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ビジネス・スクールへの留学を考えている友人に、英会話(スピーキングとリスニング)の勉強法について聞かれたので、その友人への解答をそのままエントリにしてしまおうと思います。この偉そうな内容は、あくまで僕の勝手な思いつき(案)であって、万人に通用するものだとは考えておりません。エントリが対象としているのは、英文読解力にはそれなりに自信があるのだけれど、どうにも聞き取れないし、しゃべれないという人です。
さて、スピーキングについて考える前に、英会話はまずリスニングからです。これには色々な理由が考えられるのですが、しゃべれるだけで聞き取れない人というのは、他人にとって非常に迷惑だというだけでも十分でしょう(笑)。実際、リスニングの力が上がれば、自然とスピーキングの力も上がります。そこらへんのことは、後に具体的な学習法として詳しく述べます。 リスニングには、1つとても大切な悟りがあります。それは、英語に限らず、他人の話を理解するためには、音だけでは情報が足りない場合が多いということです。 「こーあ、ぜんぜん」 我々は、例えそれが日本語でも、全ての会話を音だけでは理解していません。天気予報を見ている時に、この「こーあ、ぜんぜん」という音が聞こえたら、それは「高気圧前線」ですね。でもこれが鉄塔の映像と共に聞こえたら「高圧電線」でしょう。 試しに、良く意識してテレビで誰かがしゃべっている日本語を聞いてみて下さい。アナウンサーの場合は普段から発声練習をしているので、音がそのまま日本語の単語となっていることも多いですが、タレントの会話などは端々でとても聞き取りにくく、我々は音からだけでは、彼らが言っている日本語の意味が理解できないことが感じられるはずです。 ずばりリスニングとは、①話の流れや状況(天気の話なのか、鉄塔の話なのか)と、②記憶している単語やセンテンス(高気圧前線、高圧電線)を結び付けつつ、聞き取った不完全な音が示す意味を予測し補うことで理解するという行為なのです。 そもそも、「高気圧前線」や「高圧電線」という単語を知らない人が「こーあ、ぜんぜん」という音を聞いたところで、それが何を意味しているかなどは検討もつかないということです。 この悟りを英語の聞き取りに適用して考えてみます。例えば、女性が怒りを込めて「ア、ヘイ」と吐き捨てていれば、それは高確率で「I hate it.」です。これがハンカチを道に落とした男性を呼び止めているのであれば「Ah, hey.」のはずです。耳をそばだてている人が「ア、ヘイ」と言えば、おそらくは「I hear it.」です。 リスニングに強くなるためには、話の流れや状況を理解することに意識を集中させることと、不完全な英語の音に当てはまる可能性のある英文表現を、どれぐらい自分の血肉として記憶できているかが鍵になるということです。これは暗記ではなくて身体に染み込むようなレベルで記憶しているかどうかということです。 つまり、相当量の英文を身体で記憶していない人にとっては、たとえ状況を理解していたとしても「ア、ヘイ」は、そのまま「ア、ヘイ」にしか聞こえないということです。だって音だけで考えると、本当に「ア、ヘイ」としか言っていないからです。 ちなみに、話者と面と向かって英会話を聞き取るのと、同じ会話を電話で聞き取るのとでは、面と向かってのほうが数倍簡単です。これは、リスニングには視覚から来る状況判断がとても大切となることの証明でもあります。ここらへんのことを踏まえて、以下が僕が考える効果的な英会話の学習ステップをまとめてみたいと思います。 ステップ1:リスニングの基礎力練成 まずは相当量の基本英文を身体に染み込ませることから始まります。このためには、基本英文の参考書などでCD付きのものを購入し、出来る限り多くの例文を聞き取り、暗唱できるようになることが第1関門です。このとき、暗唱はブツブツと発音してはいけません。大声で英語っぽく格好をつけて発音するようにしてください。寝言でも基本英文が出てくるほどに、このステップを愚直に行います。通勤の時なども、この基本英文をMP3プレーヤーなどで聞いていると良いでしょうね。 基本英文集として特に思い浮かぶ良書が無い場合は、個人的にオススメなのが『新・基本英文700選』(駿台文庫)です。本書は受験用のバイブルとして古くから知られている参考書で、重要な表現がとにかく精選されています。数年で廃盤になる怪しいビジネスマン向けの教科書よりも、本書のほうが数倍良いと思います。ちなみに僕がこの英文集を暗記していた頃は、別売りのカセットが7,000円ぐらいしたんですけど、今ではCD付きで1,050円ですよ・・・。ううーん、なんだか悔しい。 受験勉強ではないので、基本英文を全て完璧に暗唱できるようになる必要は全くありません。それに、そんなに気負ってしまっては、勉強が嫌になってしまいます。基本英文はある程度覚えたな、と思ったら駿台は卒業して(笑)次のステップへ入ります。 ステップ2:リスニングとスピーキングの橋渡し 好きな映画(もちろん英語モノ)を1本選びます。そして日本語字幕をオフにして映画を観ます。このとき日本語字幕の代わりに英語字幕をオンにしつつ、字幕に出ている英文をしゃべりながら繰り返し観るというのがノウハウです。 これは映画の画面が伝える視覚的な情報と、英語字幕から来る視覚的な情報の双方を贅沢に動員することで、会話が聞き取れる喜びを味わいながら勉強するためです。さっぱり解らんことを繰り返していては、モチベーションが維持できないのが人間です。 もちろん映画は何でも良いのですが、ビジネス・スクールへの留学を考えているなら『ウォール街』(マイケル・ダグラス)などの、ビジネスに関連する単語が多く出てくる映画が良いんじゃないでしょうか。