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焦燥感と倦怠感にさいなまれる現代人が、特に気にすべきキーワードに「マインド・フルネス(mindfulness)」というものがあります。「心の病」への対処法の1つとして、マーシャ・リネハン教授(ワシントン大学)が提唱している、弁証法的行動療法(Dialectical Behavior Therapy:DBT)の中に登場する考えかたで、仏教(瞑想)の発想をベースにしているのだとか。
マインド・フルネスは、自分の人生を「思い込み」にまかせてしまうことなく、自分の人生にきちんと参加し、しっかりと生きるためのスキルです。スーパーに入って、全く思ってもいなかったものを「なんとなく(=マインド・レスに)」買って出てきてしまうような、そんな人生を生きない、ということでもあります。 マインド・フルネスな状態に至ると、人間は「注意(attention)」によって自分と世界のありかたに敏感になり、自分がどうしたいのかという「意図(intention)」を自覚しながら行動できるようになります。「注意」と「意図」が結果として与えてくれるのは「気づき(=学び)」ですから、マインド・フルネスは、僕たちの「学習」とも大きな関係があるはずです。 では、このマインド・フルネスに至るためには、どのような活動を行えばよいのでしょうか。以下、『弁証法的行動療法ワークブック』(スコット・E・スプラドリン著)などを参考にしつつ、自分なりにこの難解なテーマについて考えてみます。 ●はじめから人間に備わっている感情(基本的情動) 人間の感情には、少なくとも2つのレイヤーがあります。その1つめである「基本的情動(primary emotions)」は、生物としての人間に「先天的」に備わっているもの(=進化の上で必要と認められてきたもの)です。 細かい定義に関しては色々と意見が分かれているようですが、この「基本的情動」としては、少なくとも9種類のものが研究者の間でも広く認められています。それらは「喜び」、「愛情」、「興味」、「悲しみ」、「驚き」、「恐怖」、「嫌悪感」、「罪悪感」、「怒り」です。もちろん、基本的情動にはこれ以外のものがありえますが、この9つは覚えておいてもよいでしょう。 ●後天的に獲得される感情(2次的情動) 僕たちは、自分が恐怖を感じていることについて「男として情けない」という「怒り」を感じたり、自分が悲しみを感じていることについて「あの人のことなんて、どうでもよいはずなのに」という「驚き」を覚えたりします。 こうした例にみられるように、人間は自らの基本的情動の発露を「思い込み」によってゆがめ、基本的情動に「後付けとしての感情」を乗せながら生きています。そんな後付けの感情は、特に2次的情動(secondary emotions)とよばれ、マインド・フルネスにとって「邪魔」になります。 あくまでも個人的な意見ですが、こうした2次的情動を消し去ることが「瞑想」の意味だと思います。世界の音がより鮮明に聞こえたり、色がより鮮やかに感じられたりする状態が得られ、自分の基本的情動が、この世界の動きと連動していることが実感されたりします。 ●基本的情動を観察し、それを自分の言葉で描写する 僕の場合は、まず、周囲の環境を、着目する五感を選びながら丁寧に観察します。例えば、「聴覚」を選んで「音」にフォーカスしてみます。電車の音、妻が台所で水を流す音、時計のカチカチいう音、冷蔵庫の冷却音まで・・・聞こえてきます。 注目する五感を選びながら、その「瞬間」に没頭し、何が聞こえるか、何が見えるか、匂いは感じるか、体が触れているものの触感はどうか、そして何かの味を感じているかを、呼吸を整えながら、静かに感じ取ります(個人的には、聴覚が好きです)。 それから、自分が考えたい「テーマ」をピックアップして、それについて色々と「想い」ながら、自分の基本的情動の変動に注目します。ここでは「こうあるべき」といった「べき論」や、過去の経験や常識による「判断」を一切排除(2次的情動を退ける)するように努めます。 次に、自分の基本的情動の変化を、自分の言葉で描写してみます。例えば、このマインド・フルネス自体をテーマとして「あやしいなぁ」と感じたら「自分が「あやしいなぁ」と感じている、ということに気づいている」と自分自身に語りかけます。 こうしたエクササイズによって得られるのは、自分の基本的情動を客観的に観察(メタ認知)しながらも、基本的情動が示すところを尊重して物事を考えていくという、マインド・フルネスのスキルです。 ●「自分の本心」の見つけかた こうして、マインド・フルネスな状態で得られた自分の結論は、まさに「自分の本心」です。この「自分の本心」を押さえ込み、ただ2次的情動に従って生きれば、人間はいつか「自分自身との調和」を完全に失ってしまい、なんらかの病に至ると思われます。 さらに、マインド・フルネスに積み上げた「自分の本心」の集合のことを、僕たちは「価値観」と呼んでいます。そして、そんな自分の価値観に忠実に生きることは、人間の「幸せ」と密接に関係しているはずなのです。 ただし、子供のころは嫌いだった食べ物も、大人になると美味しく感じられたりするように、人間の基本的情動のありかたも、学習によって変化していきます。「自分の本心」というのは、一度つかまえたつもりでも、意外とニョロニョロと逃げていくものです。 僕の場合は、このような「自分の本心の現在地」を理解するために、定期的に大きな書店にいって、マインド・フルネスな状態で、じっくりと本を選び出すようにしています。結果として手にとった本こそが、そのときの「自分の価値観」を教えてくれるからです。 ●基本的情動と2次的情動を近づける 2次的情動は、僕たちがこれまでに所属してきたコミュニティーによる「教育(同調圧力)」によって形成されています。ですから、マインド・フルネスが大事だからといって、2次的情動を無視して生きれば、僕たちはコミュニティーから排除されてしまいます。コミュニティーから完全に独立して生きることはできませんから、多くの場面で、僕たちは2次的情動に従った行動をとらざるを得ません。 そこで、まず考えなければならないのが、自らの基本的情動と合致した「理念」を持つコミュニティーへの所属でしょう。2次的情動を形成するコミュニティーからの同調圧力に対して、自分の基本的情動が大きく反発してしまうようでは、どうしたって僕たちは不幸になってしまうからです。 本質的には、自らをリーダーとして自分のコミュニティーを形成すれば、この問題は解決します。「本物のリーダー」に力がみなぎっているのは、基本的情動と2次的情動の間に「幸福な結婚」を得ているからです。「自分らしく生きる」ということは、すなわち「リーダーになる」ということなのでしょう。 ●蛇足 ここまで「悪者」にしてきた2次的情動ですが、基本的情動の中には広い意味で「暴力」につながる感情が含まれており、これだけは、2次的情動によるコントロールが絶対に必要です。文学が「暴力」を好んで描くのは、必ずそこに基本的情動と2次的情動の「裂け目」があり、簡単に人の心を揺さぶれるからだと思います。 (これから、娘とラジコンで遊びます) ある休日の昼間に 「パフォーマンスと2つの壁」 2010-12-06 「「学び」とは何だろうか。」 2009-02-26 「経験の受け皿」 2009-02-20 ●メルマガ『人材育成を考える』もよろしくお願いします。 ●twitterもやってます:http://twitter.com/joesakai
by NED-WLT
| 2010-12-11 14:48
| ちょっぴり経営学
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