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前回「日本の失業率について」では、若年層の失業が深刻である現状について、総務省統計局のデータを用いて説明させていただきました。それでは若年層の失業には具体的にどのような弊害が考えられるのでしょうか。今回は、この弊害について考えてみます。
スキルが身につかない。社会人としての基礎を学ぶチャンスがない。 皆様にも経験があるかとは思いますが、日本における学生の常識と社会人の常識というのはかなり異なります。そうした意味で、革靴に白いソックスは履かないというルールを教えてくれる新入社員研修や、コピーの取り方から教えてもらえる先輩の指導というのは、日本においては学生を社会人へと鍛えるための、教育システムの総仕上げであると言えるかもしれません。新卒時に就職できず、こうした新入社員研修などを受ける機会に恵まれないというだけで、失業してしまっている若者は、就職の機会から遠ざかったまま放置されているとも考えられます。 これは、不運にも失業している若者にとっての問題だけではありません。企業に勤務する若手社員にとっては、若年層の失業は、後輩がなかなか入ってこないということを意味しており、日本の若手社員たちは、先輩として後輩を育てる機会にまったく恵まれていないのかもしれないのです。言うまでもありませんが、若手社員にとって、後輩の指導とは将来マネージャーになるためのまたとない訓練でもあるのです。 日本の競争力、市場としての魅力が相対的に落ちる。 OJT(On the Job Training)でバリバリとスキルを身につけるべき若年層が失業しており、若手社員からは後輩を育てる機会が奪われているということは、日本の労働力の質が全体としてあまり成長していないことを意味します。例えば昨年の中国では大卒者の70%前後、190万人程度が職を得たそうですが、日本では大卒者の約55%、30万人程度しか就職できませんでした。大卒に限ったデータですがそれでも中国では、人数ベースで日本の6倍~7倍の若者が日々新社会人としてのトレーニングを受けているのです。後輩を育てている若手社員の数も考慮にいれるなら、これは恐ろしい差となって現れてくると考えるべきではないでしょうか。例えば、若者向けにスーツを作っているメーカーの気持ちになってみてください。日本の若年層の購買力は相対的に弱くなってきており、市場としても魅力を失いつつあるのは自明のように思われます。 そして希望が失われてゆく。希望にも格差が出てくる。 若者から希望が失われているということ、これが一番重要な弊害だと思うのです。定職につきたくてもつけない若者は、スキルを向上させる機会に恵まれていないだけでなく、資格学校に通う費用なども捻出できません。ロールプレイングゲームに例えると、まったくレベルを上げるチャンスがない状態なのです。訓練に丁度良いスライムすら現れません。若手社員たちもいつまでたっても下っ端のままで、雑用と言ってよい仕事ばかりではレベルは上がりません。自分のレベルが上がらないだけでなく、日本の国力も相対的に落ちる可能性を感じているとしたら、総体として若者は、自分の将来を「右肩下がり」と感じているとは言えないでしょうか。右肩下がりの社会に住む人々が果たして進んで消費するでしょうか。ここらへんにこそ、日本の需要が弱っていることの本当の理由があるのではないでしょうか。 収入の格差よりもむしろ、希望の格差こそ日本を殺そうとしているという警鐘を鋭く鳴らした『希望格差社会 現代の若者は、どんなモノでも入手できるので贅沢だと言われることがあります。たしかにモノなら何でも手に入るかもしれません。しかし昔の若者は、モノが無くとも、いやもしかしたら無かったからこそ、到達可能に思える、手が届きそうに思える範囲で夢を持てた、より豊かな未来を希望として描けていたのではないでしょうか。モノと希望、若者にとって必要なのは、後者なのではないでしょうか。そして、かっこよく言うなら、若者に希望を持たせるのは、大人の責務なのではないでしょうか。次回は、ではなぜ若者ばかりが失業してしまっているのか、その構造的な理由について考えてみます。 一応、暗くなるばかりなので先に僕の結論についてちょっと触れると、僕はこうした現状は理屈の上だけではなく、おそらく実際に解決できるし、解決するだろうと信じています。ただ、そこらへんまでのストーリーをアップするまでには、まだまだ大分時間がかかりそうです。僕自身、自分の考えをまとめるために書いておりますが、お付き合いいただけると嬉しいです。 ![]()
by NED-WLT
| 2005-05-13 05:44
| 時事評論のまね
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