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今、僕がケースメソッド教授法を習っているのは『実践!日本型ケースメソッド教育』の著者の先生方です。本書は、日本の研究者たちによって執筆されたケースメソッド教授法に関する数少ない教科書の1冊であり、僕がケースメソッド教授法への興味を持つことになったきっかけでした。
この本では、ケースメソッドへの典型的な批判の1つとして、ケースメソッドは「経営ごっこ」であるというものが取り上げられています(p44)。このケースメソッドを揶揄するときに使われる「経営ごっこ」という表現は、実は、教育者サイドからすれば、うれしい褒め言葉です。今回は「ごっこ遊び」の視座からケースメソッドを考えます。 まず「ごっこ遊び」というのは、人間の幼児期における代表的な遊びであり、これに関しては少なからず好意的な研究事例が存在します。例えば、先行研究『幼児の遊びにおける意味生成とモノ,空間の関係機序』(Human Developmental Research 2009.Vol.23,259-262)の導入では、その意義が次のようにまとめられています。 ごっこ遊びは,幼児期の遊びの中でも特に注目すべきもののひとつである。Vygotsky(1933)や Leonte’v(1944)は,ごっこ遊びに見られる,虚構場面の創造という側面に注目し,あるモノを現実の意味ではなく,遊び上の意味で扱うという,遊びに特有の活動の状態を指摘した。そのような視点から,遊びという活動は目の前の具体的な状況から抜け出した抽象的な思考形態を獲得する過程の重要な契機であるということを彼らは説いている。 抽象的な思考形態の獲得が重要なのは、それが「体験を経験化するスキル」に直結しているからです。先行研究『形態化(Gestaltung)と美的教育』(九州大学大学院教育学研究紀要,1999,第2号(通巻第45集),133-141)から引用すると、 体験は,強い感覚的印象が我々のうちに入り込んでくることで成り立つが,それは瞬間的で不明瞭なものであり,時間の経過の中でそれ自体を持続的に保持していくことは困難である。彼によれば,我々は体験を反省的にその背景や諸連関と結びつけるという作業を行い,体験を経験化することによって,すなわち対象との出会いを含めた何らかの現象の過程を形態化することによって,その現象の中に含まれている概念を導き,そこに意味を見出すことができるのである。 つまり、経営ごっことしてのケースメソッドは、瞬間的で不明瞭な日々のビジネス体験を、より一般的な経験として積み上げるときの「収率(yield)」を高めることに寄与する可能性が(無視できないレベルで)高いのです。 これは以前、僕がエントリ「経験の受け皿」でも考えた、「スキーマのメッシュの細かさ」に関係しています。今年の2月にアップしたこのエントリの最後で、僕は次のように述べています。 経験の受け皿としてのスキーマを育成することは可能なのでしょうか。もしかしたら、物語形式の文章(ノンフィクションや小説、ケーススタディーなど)を読むことが、スキーマの育成と重要な関係があるのではないか・・・というところまでが、今の僕の考えです。神話や昔話が娯楽のためだけに存在したのではなさそうだという視点や、子供にとって絵本を読むことが重要だという視点も、スキーマの育成という切り口でまとめることができそうな気がするのです。 過去の直感に、理論の枠がカチッと音を立ててはまるような、そんな思いがしています。 (ごっこ遊びをしましょう) 昨晩見たアイスクリーム → twitterもやってます:http://twitter.com/joesakai
by NED-WLT
| 2009-10-03 11:23
| ケースメソッド
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