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ヨハニス・デ・レーケ(Johannis de Rijke)というオランダ人のことを簡単にメモしておきたい。1842年にオランダで生まれ、明治維新後の1873年に明治政府によって日本に招かれた、いわゆるお雇い外国人である。日本に着任してから1903年にオランダに帰国するまで、実に30年以上もの長きに渡り日本に住み、数多くの治水工事を現場で指揮した。彼の日本近代化への功績は大きい。
日本は山で出来ている国なので急流が多く、川の長さも比較的短い。そのため山で降った雨は一気に川に流れこみ、流量が急激に増加するという特性をもっている。デ・レーケはそんな日本の川を見て「これは川ではない、滝だ」と言ったそうだ。今、こうして山の無い平らなオランダに住んでいる僕は、彼が日本の川を見た時の驚きが良く理解できる。 デ・レーケは日本中で氾濫を繰り返すそんな河川を治めるために、放水路や分流の工事を指導したと言う。また水源となる山地でも砂防と治山を体系立てたことでも知られ、日本では「近代砂防の祖」とも呼ばれている。実際にデ・レーケが関係した砂防ダムや防波堤は現在でも日本各所に現存しているというが、残念ながらお雇い外国人であった彼の名は、当時の建設記念碑などには残っていないそうである。 彼の砂防ダムによって洪水を免れた村もあるだろう。彼の分流工事のおかげで新たに活気付いた田もあったはずだ。彼の名はもっとたくさんの日本人に知られて良いと思う。デ・レーケの働きぶりが伺える小話を見つけたので引用しておく。 「彼は工事現場で土砂崩れが起きると、嵐の中で改修作業を陣頭指揮した。治水への熱意は日本人に通じたのでしょう」と、デレーケ研究家で土木コンサルタント会社社長、島崎武雄さん(67)。デレーケの故郷ゼーラント州も、何度も水害に見舞われた。デレーケは、「川を治めるには、まず山を治めるべし」と説き、日本人に森林伐採をやめさせ、植林を勧めた。富国強兵に突っ走っていた当時の日本に、環境保護の大切さを教えたのもまた、オランダ人だった。オランダは国土の多くの部分が埋立地であり、また海水面よりも低い土地が多くある。オランダの正式な名称であるネーデルランド(Nederland)とは「低地地方」という意味である。歴史的にもオランダは多くの水害に見舞われてきた。日本の治水技術には、そんなオランダ人たちが多大な犠牲を払って少しずつ学んできたノウハウが静かに反映されているのだ。
by NED-WLT
| 2007-03-24 05:42
| 日蘭交差点
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