柳沢大臣による「産む機械」発言の全文（録音テープより）

今回の柳沢騒動において、大臣の発言を最も正確に文章に起していると思われるのがブログ『ニッポン情報解読』by手代木恕之の記事でした。既存のネット・メディアで、録音テープそのままに発言を起して文章としたものは、僕の知る限り他には存在していませんでした。これからの報道におけるブログの可能性がよく解るケースですね。

さて、このブログの管理人の方は、民主党支持をプロフィール欄にて表明されているにも関わらず、単純に民主党の発言であれば何でも良いというのではなく、民主党議員にも辛口なコメントを多数寄せられています。こうした姿勢から、僕は、このブログの管理人の方が、事実に誠実であろうとする人だと感じ、先に僕のエントリで述べた「一貫性の魔力」から自由になっている人であると判断しました。

この理由により、このブログに掲載された、「録音テープから起した柳沢発言の全文」とされるものが、そのとおり事実であると信頼し、引用の許可をいただけたので、先のエントリでお約束したとおり、以下に引用します。もちろん、内容には聞き間違いなどがある可能性もありますので、そうした点は注意して下さい。

この全文をそのまま取り上げようとしないで、いきなり「女性は子ども産む機械」と要約して発表た既存メディアが、果たして正しい報道のありかたに配慮していたかどうかを判断するのは、一人一人価値観の異なる我々自身です。

演題：『これからの年金・福祉・医療の展望について』

「今の女性が子供を一生の間にたくさん、あの、大体、この人口統計学ではですね、女性は15歳から50歳までが、まあ出産をしてくださる年齢なんですが、15歳から50歳の人の数を勘定すると、もう大体分かるわけですね。それ以外産まれようがない。急激に男が産むことはできないわけですから。特に今度我々が考えている2030年ということになりますと、その2030年に、例えば、まあ二十歳になる人を考えるとですね、今いくつ、もう7、8歳になっていなきゃいけないということなんです。生まれちゃってるんですよ、もう。30年のときに二十歳で頑張って産むぞってやってくれる人は。そういうことで、あとはじゃあ、産む機械っちゃあなんだけど、装置がもう数が決まっちゃったと。機械の数・装置の数っちゃあなんだかもしれないけれども、そういう決まっちゃったということになると、後は一つの、ま、装置って言ってごめんなさいね。別に、この産む役目の人が一人頭で頑張ってもらうしかないんですよね、みなさん」

（出展元： TBS『みのもんたの朝ズバッ』2007年1月29日放送）