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東京スポーツ(東スポ)は面白い新聞です。僕が高校生だった頃「マドンナ痔」というインパクトのある記事に笑わされて以来、ある意味ファンでした。アホな一面記事を見つけては友達と声をそろえて「何だ、東スポか!」と言うのがとても楽しかったのを記憶しています。
それでも東スポは「マドンナ痔だった」の後に、小さいながらもはっきりそれと解る「?」を付けて、自ら一面記事の信頼性が殆ど無いことを読者に知らせていました。そんなオチャラケ記事でも「ビバリーヒルズの豪邸のゴミ箱から座薬のカラ箱を発見」と、その結論に至るそれらしい理由を述べていたのです。 他の東スポで伝説的な記事は「プレスリー生きていた-バージニア山中で発見」で、もちろん小さな「?」付きでした。「?」マークを付けるのは、読者も記者も、ジャーナリズムとは何かを漠然とでも理解していたからです。「?」マークがあるから読者は笑えたのです。 さて・・・ロンドン旅行記を切ってまで、どうしてもこのエントリをアップすることにしたのは、ある酷い印象操作を意図した記事のことをスルーできなかったからです。 問題の記事は「立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」第98回」(Nikkei BP Net)です。奇しくもこの連載コラムからは、先日僕が、柳沢騒動を巡って書いた「捏造の見抜き方-2」で「権威による捏造」として別の記事を取り上げています。今回は、それに輪をかけて酷いので、それをケーススタディーとして順を追って考えてみます。まずは上のリンク先の立花先生による元記事の全文を読んでみてください。 朝日新聞の世論調査で、安倍内閣の支持率(37%)と不支持率(40%)がついに逆転した。このところずっと支持率は低下する一方だったのだから、いずれこうなることはわかっていたといってよい。先生の記事は、先の「捏造の見抜き方-2」で見た、最も簡単で基本的な捏造の方法、「自分の意図に合致する世論調査だけを都合よくリファーする」というテクニックから始まります。ちなみに、日経が今月23~25日実施した、より新しい世論調査では、安部内閣の支持率は49%と先月よりも1%アップ、不支持率は変わらず41%という結果でした。 プロのジャーナリストによる執筆であれば、支持率が相対的に低めに出ている朝日新聞の世論調査ばかりでなく、複数の世論調査を並べて比較しないと、記事が単なる捏造だと思われても仕方が無いでしょう。そもそも、記事が書かれているNikkei BP Netは、日経新聞系のサイトなのですから、自社の実施する世論調査をわざわざ無視するような記事を掲載するという態度もよく理解できません。 心理的ストレスは腸を直撃する。もともと腸に弱みをかかえている安倍首相の腸は最近悪化する一方という。一説によると(週刊現代など)、安倍首相は紙オムツを常用せざるをえない状態(括約筋の機能低下で失禁のおさえがきかない状態)にまで追いこまれているらしい。自ら取材することなしに、決して信頼性が高いとは言えない週刊誌の情報をリファーしつつ「紙オムツ」や「失禁」という語彙と「安部首相」を印象の上で結びつけようとする、言葉のプロによる下劣極まりない意図的な報道だと感じます。「一説によると~らしい。」というような裏の取れていない憶測に過ぎないような情報を、影響力が大きなメディアとジャーナリストが報道して良いのでしょうか。大変疑問です。 先の突然の人間ドック入り(2月10日、慶応大学病院)はどう考えてもおかしい。かなり先までスケジュールがガチガチに入っているはずの内閣総理大臣が、突然病院に入り、しかも長時間にわたって全く外部に出てこないなどということは、大げさにいえば、国家の一大事である。なにしろ午前8時に入って、午後1時50分まで出てこなかったのだ。これがただの定期健康診断(官邸側の発表)のはずがない。普通の人間ドックの所要時間をネットで検索して調べると、検査項目を詰めた短めの1日ドックでも、それこそ「8:00~14:00」という所要時間が主流で、むしろ、より長い時間がかかるケースも多いようです。こういうのを少しでも調べてから記事を書いているのでしょうか。記事は最低限のチェックも受けないのでしょうか。「なにしろ午前8時に入って、午後1時50分まで出てこなかったのだ。」とはいったい、何を意図している表現なのでしょうか。 百歩譲って仮に紙オムツや健康問題が事実であるとして、それを憶測として報道することが、日本の将来にとってどのような価値があるというのでしょうか。もちろん、国のリーダーの健康状態というのは、安全保障にも関わる重大な問題であって、国民には知る権利があると思います。しかしだからこそ、その報道には細心の注意が必要なのです。さらに後に続く文章では、やつれた首相を観察して、 安倍首相の母親の系統、つまり岸元首相につらなる家系は長寿の家系だが(岸元首相は90歳まで生きた)、父親の家系、安倍家の家系は短命の家系なのである。安倍首相が寿命に関して、どちらの家系の遺伝子を受け継いだのかといえば、父親の家系(短命の家系)の遺伝子を受け継いでしまったのだということが、最近の身体状況にくっきりあらわれつつあるということではないだろうか。と言い放っています。この発言にどれほどの真実が含まれているというのでしょうか。相手が公人であれば、既存メディアは、憶測で他人の命が短いと発言しても良いのでしょうか。既存メディアという権力は、言論の自由を楯に取っていれば、言論の品性までをも失ってしまってよいものでしょうか。 僕は日本人として、こういう悪意に満ちた報道が、国を代表するような信頼ある報道機関とジャーナリストから垂れ流される現状が怖いです。巨悪からの報復も恐れずにジャーナリズムに徹し、おそらく生命の危険さえあったと思われるような多くの告発を個人として行ってきた知の巨人である立花先生が、このような記事を書かれているということに、大きな悲しみを感じます。 既存メディアが攻撃すべきなのは、今の安部政権が、郵政民営化の造反組を復党させてしまうところ、社会福祉問題を軽く扱っているところ、日本の年金を大変なことにしてしまった社会保険庁の責任の問い方が甘いところ、格差問題を正面から扱わないところ、日本企業にはびこる偽装請負、派遣社員差別の現状を無視しようとするところ、残業代不払い法案をまだ諦めていないところなど、数多い問題の本丸でしょう。 *** ところで・・・問題の記事を要約すると、 安倍首相、週刊誌の記事によると失禁のおさえがきかない状態でオムツ常用。私の独断によると、安倍首相の寿命は短い。という内容です。これにふと、気がついたのです。これは「?」マークの抜けている東スポの記事じゃないかと。しかし「?」を抜かしてしまえば大変なことになることを東スポは認識していたのに対して、このメディアは別の考え方をしているようです。 問題の記事に対しては、ジャーナリズムを守ろうとする別の報道機関からの非難と、この記事を掲載してしまったメディア、ジャーナリストからの正式な謝罪があることを望むばかりです。それが無いならば、我々は日本国からジャーナリズムが消えつつあることを覚悟しないとならないかもしれません。冗談ではなく、これは相当怖いことだと思います。 (おしまい)
by NED-WLT
| 2007-02-27 05:57
| 時事評論のまね
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