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古くから文明が発達したヨーロッパには風土病などほとんど残っておらず、ヨーロッパは世界でも比較的クリーンで安全な所であると考えられていると思います。しかしそんなヨーロッパにも森林にいるダニを媒介としたライム病(Lyme Disease)という深刻な感染症が広がっており、こちらでは「もしエイズがなければ、これは現在我々が面している新しい疾病のナンバー1であろう」と言われるほどの社会問題になっています。
森林浴が楽しいこの季節だからこそ、今回はこのダニを介した感染症、ライム病について簡単にまとめておきます。ただし僕は医師ではないので、内容には深刻な誤りが含まれる可能性があります。このエントリが意図するところは、あくまでも注意喚起レベルのまとめ記述であり、気になる詳細に関しては常に専門医や保健所、専門の大学研究室などに尋ねるようにしてください。 ライム病とは? ヨーロッパと北米では毎年数万人規模でライム病患者が発生しています。日本でも年間20~30の症例があるようで、今後深刻化することが懸念されています。ライム病は初期段階ならば抗生物質による治療によって完治するようですが、対応が遅れると後遺症が残ったり最悪は脳炎にまで至るとも言われる深刻な病気です。ライム病の病原菌は普段は野生の動物や鳥などの体内にいるのですが、ダニを介して人間の体内にまで入り込むことでライム病を発症させます。 ライム病を運ぶダニ(感染経路の中核)について ある種の吸血ダニで成虫は2~3mm程度になるものです。血を吸うと10mm程度まで膨らみ、笑い話ではなくイボと間違われることもあるそうです。英語の俗称では鹿に付くダニという意味で「Deer Tick」と呼ぶことが多いようですが、鹿にのみ付くわけではありません。このダニの写真(動画もあります)としてはアイオア州立大学のサイトのものがオス、メス、幼生の区別がしっかりしていて鮮明だと思います。一度、その形状を動画によって記憶しておくと良いでしょう。現実には成虫であれば簡単に見つかるでしょうが、小さな幼生の場合は見つけるのが困難になると思われます。このダニがライム病の病原菌を持っている確率は、場所にもよりますが通常は30%以下であるようです。人間は、このダニに刺されても痛みやかゆみを感じないため、知らず知らずのうちに身体に付着していることが多いようです。 森林でダニに食われたら? このダニが人間の血を吸い始めてから、ダニの体内にいる病原菌がダニを介して人間の体内に移動するまでには48時間以上かかると言われています。しかし48時間以内でも、身体に付いたダニを無理に潰したり引きちぎったりすると、ダニの体内から病原菌が人体に強制的に注入されてしまう可能性が高くなるそうです。このダニを潰さないように取り除くためにはちょっとしたコツがいるようで、ダニに食われてから48時間以内に医者に診てもらえるようであれば、医者に取ってもらうのが無難です。医者が間に合わないようでしたら、地元のアウトドア専門店の店員さんなど、何度もこのダニに食われる体験をしていそうなベテランに取ってもらうのが良いと思われます。このとき取ったダニは捨てずにカメラのフィルムケースなどに保存しておくと、後にライム病の疑いが出た時に、ダニの体内にライム病の病原菌がいるかどうかの確認ができます。繰り返しになりますが、このダニがライム病の病原菌を持っている確率は30%以下ですので、ダニにを見つけてもパニックになる必要はありません。落ち着いた行動こそがリスクを最小限にします。 ダニに食われたことに気づかない場合 必ずしも小さなダニを見つけるのに成功するとは限りません。それが成虫であればまだしも小さな幼生であればなおさらです。この場合は森林の奥深くに入った後にライム病が疑われるような症状が現れるかどうかで判断するしかありません。Medicinenet.comの情報によると、ライム病の感染から数日~数週間以内におよそ80%の人にダニに食われたところを中心とした赤い円形の斑点(写真)が現れるそうです。また筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感、吐き気やのどの痛みなどのインフルエンザに似た症状が起こることも多いようです。ただし、ライム病に感染してもこれといった症状が出ない人も無視できない割合でいるそうです(情報源によっては25%もの人に明確な症状が現れないとしています)。