これがロー・スクールだったら『訴訟』(ジーン・ハックマン)かな。 ちなみに『訴訟』は、ロー・スクールに限らず、ビジネス・スクールでもコーポレート・ガバナンス関連のケースとして頻繁に使われる有名な「フォード社ピント事件」が基ネタです。僕の場合はガバナンスの授業で、まさにこのピント事件の模擬裁判をやらされましたので、この映画を観ておいて大変助かった記憶があります。 ステップ2を何度も繰り返して、映画の台詞を覚えましょう。慣れてきたら、英語字幕も切ってしまいましょう。しつこいですが、発声するときは、とにかくボソボソとではなく、恥ずかしがらずに大声でやって下さい。これは、自分の発音を自分の耳できちんと聞くことで、基礎となる英文を確実に身体に染み込ませるためです。ただし、受験勉強ではないので、映画の台詞を完璧に暗唱するようなことは目指さないようにして下さい。 実は何事もそうなのですが、ある目標を0%から初めて80%完成させるのに必要な労力を80馬力としたとき、最後の20%を完成させるための労力は、20馬力ではありません。ラストの詰めというのは、それこそ120馬力ぐらい、それまでとは比較にならないほどの労力がかかります。ここで無駄な馬力を使ってしまうと、力尽きてしまい、やる気が失われてしまいます。8割も到達すれば十分です。さっさと次に進みましょう。 ステップ3:スピーキング力の練成 基本英文も結構覚えたし、映画の台詞を寝言でしゃべるようになったら、いよいよスピーキングの練成に取り掛かるときです。効果だけを考えれば、マンツーマンの英会話学校に通ったり、語学留学をするのが一番なのでしょうが、これらはお金も時間もかかります。ここでは英会話学校に行ったり、留学をすること無しに会話力を鍛える方法を考えます。 スピーキングに強くなるために必要なことは、とにかく場数を踏むということです。発音や正しい文法を気にしすぎて、せっかくしゃべるチャンスがあっても、場数を稼ごうとしないことが日本人の悪い癖です。恥を恐れず「Samurai English」で十分。外国人とのパーティーなどで、少しでも英語をしゃべるチャンスがあったら、積極的にそれを利用しましょう。・・・そうは言っても、外国人とのパーティーに参加する機会なんて、なかなかありません(笑)。 自分の経験を思い出して最も効果が高かったのが、以前勤務していた会社で同僚と作った英会話の勉強会でした。だいたい同じ英語レベルの同僚が毎朝集まって、日本語禁止、とにかく英語でしゃべります。今晩どこに飲みに行こうかとか、今朝の新聞の記事とか、仕事のこととか、話題は何でも良いので、とにかくしゃべります。実は、居酒屋でもこのグループでは英語オンリーで会話したりもしていました。ウザいですが、それでも周囲は、台湾人と日本人のミックスグループなんだろうな、ぐらいにしか思いませんので、それほど恥ずかしくありません。 さて、複雑な内容を伝えようとすると、必ず語彙が足りなくなるので、会話は連想ゲーム化します。実は、これが会話力を養うために、とても大切なポイントになります。英会話において自分の言いたいことを表現するのに適切な単語が出てこないということは、実はしょっちゅうあるのです。 例えば「マグロ」と言いたいのに「tuna」が出てこない。英会話力に優れた人は、こんなとき「What's the word for it…」なんて言って眉をしかめてから「a big fish, silver on the outside, red inside, used in sushi, it can swim at up to 160 kilometers per hour…」という具合に、別の単語を複数並べることで、連想ゲームを始めるのです。 面白いことに、この連想ゲームでは、相手も「Oh, that fish. I see!」なんて言って「tuna」が出てこないことがあります(笑)。それでも言いたいことは伝わっているのです。会話のエッセンスは、自分の言いたいことを、相手に正しく伝えることですから、この時点で「tuna」は「that fish」として扱われ、話は支障なく次に進みます。 同じ内容の話を、別の表現方法を用いて言い表す力というのは、英会話の現場においては強調してもしきれないほどに重要な能力です。ところがこの能力は、実際に誰かと話をしてみて単語につまってみないことには、なかなか養うことは出来ません。スピーキングの力を養うためには、対話するための相手がどうしても必要なのです。英会話学校に行けない場合は、友達を見つけて、こうした連想ゲームのトレーニングを積むのがベストでしょう。 終わりに 英会話のキーポイントは、結局どれだけ多くの英語表現を自分の血肉として身体に記憶させているかということに尽きると思います。ある程度の基本英文を身体に記憶させる前に英会話学校に通ったり語学留学をするのは、個人的には、お金と時間の無駄だと考えています。またくれぐれも、ビジネス・スクールを英会話学校にしてしまわないように注意すべきです。 英会話の力は、少し休んでいると急速に衰えます。実際に英語だけでなんとかかんとか仕事をしている僕も、週末は英語を話す機会がどうしても少ないので、月曜日の英語力は週の最低となり苦労します。時間が空いているときはCNNを見たり、DVDを観るときは日本語字幕を切ったりすることで、普段から英語のシャワーを浴びるように心がけると良いと思います。それと、英語の歌を覚えてカラオケで歌うというのは、リスニングではなくてスピーキングのトレーニングになり、効果があると思います。 (おわり)
by NED-WLT
| 2007-01-25 07:29
| ビジネス英語カユイ所
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