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「学習(Learning)」とは、人や組織が、様々な経験をとおして、自らの行動の基準や、行動の前提となる「理論」を変更したり修正したりすることです。この定義に従うと、結果として「行動」が変わらなければ、それは学習ではないわけです。「学んでいる人(組織)」とは、すなわち「行動を常に変化させていく人(組織)」のことだとも言えます。
クリス・アージリス教授(ハーバード大)と故ドナルド・ショーン教授(マサチューセッツ大)は、このように経験をとおした人間の学習には「シングル・ループ学習」と「ダブル・ループ学習」の2つの次元(モード)があると伝えています。 以下、図(直訳ではなく、意訳しています)をみながら、この2つの学習モードに関して考えてみます。 ●シングル・ループ学習(Single Loop Learning) 結果の中に「問題(=設定された目標と得られた結果のズレ)」を発見し、「問題」を解決・改善するために、行動の基準となる理論の「効率」や「効果」を高めようとする学習のことを、特に「シングル・ループ学習」と言います。この修正では、主に各種パラメータの中身が変更され、理論の「フレーム」自体には大きな修正は起こりません。 例えば、ある特殊なスキルを持っている希少な人材を採用したいと考えていて、なかなか上手くいかなかった(結果)とします。この結果を受けて、人事部・採用部門が、人材の募集方法や採用条件を変えてみたり、採用費を積み増したりするといった「行動の修正」をしたとします。この例では、シングル・ループ学習が起こったと言えるでしょう。 ●ダブル・ループ学習(Double Loop Learning) 結果の中に「問題(=設定された目標と結果のズレ)」を発見し、「問題」を解決・改善するために、行動の基準となる理論の「フレーム」そのものを変更・修正するような学習のことを、特に「ダブル・ループ学習」と言います。ここでは、問題が発生する「背景(=そもそも論)」にまで立ち返り、全体をより深く理解したうえで「理論の再構築」が起こります。 例えば、前の話と同じように、ある特殊なスキルを持っている希少な人材を採用したいと考えていて、なかなか上手くいかなかった(結果)とします。このとき、人材の募集方法の変更といったシングル・ループ的なことを考えつつも「そもそも、その特殊なスキルが求められる理由」に立ち返ってみると「特殊な製品を製造するため」だったとします。 では、なぜ特殊な製品を製造したいのかを調べたところ、それがある問題の解決に必要な「手段」だから、ということでした。そこで、その問題の解決には、その特殊な製品以外の「手段」はないのかを調べてみたところ、発生した問題を「解決する手段」は他になかったものの、問題の発生を「予防する手段」は安価で多数存在することが解ったとします。これを受けて、コストのかさむ希少な人材の採用はあきらめ、問題の発生を予防する別の手段をとることにしたとしましょう。 この例で起こっているのは、背景のより深い理解に支えられた理論の再構築、すなわちダブル・ループ学習です。具体的には、そもそも論の展開によって、真の目的や原因を考えたり、思い込みからくる制約条件の存在を疑ったりします。 ●イノベーションと学習の関係 シングル・ループ的な「改善」を積み上げることで生まれるイノベーションを、特に「継続的イノベーション(sustaining innovation)」と言います。トヨタ自動車の例を挙げるまでもなく、日本は、同じコンセプトのものを、より低コスト、短納期、高品質にしていくような持続的イノベーションを得意としてきました。 これに対して、ダブル・ループ的な「変革」によって生まれるイノベーションのことを「破壊的イノベーション(disruptive innovation)」と言います。クレイトン・クリステンセン教授(ハーバード大)は、持続的イノベーションを続ける優良企業は、いつかは破壊的イノベーションの登場によって、その地位を追われてしまうことを、名著『イノベーションのジレンマ』によって明らかにしました。 社会の変化が加速しているようにみえる現在、昨日までの解決策が、今日の問題になったりしています。普段はどうしてもシングル・ループ的になりがちな僕たちの学習スタイルも、意識してダブル・ループ的な理論の再構築を行わないと、社会の変化から急速に置いていかれることになるのでしょう。それは、もしかしたら「老いる」ということの現代的な定義なのかもしれません。 (原稿を書いています) ネコ 「「成長」とは何だろうか」 2009-03-14 「「学び」とは何だろうか。」 2009-02-26 「経験の受け皿」 2009-02-20 ●メルマガ『人材育成を考える』もよろしくお願いします。 ●twitterもやってます:http://twitter.com/joesakai
by NED-WLT
| 2010-12-09 22:02
| ちょっぴり経営学
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