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先のエントリに、ある方から質問を鍵コメントで頂戴しました。まとめると、起業のアイディアがあって、経営学にも興味が出てきたのだが、経験の浅い素人として、どこから手をつけてよいやら検討もつかない。何か良いヒントはないか、ということでした。
僕自身も、誰かにアドバイスを頂戴したいというのが本音なのです(笑)。何より、僕は経営者として成功している訳ではありませんので、成功体験に裏付けされた話をすることは出来ません。でも、僕なりに、僕の考えるところを述べてみたいと思います。鍵コメントの主さまに許可をもらったので、その方への回答を、これから徐々にまとめ、全部で3回のエントリとしてアップしようと思います。いつにも増して偉そうなエントリとなるので、そこらへんはご容赦下さい。 *** 単純に起業するというだけであれば、事業計画を練り、必要資金を集めて、税理士さんに相談すればOKです。会社設立までなら、誰でも簡単にたどり着けます。でも、頂戴した質問の真意は、こうした会社設立に関する技術的なことではなく、ゼロから始めて、起業し、経営者として成功するに至るまでにクリアしておくべき大きなステップのようなものを知りたいということであると受け止めました。僕自身が、まだペーペーの身分ですので、僕がそうしたステップを本当に理解しているのかということ自体が甚だ疑問ではありますが、とにかく、まとめてみます。 まず、ここでは生まれながらの経営者や起業家といった、型破りな天才のケースは考えないこととします。それと、何を作っても売れたような、高度経済成長期の経験談も無視することにします。新興国の台頭によって、競争が世界規模で激化している現代において、天才ではない普通の人間が、起業して、経営者として成功するためには、僕が考えるに、これから取り上げる7つのステップを踏んで行くべきだと思います。これらは大変長い道のりではありますが、「百里の道も一歩から」です。 ステップ1.利他性を育てること これがステップ1だと、何だか変な感じがするかもしれませんが、重要なことだと思います。「自分の何かを犠牲にしても、誰かの役に立ちたい」という気持ちを、意識して育てることが大切です。もちろん、慈善事業やボランティアの話をしているのではないのですから、お金やモノが欲しいといった、人間として自然な、利己的な感情を忘れる必要は全くありません。そうした利己的な価値観と、利他的な価値観のバランスを、意識して利他的なほうにシフトさせておくことが大切だという意味です。一朝一夕ではうまく行かなくとも、少しずつでも、利他性を獲得して行きたいものです。 一度、「自分はどんな事に喜びや幸せを感じるか」ということに関して、出来る限り具体的に、紙に箇条書きにして書き出してみることをお勧めします。それから、その箇条書きにした項目それぞれを、利己的な価値と、利他的な価値に分けてみてください。白黒つきにくく、判断に迷うケースも多いと思いますが、とにかく分けます。その中から、少しでも利他的な要素があると思われるものを抜き出して、それらを深め、文章として整え、自分の頭に刷り込みます。ちなみに、人間は、どうしても利己的なものなので、利己的な項目については当面は無視しておいて構いません。 利他性を育てなければならない、ということには、3つの大きな理由があります。 1つ目は、真の顧客第一主義を自分に埋め込むためです。溢れんばかりの商品にさらされた顧客の目は肥えています。そのため、現代の顧客は、商品のサプライヤーの誠実さに、より敏感に反応するようになっています。ギリギリのところで明暗を分けるのは、「結局、その商品は誰のために作られているのか」ということです。これは、利己的なものと、利他的なもののミックスであるのですが、顧客が選び取るのは、より企業にとっては利他的な要素に溢れた商品であることが普通です。 2つ目は、リーダーシップを発揮するためです。リーダーシップをカリスマのように、凡人には手に入らないものであるとする人もいますが、僕は別の考え方をします。先のエントリ、「娘の疑問」でも少し触れましたが、リーダーの大切な役割は、グループの進むべく方向性を示し、かつグループの士気を高めてゆくことだと思います。この、方向性と士気の間には、強い関連があると僕は信じています。「誰かの役に立つため」といった利他的な方向性が示されると、士気は高まるということです。 3つ目は、経営者として成功するために必要となる数々のステップを乗り越えるためには、利己的なだけでは、おそらく足りないということです。くじけそうになったとき、ギリギリで次の一歩を踏み出すときの力となるのは、使命感に近い、利他的な価値観であると僕は思います。そうした使命感の有無というのは、資金調達に関わるような、大切なプレゼンテーションをするときにも、経営者からにじみ出てくるものではないでしょうか。 ステップ2.