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僕がストレス・マネジメントの講義で教わった話で、残念ながら出典が明らかではないのですが、2匹のネズミを用いた興味深い実験の話から始めます。聞き覚えの話なので、細部には間違いがあるかもしれませんが、その点は、ご容赦ください。また、もし、このエントリを読まれた方で、この実験が記載された元の論文をご存知の方がいらしたら、コメント欄に連絡いただけると嬉しいです。
*** 2匹の種類や性質に違いが見られないネズミを対象になされた実験です。2匹のネズミA、Bには、それぞれの尻尾に電気を流すコードが付けてあり、別々のケースに入れられています。2本のコードは同じ電源につながっており、ごく微量の電気を流すスイッチは実験者である人間の手にあります。 ![]() ごく微量の電気を流しました。微量とはいえ、とても不快なので、ネズミは狭いケースの中で逃げようとします。すると、電気を止めるスイッチを持つほうのネズミBが偶然、このスイッチを踏み、電気は止まります。 何度も同じごとが繰り返されると、ネズミBは、このスイッチの意味を完全に理解しました。ビビッと来ると、サッとスイッチを踏みに行くようになり、ついには少しの間だけ、ビビビビを楽しむ余裕さえ見せ始めたということです。 この後、ビビッと来る電気の量、すなわち受けるストレスの総量は全く同じであるにも関わらず、この2匹のネズミに起こった変化の違いは、とても象徴的でした。 電気を止めるスイッチを持ったネズミBは、実験期間が長期化するにつれて、毛艶を増し、食欲旺盛となり、どんどん元気になって行き、体重も増えました。これに対して、もう一方の、電気を止めるスイッチの存在など知らないネズミAのほうは、どんどん萎縮してしまい、ついには、小さくうずくまり、電気を流されても反応すらしなくなり、完全に弱りきってしまいました。 *** さて、この実験結果の示唆するところは、とても重要だと思います。ストレスのある状況にあって、状況そのものを自分なりに理解し、コントロールする力を持つと、動物は、より元気になる可能性があるということです。逆に、コントロールする力を奪われていると、ごく小さなストレスが連続するだけでも弱りきってしまう可能性があるとも読めます。一般に、権力者がパワフルであり、搾取される奴隷が無気力となることには、後天的な面があり、どうやらそれは科学的に説明がつきそうだ、という話なのです。 この実験結果をマネジメントの視点でとらえると、上司が部下に権限を委譲することの重要さが、より鮮明に見えてきます。なんの権限も与えられずに、ただひたすら使われるばかりの社員というのは、徐々に萎縮してしまい、ついには無気力な状態に近づいて行くことになるでしょう。部下の能力を最大限に引き出してやるのが上司の役割の一つであるとするなら、とにかく小さなことからでも、部下に権限を与えて行くことが大切になって来るのだと思います。 そして、ここからが本題。この実験結果を子育ての文脈で考えてみます。 子供を育てていると気がつくことは、とにかく子供には「お手伝いがしたい」という欲求が備わっているということです。料理のお手伝い、買い物のお手伝い、掃除のお手伝い、などなど。親からすると、時にイライラさせられるほどに、子供はお手伝いを押し売りして来ます(笑)。これは、単純に親に褒めてもらいたいからだと考えることも可能ですが、この2匹のネズミの実験結果を考慮すると、これは「家族生活に責任を持って参加したい」という、小さな権力の欲求であると考えることができると思います。 家庭の中で、小さい頃から仕事を任され、家庭をより良い場所にするために貢献して行くということは、子供が、まるでスイッチを持ったネズミのように、ストレスを受けつつも、どんどん生きる力を増して行くことにつながるはずです。逆に、子供は勉強だけしていれば良いという具合に、なんの権限も与えられないとするならば、子供は萎縮し、無気力になってしまうのではないでしょうか。 具体的には、子供に植物の世話などをさせることが、良いスタートになるはずです。お水をあげるだけでなく、健康状態を気にして、窓際の日当たりの良い場所に出したり、植物の種類によっては、日陰のほうが良かったりと、学ぶ事も多いでしょう。 これが先の「娘の疑問」への回答となるのではないかと思います。社会の発展に責任を持って参加してゆくことというのは、お手伝いをすることと同じように、楽しくて元気になることなのです。これは、我が家の教育目的において根底に流れる、積極的に社会と関わって行く態度に通じる理屈としての位置づけです。 ■我が家の教育戦略: 第5条 家庭の中で、どんどん子供に仕事と責任を与えて行く。また、子供をボランティアなどに参加させることで、実社会の中でも、徐々に仕事と責任を得る体験をさせて行く。 ![]()
by NED-WLT
| 2006-06-29 04:46
| 我が家の教育論
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