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個人的によく参照している、学習とイノベーションに関する論文についてまとめています。今回はその最終回です。
組織において、責任範囲が適度に重複し、冗長となっていること(redundancy)は、組織全体の吸収力を高めるために重要である。反対に、責任範囲が明確に区別され、そこにいかなる重複も認められないような組織では、知識の吸収力で競争優位に立つことはできない。前の二回は、主に個人の吸収力に関する話でしたが、今回は、組織としての吸収力についてです。それは、組織としての創造力を高め、持続的にイノベーションを生み出す組織を作り上げるために、非常に重要な概念です。基本となっているのは、とにかく人の接触機会とコミュニケーションの量を増やし、それを刺激として、組織全体の吸収力、すなわちイノベーションの力を高めてゆくという方法論です。 こうした冗長性をどの程度のレベルで進めるのか、というところは、組織の文化によって全く異なります。冗長性が大きすぎると、組織が非効率となってしまう諸刃の剣でもあります。しかし、こうした一見無駄とも思える業務の重複は、現代では多くの組織で実行されている経営手法であり、組織に冗長性を持たせることが有効であるか否かという部分の議論は、実務では既に大分以前に決着が付いているように僕は理解しています。 ちなみに、こうした組織内部での重複のコントロールは、日本企業が一般に得意とする分野でもあります。日本企業では古くからこうした業務の重複が、組織にとって重要であることが知られており、例えばキーマンの配置換え(中央研究所の所員を、マーケティング部門に長期滞在させたり、営業に経理を経験させるなど)などが、頻繁に行われていることが知られています。こうした、組織レベルでの知識創造に関する教科書としては、世界的に有名な『知識創造企業』(野中郁次郎、竹内弘高)が秀逸です。個人的には、実務で大変助けられている大切な本です。 最後に、今回まとめた理論を、夫婦の関係にまで拡大してみます。夫婦も一般には、幸せな家庭を築き上げることを目標とする小さな組織です。この組織論からすれば、夫婦の役割分担は、ある程度その境界を曖昧にしておくことが吉となりそうです。お互いの役割をあまりに厳格に分担してしまうと、結果として夫婦間のコミュニケーション量が減ることになり、家族としての吸収力も少なくなると思われます。家事や仕事、社会活動、子育て、ペットの世話など、適度に夫婦間での役割を重複させておくことは、夫婦が共に成長し、仲良く暮らしてゆくための秘訣かもしれません。そういう意味では、この組織論は「子は鎹(かすがい)」という格言を担保している理論でもあるとも言えそうです。
by NED-WLT
| 2006-02-22 03:47
| ちょっぴり経営学
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