課長についてのコラム

人事（HR）の専門家に、会社のコラムで拙著『はじめての課長の教科書』を取り上げていただきました。コラムを書いていただいたのは、株式会社ＨＲアドバンテージ取締役の南雲道朋氏です。メーカーや外資コンサルを経て独立された経歴の持ち主で、「分野を横断するシステム思考の実践」というテーマは、勝手ながら、僕の目指すところとかなり似ているように感じます。

南雲氏のコラムは、本書の特徴を弱点まで含めて精緻に分析し、かつ、本書の論をさらに発展させている点が非常に優れています。特に最後に挙げられている３つの論点はどれも鋭い指摘であり、広くシェアされるべきだと感じます。以下にその論点を引用させていただきます。

・中間管理職としての職責を果たしながら、日々進化するビジネスやテクノロジーの最前線のセンスを維持し、若手に常に一目置かれるオヤジであるためにはどうしたらよいか、ということこそ、中間管理職の悩みである可能性はないか？

・従来のビジネスモデルではあっちもこっちも行き詰まる中で、方向はこちらだ、と示すことができるようなビジネスセンスをいかに持てるか、ということこそ、ミドルアップダウンで組織を動かすこれからの課長職の課題ではないか？

・だから価値観としても、部下という人間へのコミットメントのみならず、市場へのコミットメント、プロセス改善へのコミットメント、テクノロジーへのコミットメント、が同じくらい必要になるのではないか。

インタラクションによって理解が深まるというダイナミクスは、今回の例のように、ブログの存在によって何段階も加速します。今更ですが、まだ自分のブログを持っていない人がいたら、是非ともブログの開設をおすすめします。

（ノンビリとした休日です）

花