経営学の基礎知識を取得しておくこと 天才経営者のケースを無視すれば、これからの経営者としての成功は、経営学の知識と関連があると信じています。しかし、経営学の知識は、成功の必要条件ではあっても十分条件からは、かなり遠いということを理解しておく必要があります。 経営学の知識というのは、究極的には、お金で買える商品です。経営学修士号(MBA)を取得しても良いですし、独学で本や通信教育で学ぶこともできます。断片的な知識であれば、ネットで拾うこともできます。とにかく、自分に合った方法で、経営全般のトピックについて、クリティカル・マスを超える程度までは勉強しておくことが必要です。独学を考えている人(もしくは、留学の準備として事前にある程度の知識を得ておきたい人)のために、僕の考える良書のリストを、エントリの最終回に添付する予定ですので、とっかかりを得ることが出来ないような場合は、それらを試しに読んでみて下さい。 経営学への入り口として、とりあえず、簿記3級の資格を取ってみるというのは、良い目標だと思います。経営学で頻繁に出てくる基本的な経営用語などを学ぶことができます。それに、たとえ個人商店の規模でも、簿記3級程度の知識を持たずに、経営を成功させることは困難です。 ステップ3.英語とITのスキル ITを使わないで、経営を成功させることは、もはや出来ません。しかし、これも単なる必要条件に過ぎず、ITを使っているからといって成功できるという意味ではありません。現代は、どこの企業にも似たようなITシステムが入り込んでいる時代です。こうしたITシステムが無いというだけで、たとえ自社の商品に注文を貰ったとしても、技術的に取引が出来ないような場合すらあります。また、ITの世界は、かなりの勢いで進化しています。これに遅れないで付いて行くというだけで大変なことですが、遅れてしまうということは、経営者にとっては、かなり痛いことだと思います。 定年退職後に、慣れ親しんだ地元で、小料理屋を開くような場合ですら、最低でもクレジットカード決済、メールとホームページ、仕入れ管理や過去の統計データ分析などにITが必要です。最近は、仕入先によっては、インターネット経由の注文しか受け付けないような所もあるでしょう。銀行やベンチャー・キャピタルから融資を受けるにしても、ITが脆弱であるというだけで、交渉が不利になるかもしれません。 プログラマなどのITの供給側ではなく、サービスの利用者側に位置する経営者としては、最低限、初級システム・アドミニストレータ(初級シスアド)の資格程度の知識を持っていることは、損にはなりません。 英語など出来なくとも、ビジネスはできるという人もいるでしょうし、そういうビジネスも現実にあると思います。ただ、高度成長期であれば、日本語だけで回せるビジネスも多かったかもしれませんが、これからの日本における人口減少、特に労働力の減少を考えるとき、たとえ、日本市場に特化した起業をするとしても、海外企業との連携無しでの戦いは、どうしても不利になります。従業員として、外国人を雇い入れるような場面もあるかもしれません。英語が出来れば成功するということはあり得ませんが、英語が出来ないという時点で、既に経営者として、大きなビジネス・チャンスを逃してしまっていると考えるべきでしょう。 最低限の目標としては、TOEICで600点程度だと思います。これを超えられないとするなら、しばらくは、他の勉強を休んでも、英語の勉強に集中したほうが良いと思います。 *** ここまでのステップは、要約すれば、「利他性を固め、座学に勤しむ」ということでした。最低ラインの目安として、簿記3級、初級シスアド、TOEIC600点という目標も提案しました。 ところで、研究者や学者ではなく、経営者になることを目指しているとするなら、こうした座学には、ある落とし穴があることを認識しておくことが重要です。座学には、負け組から遠ざかっているという幻想を生み出す麻薬のような効果があるのです。 格差社会が強調されつつある現代において、人は自分が負け組になるかもしれないという恐怖に取り付かれ易くなっています。こうした恐怖を、勉強のモチベーションとして利用することも時には有効かもしれませんが、しかし、経営に関連する知識を、座学で得ておくことは、先に述べたとおり、必要条件の一つにすぎないのです。恐怖から逃げようとして、つい、必要以上に座学にのめり込んでしまうことには気をつけるべきです。 とにかく、最低ラインをクリアできたら、すぐに次のステップに進みましょう。受験勉強でも、参考書の初めの章だけを繰り返し勉強しているよりも、とりあえず全体をつかむために、一冊全てを一端終えてしまうことが重要であったことを思い出してください。 次回は、後半のステップについてです。
by NED-WLT
| 2006-05-08 08:24
| ちょっぴり経営学
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