父親にすすめられて出会ったアーサー・ビナード氏の著作。ビナード氏は日本語で詩やエッセイを発表されている方で、これまでに中原中也賞とか、講談社エッセイ賞などを受賞されています。で、僕がこの週末に読んだのは以下の3冊。
『
日々の非常口
』(エッセイ)
『
釣り上げては
』(中原中也賞受賞作品)
『
日本語ぽこりぽこり
』(講談社エッセイ賞受賞作品)
文章に論理矛盾が無く、著者の視点がすんなりと読み手にしみ込んでくる感じは、どこか漱石の作品を読んでいるときのそれに似ています。読者を不快にさせないままに、相当な「深度」まで人の内面に切り込む力は、非常に優れていると思います。これが日本語のノン・ネイティブによって書かれているとは・・・。
記憶は ひんやりした流れの中に立って
糸を静かに投げ入れ 釣り上げては
流れの中にまた 放すがいい。
問題意識というのは、なにも世界的な巨悪に対峙することではなくて、虚心坦懐(ゼロベース)な視点を持って、何でも無い日常の中にも疑問を見いだす力が作り出すのですよね。ビナード氏の著作は、そんな問題意識の「あるべき姿」を思い出させてくれるものでした。
(オススメです)
熱海のネコ
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