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今回は、日本におけるケースメソッドの第一人者である高木晴夫先生の授業の様子を調査・研究した論文『ケース・メソッド授業における教師・学生間の相互作用に関する一考察』(佐野亨子、京都大学高等教育研究第11号(2005))をベースにして、ディスカッション・リーダーの権威の重要性について考えてみます。まず、この論文の「まとめ」にある文章よりはじめます。
教師が学生の発言をまじめに受け止め、苦労して議論の中に組み込んでくれたとわかれば、発言者は自らの存在意義を感じるようになるとの指摘をしている。データ1に見られたように、学生の発言をそのまま教師が再述する(繰り返す)ことで、学生は自らの発言がそのまま受容されたことを感じ、討論の場に主体的に参加しようとの意識を持つのではないかと予想される。(p10, line 23) さらにこの論文の著者は注記で、こうした教師による学生の発言の受け止めは、カウンセリングにおけるカール・ロジャーズ(Carl Rogers)の理論に通ずるところがあるというアイディアを述べていますが、これは慧眼です。 カール・ロジャーズのカウンセリング理論は、Client Centered Therapy(クライアントを中心としたセラピー)にあるとされますが、これはケースメソッドがParticipant Centered Learning(参加者を中心とした学び)であることに、まず間違いなく通底しています。 クライアントを中心としたセラピーの根幹が「クライアントを無条件に受容することで、クライアントの自尊心を高める」ことにあるとすれば、ケースメソッドの狙いの中には、「学生の自尊心を高める(モチベーションを高める)」というセラピー的な面が無視できないレベルで内包されていると言えるでしょう。 このとき、自分の発言を認めてくれる教師の「権威」が十分に高い場合と、そうでない場合とでは、自尊心の高まり具合に相当な差がでることが容易に予想されます。 いかに発話のテクニックや理論的な背景を勉強したところで、自分に十分な権威が備わっていない人によるディスカッション・リーダーシップには「生徒の自尊心をくすぐれない」という欠陥が生まれるでしょう。逆に、既にそれなりの権威を得ている人がケースメソッドを学べば、自らの権威にレバレッジを効かせて生徒の自尊心やモチベーションを高めることに成功するはずなのです。 この意味において、ケースメソッド教授法を学ぶべき人というのは、既にある程度の権威を得ている人(認めてもらえると嬉しい人)だという結論が導けそうです。 企業においてケースメソッドを内製する場合、ディスカッション・リーダーの選定においては、社内の権威にセンシティブであるべきでしょう。例えばオペーレションに関するケース教材を用いるなら、その時のディスカッション・リーダーは、社内ではオペレーション分野で最も尊敬されている人物(できれば、社外にもその分野では名前が知られているような人材)であるべきです。 要するにケースメソッドの運用においては、ケース教材の訓練テーマについて最も良く理解している「エキスパート」がディスカッション・リーダーになる必要があるということです。このためには、人材育成を担当する部門は、ケース教材毎に最適なディスカッション・リーダーを把握し、そうした人材のケースメソッド教授法のスキルを高めて行くことが急務であることが解ります。 (やっと実務とのコネクションが見えてきました)
by NED-WLT
| 2009-10-03 23:38
| ケースメソッド
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