フーハルデン・グランクリュ （HOEGAARDEN GRAND CRU）

僕の評価： ★★★★☆
アルコール度数： 8.5%
300ml価格： 1.09ユーロ

前回は、ベルギービールの中でも最も有名な白ビールであるフーハルデン・ホワイトビアを紹介させていただきました。今回は、同じ醸造所からのトリプルと同じマーケットセグメントに挑んでいるブランド、グランクリュです。瓶内醗酵の工程があり、寝かせることで成熟を楽しめるビールとして知られています。が、僕はグランクリュは冷蔵庫で冷やして、ほとんど寝かせずに飲んじゃいます。そのほうが美味しいと僕は思っているからです（笑）。

やっぱりフーハルデンは白っしょ、というのは早合点というものです。このグランクリュ、かなーり美味しいトリプル系ビールです。コリアンダーやオレンジの皮がスパイスとして入っているのはホワイトビアと同じです。ホワイトビアは小麦で作られたビールでしたが、このグランクリュは大麦の麦芽を100％使用しています。では、飲んでみます。

んー、オレンジの味がするかな・・・メロン・・・ほんのり苦い・・・ちょっとレモン・・・あっ！なんだか、なんだか、なんだか感動してきました！ごー！

複雑な味わいで、苦みは弱めの琥珀色ビールです。長い後味と、安心して飲める高い完成度、そして再現性。美味しいです。正直、5つ星をつけようかと迷うほどです。あえて４つ星としたのは、グランクリュはブランドの歴史が浅いので、トラピストビールのように飲みながら語るストーリーがないことがどうしても弱点に感じられたからです。飲みながら「牛乳屋さんが復活させたんだな・・・」といった歴史に思いをめぐらせることができないということは、想像以上に味わいに影響するものだと思います。でも、限りなく５つ星にちかい４つ星です。

本稿記事の情報は、主に「マイケル・ジャクソンの地ビールの世界」を参照しています。