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「妄想:会社がコミュニケーション能力を求める理由」という興味深い記事が参照する、経団連のレポートによると「企業が採用選考時に重視する要素」としては「コミュニケーション能力」がダントツ(76.6%)で高いとのことです。
で、こうしたコミュニケーション能力に関する話には、必ず「コミュニケーション能力ってなに?食べられるの?」みたいな反論があったりします。そして、コミュニケーション能力の論争は、どこか感情論の世界に向かってしまう傾向があるようにも感じます。今回は、そこに(小さく)一石投じられればと。 話は、あくまで「職場におけるコミュニケーション能力」に限定します。その上で、コミュニケーション研究の知見(仲谷 美江 , 原島 博 , 西田 正吾, 1994)に寄りかかりつつ、色々と解釈や意見を加えてみます。ベースとした論文の内容と異なる部分も多いので、気になるかたは原典の論文に当たってください。 ●職場におけるコミュニケーションには2つの側面がある 職場におけるコミュニケーションには、仕事上の目的を達成するための「道具としてのコミュニケーション」と、職場の同僚との会話そのものを楽しもうとする「目的としてのコミュニケーション」という2つの側面が存在します。 道具としてのコミュニケーションは、職場では公式(formal)なコミュニケーションとみなされるでしょう。これに対して、目的としてのコミュニケーションは、要するに「雑談」なわけで、職場では非公式(informal)なコミュニケーションとみなられます。 ●道具としてのコミュニケーション(formal communication) 情報伝達重視型コミュニケーションで求められる能力は、とにかく「事実(facts)を正確に、かつ迅速に伝える力」だと思われます。このコミュニケーションでは「個人的な意見」はできる限り廃除されるべきでしょう。メールが多用される現代では、これは文章力と、ほとんどイコールかもしれません。 また、なんらかの問題が発生したとき、問題の発生原因を把握し、現業へのインパクト分析し、さらに問題解決のための対策を考えるといった「問題対応型コミュニケーション」も、道具としてのコミュニケーションでしょう。 問題対応型コミュニケーションで求められる能力は「事実に基づいて、理由を組み上げ、提案をまとめる力」という、3段ロケット的な思考力だと思います。ここらへんに関する詳細は、本として『これからの思考の教科書』にまとめました。 ●目的としてのコミュニケーション(informal communication) 人間関係維持型コミュニケーションで求められる能力は「人に笑ってもらう力」だと思います。他者が笑って許してくれる自分の欠点は、複雑な人間関係で構築されている社会を、上手に生きていく武器だからです。ここについては、過去に記事としてまとめています。 また、雑談的に上司が部下の悩みを聞いたり、先輩が元気のない後輩を勇気づけたりするときの対応である「個別対応型コミュニケーション」も、人間のつながりを強める、目的としてのコミュニケーションと言えるでしょう。 この個別対応型コミュニケーションで求められる能力は「相手に共感する力」だと思います。もう少し正確に言うと、これはSQ(Social Intelligence Quotient)というやつで、これも過去に記事としてまとめています。 ●対話(dialogue) 道具としてのコミュニケーションと、目的としてのコミュニケーションの、ちょうど中間に位置するのが「対話型コミュニケーション」です。「対話」は、近年、組織開発の世界でも大いに話題になっています。 対話とは、共有可能なゆるやかなテーマのもとで、聞き手と話し手で担われる、創造的なコミュニケーション行為です。議論は公式で、雑談は非公式。これらに対して、対話は、非常にユニークな地位にあります。『ダイアローグ 対話する組織』(中原淳、長岡健著)の記述に従うと以下のように示せます。 「議論」=<雰囲気:緊迫したムード>+<話の中身:真剣> 「対話」=<雰囲気:自由なムード>+<話の中身:真剣> 「雑談」=<雰囲気:自由なムード>+<話の中身:たわむれ> 居酒屋での雑談では真剣さが足りず、会議室での議論では本音が出ないとき、そこに新たに見いだされるべき第3のコミュニケーション・スタイルが、この対話なのです。こうしたコミュニケーションは、喫煙所や給湯室などで起こりやすいということが指摘されています。 ●職場におけるコミュニケーションの全体像 ここまでの話をまとめると、職場におけるコミュニケーションの全体像は、以下図のようになっていると考えられます。 非公式コミュニケーションは、職場では「くだらない雑談」とみなされることが多いのですが、その重要性は様々なところで指摘されています。中でも「職場における人間関係が従業員のモチベーションに影響する可能性」、「人間関係が良好でない職場では心の病が増加する可能性」といった、過去に積みあがっている指摘は重要だと思います。 また「人と人のつながりが形成されやすい、ソーシャル・キャピタルの高いコミュニティーでは、イノベーションが起こりやすく、その結果、コミュニティーを維持するコストが低くなるとともに、問題解決の生産性が向上する」という主張があることは、先の記事でも紹介しました。 もっと率直に言ってしまえば、どうせ人生の長い時間をすごすなら「明るく楽しい職場」を求めたいという人間の気持ちは、やはり大切にすべきだと思うのです。 ●まとめ:コミュニケーション能力ってなんだ? 以上から、職場におけるコミュニケーション能力は、以下の5つにブレークダウンすることができると考えます。 ・情報伝達重視型 → 事実(facts)を正確に、かつ迅速に伝える力 ・問題対応型 → 事実に基づいて、理由を組み上げ、提案をまとめる力 ・対話型 → 自由なムードをつくり、周囲を真剣な話題に巻き込む力 ・個別対応型 → 相手に共感する力(SQ) ・人間関係維持型 → 人に笑ってもらう力 (これから夕食を食べます) にごり酒 「コミュニティー・ステージ仮説」 2011-01-22 「顧客のクラス分けと、マーケティング戦略」 2009-03-16 「本を書き、出版するということ」 2010-07-24 ●メルマガ『人材育成を考える』もよろしくお願いします。 ●twitterもやってます:http://twitter.com/joesakai
by NED-WLT
| 2011-01-25 21:34
| ちょっぴり経営学
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