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頂戴しているコメントは全て読んでいるのですが、返答が遅れてしまっております。申し訳ありません。色々と忙しいことが重なってしまっていて、なかなかブログをする時間が取れないのです。ストレスがたまってきました。・・・なので、今回は、このストレスを経営学の視点から見てみます(笑)。例によって、あくまで自分の知識を整理するための備忘録のようなものですので、記述には誤りもあるかもしれませんが大目に見てください。
ストレスと聞くと、受験勉強や、激務をこなすサラリーマンの印象があったりして、多くの人がネガティブなイメージを受けるものだと思います。しかし、人間というものは、常にダラダラと緩みきっていても駄目で、適度なストレスがある状態は、人が良好なパフォーマンスを出すために必要なのです。受験勉強を、過度なストレスの例とするなら、ゆとり教育は、逆にちょっと緩みすぎだろうということです。 これを、ストレス・マネジメントと呼ばれる、ビジネスの文脈で考えてみます。縦軸をパフォーマンス、横軸をストレス・レベルとし、部下のパフォーマンスが、ストレスからどのような影響を受けるのかを図にしてみます。 図で、①のゾーンは、ストレスが少なすぎて、対象となる部下が持っている本来の力すら出ていない状態です。仕事が簡単すぎたり、仕事量が少なすぎたり、上司からの指導やプレッシャーが少なすぎたり、あまりに安定している仕事だったりすると、対象となる部下は、このゾーンに含まれるかもしれません。このゾーンにいる部下は、意気消沈していたり、退屈しています。自分はもっと何か出来るはずだという気持ちにとらわれ、焦っているかもしれません。この状態は、いつまで経っても仕事を任されない新入社員や、定年退職した方などが陥り易い状態でもあります。ビジネス以外の場面では、例えば、子供が独立して、子育てから開放された後の親の状態なども、このゾーンに含まれるでしょう。息抜きとしてではなく、日常的にストレスから開放されてしまうというのも問題だということです。 ②のゾーンでは、対象となる部下の持っている本来の力を出すために必要なストレスが与えられており、より大きなストレスをかけるほどにパフォーマンスが上がる状態です。よりチャレンジングな仕事を任せたり、より多くの仕事量を与えたりすると、部下もそれに喜んで応えてくれそうです。上司に怒鳴りつけられたりしても、素直に反省して、パフォーマンスを向上させるだけの耐久性も期待できるかもしれません。元気にバリバリ働いているイメージです。このゾーンにいる部下は、仕事に満足している可能性が高く、離職率も比較的低いと考えられます。 ③のゾーンでは、対象となる部下の持っている本来の力を出すために必要なストレスが与えられてはいるものの、これ以上ストレスを受けると、一般には、パフォーマンスが下がってしまうという状態です。仕事が難しすぎるか、仕事量が多すぎて、アップアップとなっているイメージでしょうか。バリバリ仕事をこなしてはいるものの、以前よりも明るさが失われ、笑顔が減ってきているかもしれません。このゾーンにいる部下は、少なくとも仕事の現状に疑問を抱き始めており、転職を考えることもあると思われます。 ただし、このゾーンにいる部下は、イノベーションを起こす可能性が最も高くなっている、ラジカルな状態であるということは、マネージャーにとっては、かなり重要なポイントです。イノベーションというものは、通常は大きなプレッシャーの中から生まれるものなのです。例えば、自分の能力を超えるほどに困難な仕事を与えられた部下は、それをなんとかしたいと必死に勉強しているかもしれません。増え続ける仕事量を減らしたいと、業務プロセスの改善を考えているかもしれません。いくら努力を重ねても競合に負け、減り続けるマーケット・シェアに悩み、これまでに無かった新製品のプランを検討しているかもしれません。 そして④のゾーンでは、ストレスが多すぎて、対象となる部下が持っている本来の力すら出ていない状態です。転職を真剣に考えているでしょう。上司や顧客の意見を無視したり、自暴自棄に陥り、ヤケになったりしています。本来のモラルも失われているかもしれません。過労で生命の危険すらあるかもしれません。 マネージャーとして絶対に覚えておきたいのは、この状態にある部下は、様々な事故やミスを起こしやすい、ビジネスにとって、かなり危険な状態にあるということです。実際、多くの事故は、こうした過度のストレスが原因となっているそうです。医療関係の仕事、機械や化学品などを取り扱う工場での仕事であれば、事故やミスで人命までもが失われるかもしれません。顧客からの注文を取り間違えたり、発注金額や数量を間違えたり、売り上げの水増しや、利益の付け替えなどの違法行為まで働いてしまうかもしれません。そして、このゾーンにいる部下は、余裕が全くない状態なので、イノベーションを起こせるだけの創造力を発揮することもありません。イノベーションを起こせない企業に、未来はありません。 部下のストレス・レベルを、ゾーン②と③になるようにコントロールすること。部署全体のパフォーマンスを保ちつつも、イノベーションを促進させるために、ゾーン②にいる部下と③にいる部下の混成比率を考えること。そして、決して部下をゾーン④に追い込まないことが、マネージャーとして、とても大切な仕事だと思います。 本稿では、話を解り易くするために、マネジメントの対象を部下としましたが、もちろん自分自身のストレスをコントロールするという意味でのストレス・マネジメントも大切です。息抜きや余暇などを上手に組み立てることで、自分自身のストレス・レベルをコントロールして、より良いパフォーマンスを目指したいものです。ちなみに、今の僕のストレス状態は、明らかにゾーン③です。これまではゾーン①に近い、ゾーン②に居たので、ちょっぴり退屈していました。今は良い意味で忙しくてラジカルです。 そうそう、最後に付け足し。一般的に、男性よりも女性のほうが、自分の力では、どうしてもコントロールできないような問題についても責任を感じ、深く思い悩む傾向があって、ストレスを抱え込み易いという話しを聞きました。夫婦の間柄について考えるような場合はもちろん、マネージャーとして、女性を部下に持っているような方は、こうした点についても注意が必要かもしれません。 今回は、ストレス・マネジメントを経営学の視点で考えましたが、同様の発想は、子育てにも応用できると思います。甘やかせすぎず、厳しすぎず。子供のパフォーマンスを高めて行くためには、親子の間で適度な緊張感を形成することも、大切なことだと思います。
by NED-WLT
| 2006-04-23 06:31
| ちょっぴり経営学
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