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学校を卒業して、入社してくる新人たちの気持ちを考えています。自分自身のことを振り返っても、あれは不思議な体験だったのですが、こうした学生から社会人への「ギャップ」を理解することが、新人のキャリア教育(広い意味での子育て)にとって、非常に重要なことのように思われたからです。
経営学者のメリル・R・ルイスによれば、新人とは知らないカルチャーと出会う(トレーニングこそ受けていないが)文化人類学者であり、その気になればエスノグラファー(民族誌作成者)だ。未知の文化に入って、とまどったこと、不思議に思ったことを書き記すことのでいるひとがエスノグラファーだ。会社に入った新人はユース・カルチャーの世界から、大人カルチャーの世界に入る。同時に、会社にはコーポレート・カルチャーがあり、この意味からも新人は新しい文化と出会う。はじめに入社する会社の影響は、かなり大きいものがあるでしょう。ロケットは、発射される前であれば、飛ばす向きを自由に変えることがでいますが、いったん飛び立ってしまった後に、その軌道を修正するのは難しいことと似ています。 このロケットの発射で、第1のベル(それは入社式と呼ばれる)が鳴ります。重たい空気のカベを突き抜けようとするロケットは、ガタガタと震えて不安定なのですが、操縦者にできることは少なく、ただ身を固く小さくして不安に耐えるしかありません。 会社に就職したひとは、二度入社式を迎えるようなところがある。一度目はもちろん学校を卒業した新人としての入社式、ルイスの「知らないカルチャーと出会う文化人類学者」の誕生である。二度目の入社式は、ある程度コーポレート・カルチャーにも慣れ、会社の内情やパワー・バランスにも通じた社会人としての旅立ちになる。「とりあえず入った」から「とうとう本当に入った」へと進んでいく。二度目の入社式が、「この会社は」から「うちの会社は」という言葉の移行に象徴されることもある(し、さらに先になることもある)。居酒屋で「うちの会社は~」なんていう愚痴をいうようになったとき、第2のベル(愛社心の発露)が鳴ります。日本人にとって「うち」という言葉の持つ意味は大きく、そこには自我の前提とも言えるような、共同体への「依存」が見られます。いわゆる「帰属の欲求」というやつです。この段階になると、ロケットは安定飛行に入っていると考えられるでしょう。 しかし、会社に雇用されている個人が会社と築けるのは、あくまでも「非対称な依存関係」です。会社にとって、人材が命であることは疑えませんが、しかし、会社が特定の個人に過度に依存するような経営をすることは(リスク管理という視点から)あり得ません。 しかし、仮に雇用されているとしても、自分と会社の依存関係のバランスを変化させることは可能です。付加価値の高いスキルを身につけていく個人には、会社のほうも、依存度を高めていくからです。結果として、こうした個人は昇進していくことになります。 昇進し、より重い責任を得た個人は「うちの会社は~」という傍観者的な愚痴を封印し、いつしか「うちの会社を~」という主体的なアクションを伝える、より公式で強い言葉を使うようになっていきます。 このころ、人はユース・カルチャー(自分の利害のみを考える子供社会の文化)から完全に大人カルチャー(自分以外の他者の利害も考える大人文化)の世界に入り込むように思います。本人が会社への依存をあまり意識しなくなるこの段階で、第3のベル(リーダーシップの発露)が鳴ります。 こうした個人が、特定の会社に雇用されているのは、その会社の理念に共感するからであり、自分の判断です。こうした人材は、大きなミスを犯せば、その責任を取って辞任するという覚悟を持っているプロフェッショナルでもあるでしょう。 愚痴の世界の住人から抜け出し、世界を変える主体としての責任を自覚したとき、人は学生であることをやめ、本当の社会人になるのだと思います。そして、人間の一生において、この第3のベルを鳴らせるかどうかが、最も重要で、かつ困難なボトルネックのように思われます。 ここで一つ、大きな疑問があります。はたして第2のベルは必要なのかということです。僕がヨーロッパに暮らしていたころ、日本に見られるような愛社心のようなものは(もちろんイチゼロの話ではありませんが)ほとんど感じられなかったということも、この疑問を大きく深刻なものにさせています。 リーダーシップとプロフェッショナリズムを獲得している子供は、すでに立派な社会人であるとするならば、子供の教育において何を重視すべきかというところが見えてきます。ここらへんは、僕なりに今後も考えていきたいテーマです。 (沖縄での講演会の準備中です) 夏の思い出 ![]() 「突き抜けた人は、どうしてみんな子供なんだろう?」 2011-07-02 新刊『ご機嫌な職場 「職場コミュニティー」再構築の方法 ●メルマガ『人材育成を考える』もよろしくお願いします。 ●twitterもやってます:http://twitter.com/joesakai
by NED-WLT
| 2011-09-16 00:40
| ちょっぴり経営学
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