンゲリオン』のオリジナルではなくて、おそらくはこの『ノスタルジア』の狂人の死のシーンにあるのです。クリエーターであれば、必見の作品ではないでしょうか。 (注2)カミュの『シーシュポスの神話』のすばらしさは、今から5年ほど前に、HN「いと」という方にMSNのチャットで教わりました。非常に深い教養を持っていた彼には、毎夜チャットで色々と多くのことを教わっており、今でも彼に深く感謝しているのですが、残念ながら当時からコンタクトが切れてしまっております。 (注3)文化的な作品として相当有名な映画なので、多くの図書館がこれをビデオで所有しています。なにもいきなり買う必要はなくて、まずは図書館で数回これを観てみることをオススメします。 ![]()
by NED-WLT
| 2008-01-30 01:49
| 書評&映画評
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