ネットに何ができるのか？

文藝春秋より『ＢＵＺＺ革命』（井上理著）の献本をいただきました。献本は毎月、結構な数を頂戴するのですが、その全てをここで紹介するつもりはありません。でも僕の独断で「これは」と思うものは、取り上げようと思います。本書もそんな１冊です。

著者である井上理氏は、日経ビジネスオンラインの記者です。実は、本書の内容はネットの住民にとっては、あまり新しいことはないと思うのですが、それほどネットに張り付いていない人に、今一度ネットの重要性を確認してもらうには非常に良い本だと思います。

カオスのメディア、カオスの広告—。大メディアに吹き荒れる経営危機の嵐。その要因は、ネットや新手のデジタルでバイスの普及によって、広告の定義もルールも、取り巻くプレイヤーも何もかもが変わってしまった、ということに尽きる。 p13

共鳴スコアとは、どれだけのユーザーがつぶやき広告内のリンクをクリックしたか、あるいは、どれだけユーザーがリツイートしてくれたかなど9つの評価軸によって決まるという。つまりユーザーが有益だと認めた広告は生き残り、そうでないものは淘汰されるのだ。 p84

テレビも雑誌もネットも、広報もPRも、本当はもう全部くっつけないといけないんですよ。だから誤解を恐れずに言うと、広告代理店のほうが遅れている部分があると思います。テレビメディアとか営業とかクリエイティブとか、全部分かれてますから。もういまは、そういう時代ではないと思う。なおかつ、グローバルでやるということです。 p172

「ネットに何ができるのか？」という一昔前の質問は、そこが情報の最前線としての地位を確立して、なお、さらなる飛躍を予感させる現在、もはや無意味な問いと言わざるを得ません。

（これから娘の工作を手伝います）

お刺身

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