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ケースメソッドでは(1)ケース教材をまず個人で考えて(2)小さなグループ内でその考えをシェアして(3)大きなクラス全体で議論する、という3段階で議論を発展させて行きます。前回のクラスで軽い議論になったのが(2)の小さなグループ内における意見交換のステップで、個々の異なる意見を1つのグループの意見としてまとめるか否かでした。
今回お世話になっているビジネス・スクールのケースメソッドでは、伝統的にグループ毎に意見をまとめて発表することは少ないとのことでした。これに対して、僕がオランダで通ったスクールのケースメソッドでは、ほぼ毎回グループ毎の意見をまとめていました。 グループ毎に意見を「まとめる」ことのメリットは、それが現実のビジネスシーンにおける議論に近い状態を作り出すことです。これは、様々な文化や価値観があることを尊重しつつも、グループとしての意見は1本にまとめていかないとならない現実を反映していると言えます。 しかし限られた時間内にグループで意見をまとめるということは、自分の意見を通したい個々の生徒間における「バトル」が不可避なものとなります。結果として、他の生徒の意見を「傾聴する」スキルを育成するチャンスが少なくなる傾向があります。僕自身、あまり人の話を聞かずに泡を吹きながらしゃべった記憶があります(笑)。 これに対して、グループ毎に意見を「まとめない」ことのメリットは、皆がお互いの意見を傾聴しつつ、自分の意見を深めていけることにあります。そもそもMBAの学生には自己主張の強い人が多く、ここで傾聴のスキルが鍛えられるメリットは無視できません。 同時に、皆が自分の意見を言い合うだけの状態を、果たして議論(または討議)と呼んでよいのかには疑問があります。特に、チームビルディングという文脈においては「バトル」のチャンスが少ないという部分が無視できないデメリットです。 チームビルディングにおいては、心理学者のブルース・タックマン(Bruce W. Tuckman)が提唱したモデル(タックマン・モデル)がよく参照されます。タックマン・モデルとは、チームの形成から解散までを以下の5段階で表現したものです。 1.チームの形成期(Forming) 当然ですが、チームはそれが形成されただけで機能するわけではありません。一番大切なポイントは、チームが形成されてから、それがきちんと機能するようになるまでの間には、メンバーの心理的な対立(混乱期)、すなわちバトルが不可避だということです。 なんとなくメンバーがお互いに意見の対立を避けて、自由に自分の言いたいことを言っているだけでは、グループはいつまでもただの集団に過ぎず「チーム」にはなれないのです。この意味で、グループ毎に意見を「まとめない」という選択は、日本的ではあるものの、欠陥もあります。 グループとしての意見をまとめるのか、まとめないのか。どちらにせよ、メリットとデメリットがあることは当然としても、これらの選択は、好みの問題では片付けられないところがあります。 まずは、ケースメソッドを用いての学習が、どれぐらいの期間に及ぶのかが重要な判断材料になります。ケースメソッドのために作られるグループが短期的・一時的なものであれば、わざわざバトルで嫌な思いをしてまで、そのグループをチームにまで進化させる理由がわかりません。 また、これはスクールとして「傾聴のスキル」と「チームビルディングのスキル」のどちらの育成を優先させたいのかという立場の問題にもなってくるかもしれません。学生として集めた集団を知的に高めることだけに集中したいのか、それともただの集団を一生付き合えるようなチームに育て上げたいのかというあたりも悩ましいポイントとなりそうです。 (おしまい) 昨晩の記憶 → twitterもやってます:http://twitter.com/joesakai
by NED-WLT
| 2009-10-01 08:22
| ケースメソッド
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