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人材育成業界のスター的存在であるものの、経営学の世界では、もしかしたらまだ知られていないかもしれません。中原淳准教授(東京大学)は、日本にありながら、教育学と経営学という、まったく異なる2つの世界を結びつけようとする新進気鋭の学者です。
そんな中原先生の最新刊にして(これまで論文と共著が主だったので)記念すべき初の単著となる『職場学習論』(東京大学出版会)が出版されました。人材育成業界においては、最も待たれていた1冊であり、経営学の世界からは「やられてしまった」1冊、会心の一撃と言って良いでしょう。 実は本書を読み始めたころ、僕は正直、強い「嫉妬」を感じました。同じ人材育成業界にあって、経営学もかじっていて、さらに先生とはたまに一緒に飲んだりもしているのに、自分が気づかなかった視点を、こうもたくさん1冊の本に盛り込めるものかと。しかもデータから事実をすくいあげるという、学者らしい地道な方法で。 普通、大きなジャンプって、データからじゃなくて、直感的な示唆からはじまるじゃないですか。そんなジャンプがこうしてデータで示されるっていうのは、実務をベースに本を書く人間からすると、すごくオープンにいうと「屈辱」なわけです。 しかし、読み終わるころに感じていたのは完全に「幸福感」です。明日から、いや、今から僕の業務は寝ないで(寝られない)大きく改善することができる。そしておそらく、この本によって、日本の人材育成と、経営学は変わるとすら思いました。 本日発売の『ワンピース60巻』が今、この瞬間、目の前にあるのですが、まだ読んでません。『ワンピース60巻』読まずに、ブログを書いています。それほど、興奮しています。伝わるかな(笑)。 本書のタイトルは、コルブの「経験学習論」に対応させたもので、職場、他者、文化、学習のダイナミズム、すなわち職場の他者に支援された学習、そうしたダイナミックなプロセスに影響を与える企業文化に対して実証的に迫るという意味で「職場学習論」なのです。これだけでもワクワクしてきます。「さようなら、コルブ!」みたいな(笑)。で、本書が取り扱う論点は、大きく以下の2点です。 1.人は職場で、どのような人々から、どのような支援を受けたり、どのようなコミュニケーションを営んだりしながら、職務能力の向上を果たすのか。 まず、本書は支援の形を「業務支援」「内省支援」「精神支援」の3つに切り分け、それぞれの支援が、上司、先輩、同僚、部下のどこから与えられるのかをデータによって明らかにします。ビジネス書なら、この2章だけで楽に1冊分の内容です。 次に、これら3つの支援が「業務能力向上」「他部門理解促進」「部門間調整能力向上」「視野拡大」「自己理解促進」「タフネス向上」という6つの成長と、どのように関わるのかを明らかにします。4章は、ビジネス書なら2冊かな(笑)。 その結果として、いくつかの重大なことがわかるのですが、個人的に、これまでの上司としての自分を振り返って、恐ろしく反省させられたのが、以下の2つの発見でした。 1.上司からの「業務支援」は量としては多いものの、能力向上には結びついていないこと 「職場における能力向上、あるいは、職場の育成は、職場の中の人々において分散して担われ、かつ、ネットワークとして達成されるべきである」という本書の主張は、当然、「そのネットワークとは、社内に閉じているのか?」という疑問を生みます。 本書は、そうした「越境学習」への示唆で終わっているのですが、実務家としては、ここまで示してもらえれば、色々な行動ができるというものです。大胆に言い切ってしまえば、ネットワークって、もはやインターネットとほとんどイコールですよね。近い将来、人材育成は、インターネットなしでは語れなくなるかもしれません。 えー、すべからく人材育成に関わる者、もしくは経営学を愛するものであれば、本書『職場学習論』を読まないという選択肢はありません。ただ、専門書という位置づけですので、価格が2,800円と高めです。この点だけがとても残念。広く読まれるべき本は、是非とも、もっと安くしてもらいたいものです。 蛇足。統計とかデータ解析が苦手な方の場合ですが、本書は統計的な解析を読み飛ばしても十分に意味がわかるように、本当に丁寧に書かれていますので、安心してください。文章も、へたなビジネス書よりも、むしろ読み易いぐらいです。 (激、オススメです) 阿寒湖のエビ ●メルマガ『人材育成を考える』もよろしくお願いします。 ●twitterもやってます:http://twitter.com/joesakai
by NED-WLT
| 2010-11-05 00:38
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