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友達の数は、最大でも150人が限界?イギリスの人類学者、ロビン・ダンバー教授(Robin Dunbar)が提唱した仮説です(注1)。この、人間関係の規模の限界を示す数のことを、特にダンバー数と言います。
この仮説は、Facebookなどに代表されるSNSが台頭してくるなかで、「人間は、何人まで友達を持てるのか」という文脈でネット上で有名となりました。これについて、ダンバー教授自らがコメントしているビデオが以下のものです。英語が苦にならない人は、ぜひ一度、このビデオを見てください。 ダンバー教授によると、人間の場合、こうした友達の数は150人が限界(ダンバー数)とのことです。もちろん、きっかり150人というわけではなく、この数にはバラツキもあります。が、とにかく150人程度のところに限界があるそうです。 この理由として、ダンバー教授は2つの視点を提供しています。1つは、認知の問題です。自分の周囲にいる人(個体)を、どこまで気にしていられるかということには、当然、数の限界があるだろうということです。そしてもう1つは、そうした関係を維持・発展させるために「投資」する時間には、限界があるので、自然に関係を維持できる数にも限りがあるだろうというものです。 この考え方について、経営学の視点からは、少なくとも以下のような3つの論点がありそうです。 1.組織規模の限界? ダンバー数を考慮すれば、組織規模が150人を超えるか超えないかで、管理手法が異なりそうです。顔と名前が一致する限界も150人ぐらいという俗説は、ダンバー数を知った今は、無視できないでしょう。 これを経験則から経営に取り入れてきたのが、ゴアテックスで有名なゴア・アソシエイツ社です(注2)。創業者のウィルバート・ゴア氏は、グループが150人以下であれば明確な規範がなくても従業員は同じ目標へ向かってがんばるが、150人を超えると問題が発生することを経験から学びました。 このため、ゴア・アソシエイツ社は、各部門の従業員数が150人以下になるように、従業員が増えすぎたら部門(工場)を分割するという戦略を取ってきたそうです。組織が大きくなってきたとき、このゴア・アソシエイツ社のケースは、思い出す必要があるでしょうね。 2.インターネットの登場をどう評価するか インターネットの登場によって、僕たちは、20年前に連絡の途絶えた友人とも、簡単につながれるようになりました。インターネットは、人間の認知をあきれるぐらい拡張しているし、人間関係を維持するコストも劇的に下げているのです。こうしたことから、認知と関係維持コストによって決まるダンバー数は、どう考えても、インターネットが登場する以前の150人よりも多くなっているはずです。 さらに、ダンバー数という概念は、自分と他者の間に「強いきずな」を構築することに着目しており、知り合い程度の「弱いきずな」を無価値なものとして、あまり重視していないように見えます。しかし「弱いきずな(weak ties)」にも、重要な意味があることは、米国の社会学者、マーク・グラノヴェター教授(Mark Granovetter)が明らかにしていることです(注3)。そして、インターネットには、こうした弱いきずなを量産する力があります。 3.キャリア論への応用 周囲にどのような人がいるかによって、自分のありかたは変わります。愚痴ばかり言う人に囲まれていれば、自分だってネガティブになるでしょう。逆に、前向きな人に囲まれていれば、自分もポジティブになれるはずです。ここらへんは、ミラーニューロンのことを考えれば、脳科学的にも説明がつきます。 だから「こうありたい自分」になるためには、自分の周囲に、どんな人に居てもらいたいのかを考える必要があります。そして、そうした人は、せいぜい150人ぐらいまでしか維持できないとするなら、僕たちは「誰と付き合うのか」ということに、もっと真剣にならないといけないのでしょう。 人間関係に、ポートフォリオ管理的な発想を持ち込むことに対しては、倫理的な批判があるでしょう。まあでも、僕自身の現実をオープンにすれば、僕は普段、意識して自分よりも年下のリーダーと関係を築くように心がけています。そのほうが、柔軟性と積極性を、自分の中に取り込むことができると信じているからです。 (これから、メルマガを仕上げます) (注1)もう少し正確には、霊長類が親密なグループ(群れ)を築くとき、その規模は、大脳皮質の大きさに関係する、という仮説です。 (注2)マルコム・グラッドウェルによる名著『ティッピング・ポイント』の記述を参考にしています。本書の要点は、何事にも爆発的な変化が起こるには、その前に超えなければならない境界があるということです。今回のエントリの場合は、150人を超えると、一気に関係管理の複雑性が増すという意味で、ティッピング・ポイントの文脈にも当てはまります。 (注3)この仮説に関する論文はMark S. Granovetter, “The Strength of Weak Ties”, The American Journal of Sociology, Vol. 78, No. 6 (May, 1973), pp. 1360-1380、及び”The Strength of Weak Ties: A Network Theory Revisited”, Sociological Theory, Vol. 1, 1983 (1983), pp. 201-233です。 @葉山 ![]() ●メルマガ『人材育成を考える』もよろしくお願いします。 ●twitterもやってます:http://twitter.com/joesakai
by NED-WLT
| 2011-08-10 22:18
| ちょっぴり経営学
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