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ずっと以前のエントリ「ブログでお金儲け?」で少しだけ触れた、ハーバード大学の戦略の大御所、マイケル・ポーター先生による、国家の競争力に関する論文を読みました。随所に日本の成功事例が引き合いに出されていて、改めて、日本のすごさを思い知りました。
先の「失われた10年」で、すっかり自信を無くしてしまい、自らの能力を過小評価しがちな日本人ですが、ここらへんでそろそろ、日本の強みを正しく再考し「国家百年の計」を見直す必要があるのではないかと思うのです。もちろん、僕が考えてもどうなるわけでもありません。偉い人には、もっと頑張ってもらいたいという意味です(笑)。 この論文を読んで、僕にとって印象深かったメッセージに関して、思いついたことをまとめておくために、これから数本のエントリにして行きます。ちなみに、リファーしている論文は「Michael E. Porter, “The Competitive Advantage of Nations”, Harvard Business Review, March – April 1990」です。エントリで引用するポーター先生のメッセージは、直訳ではなく、未熟な語学力を駆使し、僕が勝手に解釈してまとめたものなので、間違いもあるだろうと思います。気になる方は、原典に当たって下さい。 遅かれ早かれ、何事も競合にコピーされるのであるから、イノベーションを止めないことこそが、競争力の源泉である。イノベーションの多くは、大きな技術革新といった形ではなく、むしろ小さな改善の積み重ね、途切れることのないアップグレードとして現れる。変化を嫌い、現状を維持したいという多方面からの圧力に打ち勝つことが必要条件である。日本の「カイゼン」は、日本語がそのまま「kaizen」という英語になっているほど有名ですからね。蒸気機関の発明などの「大きな」技術革新の数を数えて、日本は創造力に乏しいなどと言う人もあるようですが、ポーター先生のご意見をベースに考え直すと、日本が持っているイノベーションのポテンシャルは、相当高いと思いました。日本人は、この点に関しては、もっと自信を持つべきだと思います。 ただ、変化を過度に嫌う国民性があることも否めません。ここは、外圧を上手に利用する必要がありそうです。特に、日本を支える産業である製造業の研究開発の現場では、韓国にはもちろん、最近は、安価な労働力だけを売りにしていたはずの中国にも追い上げられつつあります。また、こればかりは日本の専売特許だろうと思われていたゲームやアニメなどの分野でも、近年の韓国の追い上げは無視できません。日本人は、自国の強みに関して、これまで以上に強い危機感を持つことが必要だと思います。 多くのイノベーションは、贅沢なリソースからではなく、むしろ逆境から生まれる。そうした意味では、先の「失われた10年」も、日本を別のステージへと導くイノベーションを生み出すための、静かなる爆発のきっかけと見ることもできそうです。噴出する問題の数々は、確実に日本人の意識を変えつつあると思うのは、僕だけではないと思います。そうした変化は、日本人の内的なイノベーションと呼べるのではないでしょうか。希望格差の問題など、こうした変化には、当然、明暗がありますが、大きな視点からすると、日本は良い方向に変わりつつあるように感じられます。ちょっと楽観的すぎるかな(笑)。 どの国家も、すべての産業分野において高い競争力を発揮することはできない。得意不得意があり、理想的には、ある国家の限られたリソースは、その国家の得意分野に集中させるべきである。日本は、ある分野を捨てるということが苦手で、とかく何でも自前でやろうとしている気がします。多くの消費者も、やたらと国産品にこだわる傾向があるように思います。しかし、世界的には全く競争力が無いような分野にも、補助金や公的資金がガンガン投入されているのは、リソースの無駄遣いとは言えないでしょうか。もちろん、安全保障上の理由から、高い自給率を確保することは大切ですが、それにしてももうちょっと国の行く末を考えた資金配分もあるだろうと感じます。 個人的には、日本はもっと、短小軽薄な製品を製造するメーカーと、アニメ産業を大切にするべきだと思います。特にアニメ産業は、現代の日本における匠の世界、伝統工芸のようなもので、厳しい修行と下働きのために、働き手が少なくなってきているようです。それこそ、こうしたアニメ産業で働く職人たちにこそ、より手厚い補助金なりが付与されてしかるべきだと、僕は思います。 (つづく) ![]() ![]()
by NED-WLT
| 2006-01-26 15:46
| ちょっぴり経営学
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