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現代的な個人は、複数の公式・非公式なコミュニティーに、異なる強度で所属しています。ほとんどの個人は、職場というコミュニティーに関わることが、時間的にも精神的にも一番大きいわけですが、それでも、職場だけが個人の「居場所」ではないはずです。
仮に1つの職場の中であっても、個人は複数のコミュニティーに参加しています。所属部署や様々なサークル活動、同期会や県人会に参加しているかもしれません。いつもランチをともにする同僚がいたりします。喫煙所や給湯室の「顔なじみ」も、小さなコミュニティーと言えるでしょう。 会社の外でも、勉強会に参加していたり、気の合う仲間と飲みに行ったりします。地域のボランディアに参加しているかもしれません。マンションの自治会なども、立派なコミュニティーです。インターネット内に、定期的に訪れるコミュニティーがあるのは珍しくありません。そして何より、家族や親戚も、立派なコミュニティーの一種と言えるでしょう。 こうした様々なコミュニティーには、ルールが存在します。それはマニュアルのような形式知になっていることもありますが、言葉になっていない、暗黙知的なルールもたくさんあります(形式知、暗黙知についてはこちら)。 職場であれば、それは、ビジネスパーソンとしての「あるべき姿」かもしれません。地域のボランティアでは、社会人としての「責任感」かもしれません。インターネット内のコミュニティーであれば、参加者の「マナー」かもしれません。喫煙所や給湯室では、「ここだけの話」をすることかもしれません(笑)。 個人は、コミュニティーへの参加を通して、こうしたルールを学習します。逆に言えば、コミュニティーは、意図しているかどうかに関わらず、そこに参加する個人を「教育」するわけです。このような、コミュニティーによる個人の教育は、言葉は悪いですが「同調圧力」によってなされると考えられます。 コミュニティーという言葉に、誰もがどこか「息苦しさ」や「面倒くささ」といったネガティブなイメージを抱くことがあるのは、この「同調圧力」の存在によるところが大きいと考えられます。 こうした「同調圧力」を受け入れる個人は、コミュニティーのコアになって行きますが「同調圧力」に反発する個人は、コミュニティーを去って行きます。結果として、ある特定のコミュニティーは、時間とともに、考え方の似た人が集うようになる(=コミュニティーの純化が起こる)はずです。 そうした「純化」したコミュニティーの中でも学習は起こりますが、やはり活動初期のコミュニティーのような活発な議論や衝突(個人成長のドライバー)は見られなくなっているはずです。常に、こうしたラジカルな状態が保てるコミュニティーとは、参加者が常に入れ替わったり、総数として増え続けるような、(純化の起こりにくい)コミュニティーに限られます。 この視点からすれば、参加者がいつも変わらない、安定しているコミュニティーでは、参加者の学習効率は、以下のようなカーブを描くのではないかと思われます。 ここから、個人の学習効率を考える場合、個人は、居心地の良くなったコミュニティーから「卒業」していくことが必要だと考えられるのです。個人にとって、居心地の良いコミュニティーを離れ、別の全く新しいコミュニティーに参加することは、大きなストレスです。しかし、新しいコミュニティーでは、これまでとは別の同調圧力(学習)が得られるでしょう。 これは「転職のススメ」ではないことに注意してください。まず、同調しない結果としての転職には学習がありません。それに、ほとんど人材の流動性がない大企業であっても、異動(社内転職)という、個人としても、組織としてもリスクの小さい選択肢があります。プロジェクト・ベースの仕事では、プロジェクト期間内に限られたコミュニティーが形成されますので、そこからの「卒業」は自動的に起こるでしょう。 ここで述べたいのは、個人の学習を進めるためには「いつも、同じ人とばかり付き合っていてはいけない」ということです。個人であれば、それを意識する必要があるし、企業の経営者であれば、従業員をそうした状態に置くべきではないと言えるのかもしれません。特定メンバーでの勉強会を主催している場合も同じです。勉強会の運営では、頻繁にメンバーの入れ替えをするか、一定期間で勉強会そのものを解散させてしまうようなオペレーションが鍵になるでしょう。 このように、コミュニティーの「賞味期限」に敏感になり、それをコントロールすることは、以下のような学習のステージ(=コミュニティ・ステージ)を上がって行くことだと思われます。これを僕は(勝手に)「コミュニティー・ステージ仮説」と呼んでいます。 しかし、そんな先入観も、新しいコミュニティーに長くいれば、学習を通して自然に失われていくでしょう。では、様々なコミュニティーにおいて、多くの学習を得てきた「シニアな個人」は、どうなるのでしょうか?どこに行き着くのでしょうか? かつてニーチェは「個人は、人間関係の軋轢におびえ、受動的な他者への迎合を繰り返すことなく、自らの意思でもって行動・生活する「超人」であるべき」と説きました。最終的には、学習する個人は、コミュニティーへの依存度を極限にまで小さくした「超人」になって行くのではないでしょうか。 こうした個人であっても、その価値観に共感できるリーダーに従うことは喜びのはずですし、ときには価値観の似た人と集うことを楽しむはずだからです。そして家族や親友との時間からは、卒業する必要はないはずです。 これを経営という文脈で考えると、理念(価値観)の共有に失敗したまま、従業員の育成を行うことのリスクが見えてきます。学習が進んだ従業員は、自分の価値観をより大切にするようになります。自分の価値観と会社の理念がかけ離れていれば、学習が進んだ従業員は、その会社にいる意味がなくなるはずです。僕は、これが「有能な従業員から順番に辞めていく」という大企業病の原因なのではないかと考えています。 (今日は、中学・高校時代の友達に会います) お魚料理 「コミュニティーが見直されつつある背景」 2011-01-10 「コミュニティー形成を決める2種類の「つながる力」」 2011-01-15 「ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)としてのコミュニティー」 2011-01-21 ●メルマガ『人材育成を考える』もよろしくお願いします。 ●twitterもやってます:http://twitter.com/joesakai
by NED-WLT
| 2011-01-22 12:34
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