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ものすごく面白い講演を聞いたのに、なんだか自分の中には何も残らなかったという経験は誰にでもあると思います。しかし全く同じ講演を聞いて、そこから多くのことを学べる人もいるでしょう。この違いは、どこから来るのでしょうか?
せっかく何かを学ぶチャンスだったのに、結果としてそのチャンスから何も学べなかったとすれば悲劇です。そうした悲劇を少しでも回避するために必要なのは、学びのプロセスを自分なりに理解して、そのプロセスのボトルネックを意識することだと思います。 今回のエントリは、「学びとは何か?」という大上段で非常に難しいテーマへの接近です。以下にまとめることは、あくまでも僕の勝手な思いつきであり、検証データのない決め付けも多いことをご理解下さい(長文です)。 ![]() 僕は「学び」を上の図にあるような「サイクル」として理解しています。このサイクルは「気づき」→「言語化」→「関連づけ」→「再定義」という4つのステップからなり、「らせん」を描くようにして発達・発展すると考えています。 ■ 気づき 何かに「ハッ」とすることが学びのスタート地点だと思います。そのためには自分がハッとする「何か」に出会わないとなりません。このときの出会いの対象は、広い意味で「情報」のはずです。すなわち「気づき」には、その前提として情報収集が必要となります。 情報収集とはいっても、「商品の値段」や「明日の天気」のように、収集の前にターゲットがはっきりと決まっている情報収集と、そもそも何が見つかるか解らない「気づき」のための情報収集は、その意味が全く異なるでしょう。 気づきのための情報収集は「直感的」であり、情報収集のゴールが明確でないことから、状況によっては気づきを求めて情報を得ようとすることは「無駄」とされることも多いような気がします。ですが、「よくわからんが、やってみよう」とか「無駄でもいいから、とにかく聞いてみよう」といった態度(冒険心)がないと、「気づき」のチャンスが大幅に失われてしまうのです。 なんだかオランダは自転車通勤をする人が多いな・・・■ 言語化 せっかく「ハッ」として気づいたことも、そのまま放置していると忘れてしまいます。自分が何に気づいたのかを正しく言語化しておくことは、気づいたことを思考として深め、さらに記憶しやすい形式に変換する作業でもあります。 この言語化のプロセスをスキップする学びもあると思います。例えば師匠から弟子への「技」の伝達などは、暗黙知(言葉にされていない知識)によって成されることもあることが知られています。実際に、普通の職場にも多くの暗黙知が隠れています。 とはいえ、昨今のビジネス環境においては、暗黙知というのは記憶にも伝達にも効率が悪いので、出来る限りそれらを形式知(言語になっている知識)としてロジカルに言語化する努力が成されるべきでしょう。 ここで、学びのプロセスにおいて「気づき」を「言語化」へと進めるための現代的なツールとして、ブログの存在を無視することはできません。もちろん、日記やメモなども、言語化のプロセスに貢献することが可能ですが、学びの効率という意味ではブログが圧倒的に勝っていると思います(理由は後述します)。 オランダは国土が平坦(坂が無い)で、かつ自転車専用道が整備されている。さらに勤務地から10キロ以上離れたところに住んでいる人が自転車勤務をした場合は、環境手当てが支給されたりもする。こうした多くのインセンティブがあればこそ、オランダでは自転車通勤する人が多い。■ 関連づけ 言語化した内容も、そのままでは断片的な知識にすぎません。気づきを言語化することで得られた知識は、自分が既に持っている他の知識と関連づけることで、得た知識をより一般化することができたり、他の知識をより深めたりすることができるのです。この関連づけには、ロジックよりも直感による飛躍が求められます。直感なので、形式としては仮説であることが多いはずです。 スピード・スケート選手の太ももの筋肉のつき方は、自転車競技選手のそれと似ている。オランダの自転車を愛する文化は、人口の少ないオランダに優れたスピード・スケート選手が多く生まれることと関連しているのではないか?そういえば、オランダは昔からスケートも盛んだな・・・■ 再定義 「再定義」のプロセスでは、それ以前には別々の知識だったものを、新しく同じカテゴリに分類しなおすというアクションが取られます。新しいカテゴリを作るということは、これまでは異なると考えてきた2つの知識の間にロジカルな「共通点」を見出し、それぞれの知識を定義しなおす作業でもあります。 調べてみたところ、スピード・スケート選手は、夏季には自転車を使ったトレーニングをするケースが多いようだ。それにスピード・スケート選手だった人が自転車競技に転向したりする例も少なくない。一見異なるこの2つのスポーツは、「太もも系スポーツ」というカテゴリに入れることができそうだ。カテゴリに適切な名前を付けるのは、言語化のプロセスによく似ています。ここでカテゴリとして新しい枠を生み出すと、それが次の「気づき」を刺激することになります。こうして学びは「らせん」を描くというわけです。 ん?「太もも系スポーツ」という意味なら、サッカーももしかしたら、スピード・スケートとか自転車競技と関連するところがあるんじゃないか?そういえばオランダはサッカーも強いな・・・*** このモデルの拡張性について、まとめを兼ねてもう少し考えてみます。 特に「気づき」と「関連付け」のプロセスにおいては、ブログに書き込まれるコメントが威力を発揮することに気がつかれている人も多いと思います。僕の場合は、自分のブログだけでなく他人のブログを読むときも、なるべくコメント欄にも注目するようにしています。 上では学びのプロセスを「個人の学び」という文脈で考えましたが、ブログを考えれば明らかな通り、現実には、学びのプロセスは複数の人間が複雑に関わりあうことで、大いに加速されます。 例えば、部下の仕事を観察していて「アレッ?」と気づいた上司は、それを「課題」として言語化して部下に伝えないと何の意味もありません。さらに言語化が不正確だと、部下は間違った「課題」を克服してしまい、結果として「アレッ?」という部分は改善しないでしょう。 部下からすれば、自分で自分に「アレッ?」となるのは普通は難しいことなので、身近にそれを「課題」として正確に言語化してくれる上司が存在することが「学び」の鍵となります。部下は言語化された「課題」でもって、これまでの経験を振り返り、関連付け、新しい仕事のやりかたを再定義します。 上司が「アレッ?」を言語化した結果、場合によっては部下のほうが正しくて、上司が間違った状況判断をしていたことが明らかにされることもあるでしょう。現場にいる部下のほうが、上司よりも業務に詳しいケースは多いのですから、こうしたことは珍しくないはずです。すると「そうだったのか!」と、上司にもあたらしい「気づき」が生まれ、新たな「関連付け」や「再定義」が起こります。 このように、学びのプロセスは、現実には自己完結的ではなくて、むしろ組織における複雑なインタラクションによって回転しているのです。本質的には、「気づき」→「言語化」→「関連づけ」→「再定義」という学びのステップは、組織の中で分業が可能であるという点が重要なポイントだと思います。 ダイバーシティーが求められる理由は、この「学びのプロセスを効果的に分業すること」にこそあるのだと僕は思います。さらに、パフォーマンス・コンサルタントの役割とは、学びのプロセスの分業における「言語化」にこそあるのではないか・・・と、そんなことを考えたのでした。 (おしまい) 昨年、アイスランドにて ![]() 「チームワークが重要な理由」 2009-02-12 「経験の受け皿」 2009-02-20
by NED-WLT
| 2009-02-26 01:54
| 時事評論のまね
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