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今から2000年前、日本は弥生時代にありました。広く稲作技術が安定的に定着した時代と言われています。ちょうどそのころ、紀元前65年にギリシアのロードス島から多くの略奪品を乗せて出航したポンペイウスのローマ軍の船は、クレタ島の先にある小さな島、アンティキテラ島の近くで座礁し、沈没しました。
この船の積荷は、不運の沈没より2000年後(1901年)にアンティキテラ島沖の海底から引き上げられるのですが、多くのすばらしい美術工芸品に混じって、不可解な「機械」も発見されました。 この機械は後に「アンティキテラの機械(Antikythera mechanism)」と呼ばれ、オーパーツ(それらが発見された場所や時代からは、とてもありえないと思われる物品)の一つとして数々の「いかがわしい物品」のリストに加えられていました。 しかしこの謎の機械が他のオーパーツと異なるのは、その全貌が3次元スキャナ技術(CT)や最先端の画像解析の技術などによって明らかにされ、世界で最も権威のある学術雑誌とも言えるネイチャーに論文が掲載されるレベルで「本当に驚くべき機械」だということが証明されたことです。 以下、ネイチャーのビデオをご覧下さい。半世紀以上にもおよぶ全貌解明リレーにおいて、名誉あるアンカーを担ったトニー・フリースによる機械の説明を聞く事ができます。 この手動の計算機(コンピューター)は、天体の正確な運行を予測するための天球儀であるばかりでなく、4年に1度の閏年の発生を正確に示すことで、オリンピックの開催日時を知らせる機械としての役割を果たしていたのです。 このアンティキテラの機械にいくらか似た機構を持つ機械時計の「発明」は、実に13世紀のことです。アンティキテラの機械の全貌の解明は、科学史を1000年というレベルで塗り替えてしまったわけです。 当時のギリシア人たちは、現代にまで通じる哲学や科学の偉大な種を生み出しました。その原動力となっていたのは単純な好奇心ではなく、むしろ自らの神々への接近ではなかったかと思います。 夜といえば、空を見上げるほかにはほとんどすることが無かった古代の人類は、どこに住むものも天体にとりつかれていました。複雑な動きをする天体の「不思議」は、当時の人類共通、視聴率100%のエンターテインメントでもあったのです。 そんな時代には、天体の動きを完璧に予測できる人間は、神に近い人間としての権威の正当性を広く地球の隅々にまで主張できたはずです。表面に詳細な操作説明が加えられている(制作者が自分のために作ったわけではないことの証明)アンティキテラの機械は、裕福な権力者のために作られた贅沢品だった可能性があるのです。 この世で自分の命に、かぎりがあることはわかっている。このアンティキテラの機械の謎に挑んだ人々の物語が、驚くべき才能をもった科学ジャーナリストによるノンフィクション『アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ 僕にとっては久しぶりに時を忘れて精読させられた本でした。読み進むうちに、読み終わってしまうことをとても残念に感じつつ、存分に楽しませてもらいました。読みやすい翻訳はもちろん、装丁も美しく、1冊の本としてもすばらしい仕事です。 『アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ (本書に出会えて、幸せです) ある日の夕食 ![]() ●technobahn:2006年12月1日および2008年7月31日の記事 ●The Antikythera Mechanism Research Projectのサイト
by NED-WLT
| 2009-06-20 10:48
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