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若い友人からキャリア・アップのための転職に関して質問を受けたので、僕の考えるところを簡単にまとめてみることにしました。本当ならば飲みにでも行って、少し酔っ払いながらでないと話にくいような内容なのですが、どうにも帰国の予定がしばらく無いので、ここでエントリにすることにしました。偉そうなことをアップしますが、僕自身も自らのキャリアに悩む修行中の身であり、人様に誇れるような何かをすでに達成したような人間ではないということは、まずはじめに断っておきます。
キャリアは実績の言葉で書かれている キャリアというのは、日々の仕事によって自らの後ろ側に積み上がる人材の歴史のようなもので、それは必ず「実績」の言葉で書かれています。キャリアをよりよいものに押し上げるのは、お手軽な「キャリア・アップ戦略」と呼ばれるようなものではなくて、目の前の仕事をこなすことでしか得られない実績なのです。 職務経歴書に書かれた過去の実績を見ることで安心するのは、なにも転職先の採用担当者ばかりではなくて、むしろ自分自身なのです。「過去にやれたことならば将来もできる」という前提条件がある程度信頼できるとすれば、ある人の過去の実績というのは、その人が持っている本当のスキルを表しているからです。 そんなふうにして積み上げられた自分の実績をニヤニヤと眺めていると、さらなる実績を求めてより困難なプロジェクトにチャレンジするための自信も生まれてきます。また実績こそが、組織内での権威(地位)を正当化する最も有力なツールとなるのです。激動の時代ですから焦る気持ちもわかりますが、まだ社会人経験の浅い若者に必要なのは、資格学校のパンフレットの山ではなくて、自信を持って職務経歴書に書ける小さな実績の山なのではないでしょうか。 キャリアの明暗を分けるポイント では実績であればどんな実績でも良いのかというと、それは違います。我々は競争社会の中にいるのですから、ただボンヤリと実績を積み上げているだけでは組織に決定的な競争力をもたらすような人材には成長できないでしょう。もちろん運もありますが、自らの実績を他から差別化するための努力も必要です。 優秀なニワトリというのは、飼育係からエサが与えらると、そのエサの山から栄養価の高いより上等なモノだけを上手に見つけ出してきては選択的にそれを食べ、他のニワトリとは比較にならない力を付けるのだそうです。実は自らのキャリアを成長させるのにも、普通のエサに相当する「やったほうが良い仕事(nice to do task)」と上等なエサに相当する「やらなくてはならない仕事(need to do task)」があるということを意識したことはあるでしょうか。 暇があれば「やったほうが良い仕事」を探してきて、自らの忙しさを周囲に自慢するようなのはあまり賢い方法とは言えません。常に「やらなければならない仕事」に自分のリソースを集中させて、大胆に「やったほうが良い仕事」は無視してしまいます。時間にも余裕が生まれますから、オフ会に参加したり、資格取得の勉強をしたり、読書をしたり、ブログをアップしたりすることができるようになります。具体的にどんな仕事が「やらなければならない仕事」なのかというのは、ビジネスの文脈によって大きく異なりますが、思い切って一般化してしまうならば、それは受動的に誰かの手助けをするような仕事ではなくて、能動的に自らが原動力となれるような仕事のことであることが多いように思います。ここらへんの嗅覚を磨くことも重要でしょう。 より良いエサをゲットする具体的な方法 では自分が日々行っている仕事は、自分でそれと選んだ仕事でしょうか。強いニワトリになるために日々の仕事を選べと言われても、残念ながら普通は仕事というのは自分で選ぶものではなくて上から与えられるものです。特に若手に与えられる仕事が「やらなければならない仕事」であることは稀です。もちろん与えられた仕事であっても、自分なりに創意工夫をこらして処理しなければなりませんが、それは普通のエサを良く噛んで食べるようなもので、やはり質の良いエサのパワーには勝てません。 基本的には、いつだって仕事のほうが我々を選んでいるのです。だからまずは仕事に選ばれるような人材になるということがキャリアを考えるときの王道だと思います。世界には良いエサをゲットするための競争があるという視点がどうしても重要になってきます。時には直属の上司ともそうしたエサを巡って争うのです。 ところで新入社員として入社したときは、同期と横一線だったと考えているとしたら相当ナイーブです。良いエサというのは普通は花形部署にたくさんばら撒かれるもので、同期の中でも花形に配属される人材というのは、採用段階ですでに人事部により高い評価がつけられた人材であることがほとんどです。 ですから、もし自分が社内で花形部署にいない場合は、花形部署のマネージャーから「選ばれる」ために資格の勉強などをしつつ、花形部署への社内転職をねらうのがより良いエサにありつくには最も解り易くてリスクの小さい方法でしょう。もちろん花形部署から離れた部署にも隠れた良いエサはたくさんあり、そうした「入札の少ないエサ」に手を挙げて取り組むという方法もあります。しかし社会人経験が浅い若手には隠れた良いエサの目利きは大変難しいと思われるので、このアプローチは諸刃の剣と言えるでしょう。 そしてここでやっと出てくるのが良いエサを求めて転職するという方法です。一度社外に目を向ければ、世界には花形部署どころか、企業そのものが花形と呼べるような花形企業が存在します。花形企業の、しかも花形部署に転職することが出来れば、確かに強いニワトリになれるのは確実なようにも思われます。しかし花形企業には輝かしい実績を重ねてきた花形人材が集まるので、そこでは良いエサを巡る人材間の競争が驚くほど熾烈であり、実績の足りない若手が良いエサにありつくのは転職する前の職場よりも困難なものになる危険性があります。さらに仕事を割り振る立場にいる上司も人間である以上、良いエサというのは自分が昔から可愛がってきた生抜きの部下に与えたいもので、転職してきた新参者に残されているのは普通のエサに過ぎなかったりもします。 では花形企業が難しければ、花形業界の人手が足りないベンチャーに転職するというのはどうでしょうか。確かにベンチャーであれば良いエサを巡る人材間の競争は少ないのですが、仕事を選んでいるとすぐに会社が危なくなってしまうのがベンチャーというものなので、ベンチャーでは良いエサも普通のエサも、時には悪いエサまでをもとにかく食べねばならず、そもそもエサを選んでいる余裕が無いという状態に置かれます。ベンチャーは、扱える仕事量のキャパが大きな人材にしかオススメできません。確かにベンチャーで働くことから学べることは多く、仕事も面白いのですが、そのあまりに高いリスクを考えれば、とても万人向けとは言えません。 おわりに 転職をすることに意味が無いと言うのではありません。ただ、転職はあくまでより高い実績を積み上げて行くための手段であるべきで、実績というのは基本的にどこの企業にいても上げられる以上、転職が本当にキャリア・アップに有効となるようなケースは決して多くはないと思うのです。また転職の過去があるということは、それ自体が日本では「負の実績」として認知されるということは知っておくべきです。おそらく今の若手人材のマーケットは売り手市場なのでしょうから、転職は給与アップにつながるのでしょう。しかし、ほんのわずかな給与アップと引き換えに、消せない「負の実績」を作ってしまうことが、本当にキャリア・アップと言えるのでしょうか。 ビジネスの世界はすべて二種類のコインで支払われる。すなわち、現金と経験だ。まず経験を取ること。現金は後でついてくる。(おしまい) 「実務家が理論をバカにするとき」 2007-06-21 「テレビがダメで、読書がアリな本当の理由」 2007-02-05 「弱い絆理論」 2007-06-15
by NED-WLT
| 2007-08-15 02:28
| 時事評論のまね
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