これらを総合すると症状だけから自分がライム病に感染したかどうかを判断することは素人には事実上不可能であると言えそうです。とにかく何らかの疑いがある場合はすぐに専門医の診療を受ける必要があると思われます。 ライム病の予防接種??? 過去には米国にライム病の予防ワクチンがあったそうですが、副作用が見つかったとかで販売が中止されたそうです。そのため、どうやら今現在はライム病に有効な予防接種というものは存在しないようです。各種ホームページなどを調べてみても、そのような予防接種が存在するという情報は見つけられませんでした。ここで大変重要なのが、南部ドイツや東欧の深い森にはライム病とは別のダニ脳炎(TBE)と呼ばれる感染症を引き起こす同種のダニが存在しており、こちらの脳炎に関しては非常に高い防御効果を示す予防接種があるという紛らわしい事実が存在することです。知り合いのドイツ在住の方はこの予防接種を受けているとのことで、これを持ってしてライム病には感染しないと誤解されていました。同じダニが原因で起こる怖い病気ではあっても、これらを混同してしまわないことが肝要かと思われます。とにかく森のダニには注意という意識が大切です。 ライム病の予防方法:16のポイント 有効な予防接種が存在しないというライム病に対抗できる手段は、とにかくヨーロッパ(もしくは北米)の森に入るときはダニに食われないように細心の注意を払うということです。特に暖冬後の今年のヨーロッパでは、このダニの大発生が予想されています。以下、いくつかのサイトを比較検討して作成した、このダニの予防対策をまとめておきます。 ヨーロッパで森に入る前に準備しておくモノ ・防虫スプレー(反論もあるようですが、問題のダニを寄せ付けない効果も指摘されています) ・カメラのフィルムケースなど(ダニを捕獲しておくため) ・ダニ取りキット(アウトドアショップ、薬局やスーパーなどで購入できます) ・地元のアウトドアショップなどで事前にダニの発生情報を確認しておく ヨーロッパで森に入る時の服装 ・肌の露出を避けるように夏でも長袖、長ズボンを着用する ・ダニが上がってきたらすぐに判るように明るい色の衣服を着用する ・帽子を着用する(髪にダニがつくと分かりにくいため) ・ズボンの裾は靴下の中に入れる(ダニが内側に入り込まないようにするため) ヨーロッパの森に入ったら ・むやみに藪などに分け入らない(特に獣道は避ける) ・安易に草むらなどに腰掛けたり、荷物を置かない(折りたたみ椅子などを準備すると良い) ・動物の死骸などを見つけても決して近寄らない ・ダニが衣服や身体に付いていないか頻繁にチェック(背中などは同伴者に見てもらう) ヨーロッパの森から帰ってきたら ・ダニが付着していないか身体を洗ってしまう前に全身確認をする ・荷物の中にダニが紛れ込んでいないかよく確認する ・赤い斑点やインフルエンザのような症状が出ないか数週間は気にかける ・何月何日に、どこの森に入ったかを正確に記録しておく 最後の注意: ヨーロッパで特に有名な病気であるため、今回はヨーロッパにフォーカスして記事を作成しましたが、ライム病は北米や日本、他アジアでも発症例が報告されている病気です。怖いダニがいるということは、アウトドアの基本知識として理解しておいて損は無いと思います。 (おしまい) 本稿作成に当たり参考にしたサイト: ・「ライム病とは?」 静岡県立大学薬学部のサイト ・「ライム病」 国立感染症研究所のサイト ・「Lyme Disease FAQs」 Medicinenet.com ・「Iowa State's Deer Tick Home Page」 アイオア州立大学のサイト ・「Lyme Disease Transmission」 米国疾病管理予防センターのサイト ・「ライム病」 メルクマニュアル家庭版 ・「Lyme Q&A」 千葉科学大学薬学部、増澤俊幸教授のサイト ・「Tick Removal」 (米)ライム病財団のサイト ・「ダニ媒介性脳炎の国内外での状況」 人と動物の共通感染症研究会のサイト 「日本とオランダにおける犯罪発生頻度の比較」 2005-06-09
by NED-WLT
| 2007-05-02 02:32
| 時事評論のまね
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