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「死ぬのはいやだけど、生きるのも何だかいや・・・。」
下北沢あたりの小劇場演劇のテーマとしてはありふれた感のある、こんな凍るような空気が日本で感じられるようになってから、随分時間が経ったように思います。日本では、人々の関係がどんどん表面的なものになり、町で見る他人は皆がどこかイライラしているように感じられるのです。 このような「いやな感じ」というのは、データとしては客観的に把握しにくいものですが、こうした状況は、その本当に意味するところは曖昧でも、広く「閉塞感」という言葉で理解され、日本中で共有されているように思います。 そんな中、長らく左翼的な立場を取ってきたという論者、赤木智弘氏が、『『丸山眞男』をひっぱたきたい----31歳、フリーター。希望は、戦争。』(論座2007年1月号)という衝撃的な論文を発表し、なるべくして話題になりました。まだ読まれていない方は、是非リンク先で公開されている論文を読んでみて下さい。そして先月末には、この論文の内容を軸にした本書『若者を見殺しにする国―私を戦争に向かわせるものは何か』が出版されたのです。 本書は読みやすく書かれてはいるものの、感情的にはとても複雑な本ではないかと思います。著者である赤木氏は、フリーターである自らを弱者の立場に置きつつも、論客として著名人と議論を交わして話題を呼び、本書の出版にこぎつけるほど知的な強者でもあり、かつ本書の出版をきっかけとして、おそらく財政的にも弱者を抜け出しつつある立場にある人です。 弱者を代表するには不誠実とも言える、このような「ねじれ」への罪悪感が、本書全体に漂っているように感じられました。そして、この罪悪感の存在こそが、本書が『仕事のなかの曖昧な不安』や『希望格差社会』以降どっと増えた類書とは、良い意味で決定的に異なる特徴になっているように思います。 本書は、論述としてよりもむしろ、文学的な真剣さを持っている「作品」であるように思うのです。実のところ、弱者全てを救えというのではなく、自分の状況をなんとかしたいという個人的な意味において、非常に真剣なのです。『若者を見殺しにする国』ではなくて、『俺を見殺しにするおまえ』という題名のほうが、本書の内容を正確に表しているように思います。 筆者は自らをフリーターと卑下しつつ、常に下からの目線で読者を攻撃・恫喝し、読者による何らかの具体的な判断を迫ります。これはアジテーターとしての戦術であると言うこともできますが、僕には、こうした筆者の態度は、知的に誠実でありたいとする筆者が、目的のために自分の誠実さを殺すときの悲しみの表出であるようにも感じられました。 本書の内容に関しては賛否両論あるでしょうが、僕個人としては、筆者の主張するところに大いに考えさせられました(注)。本書は、今という時代に、この筆者にしか書くことができなかったという意味でも、とても貴重な本だと思います。 (おしまい) (注)別に、戦争を肯定しているわけではありません(念のため)。論文でも本書でも、とにかく「主張を売り込む」というマーケティング的な意味合いで、その内容には「釣り」とも言えるような過激にすぎる点があります(効果は抜群でしたが)。少しは希望の持てる解決策として、今後はもっとベーシック・インカムに関する考察があってもよいのではないでしょうか。 「キャリアを考える」 2007-08-15 「定年延長(今は)反対。」 2007-01-05 「収益の質 (Quality of earnings)」 2006-02-04
by NED-WLT
| 2007-11-27 03:45
| 書評&映画評
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