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先のエントリに頂戴した質問への解答として、「ゼロから始めて、起業し、経営者として成功するに至るまでにクリアしておかなくてはならない大きなステップ」について、エントリとして全3回のシリーズを予定しています。今回は、前回に続く、2回目です。
なお、本シリーズでは、生まれながらの経営者や起業家といった、型破りな天才のケースは考えないこととします。それと、何を作っても売れたような、高度経済成長期の経験談も無視することにします。あくまで、現代の特徴にそった、凡人経営者のためのステップとして考えて下さい。 *** ステップ4.雌伏のとき 雌伏とは、「力を養いながら、自分の活躍する機会をじっと待つ」ということです。サッカー選手が成長するために、試合経験が必要であることと同様に、ある人が、ビジネスマンとしての力を養うのは、実務の現場をおいて他にありません。 僕の意見としては、起業して成功するために必要となる知恵を100%としたとき、座学による貢献は、このうちの20%程度で、残りの80%は実務経験から得る知恵です。実務のほうが、座学の何倍も重要なのです。どんなに『上手な泳ぎ方』という本を読んだとしても、実際に泳いでみないことには、良い水泳の選手にはなれないことと同じです。 とはいえ、座学による20%の貢献というのも非常に重要であるということも付け加えておきたいです。エントリ「吸収力に関する理論-1」でも触れた通り、ある程度の座学を実務に先立ってこなしていると、実務からの学習スピードが驚くほど速くなるのです。座学と、実りの多い実務経験との間には、想像以上に密接な関係があるということです。こういう所は、毎日が実務で忙しすぎる人の落とし穴です。 さて、とにかく現実のビジネスというのは、情緒を持つ人間が主役なわけです。どんなに本やセミナーで得た知恵を振り回したとしても、そうそう人間はついて来ません。現実に、上司、部下、仕入先、顧客を巻き込んで、台風の目として仕事を進めて行く経験が必要です。人に振り回されるのではなくて、人を振り回す経験です。また、具体的な起業の準備として、将来必要になる人脈やツール、業務プロセスや業界情報などを学習しておくことも重要です。意識して、学ぶ事が多くありそうなプロジェクトに参加したりすることにも、意味があると思います。 要するに、ケーキ屋さんになりたいのであれば、ケーキに関する文献を精力的に読みつつも、実際にケーキ屋さんで、しばらく修行してみないといけないということです。まあ・・・当たり前のことなのですが、意外と当たり前のことというのは誰も教えてくれないものです。 ステップ4は、以前のステップ1~3までの次に来るステップという位置で紹介しましたが、現実にはステップ1~4までを平行して走らせることが普通だと思います。出勤前、通勤時、夜間や休日を利用して座学に励み、平日は実務経験を積むということです。 ステップ5.起業 目的意識を持って座学と実務の両方から経営スキルを学び、自分の中に小さからぬ利他性が使命感として成熟したとき、世界は多くの問題、すなわちビジネス・チャンスで溢れているように見えるはずです。中には、大企業で働く会社員としてしかチャレンジすることが出来ないような問題もあるでしょう。政治家や公務員としてしか影響力を発揮できない問題もあります。しかし、世界の問題の多くは、小さな企業によってでも、十分アタックできるようなものだと僕は思います。自分の身の丈にあった初期投資で始めることができて、失敗してもダメージが大きくなさそうなチャンスを見つけたとき、起業するという選択肢が具体的な物として見えてきます。 このエントリでは、「何故、起業するのか」ということは問いません。これだけは、本当に人それぞれだと思うからです。しかし、起業に際して、どうしても強調しておかないとならないことがあります。以下、3点にまとめてみました。 1つ目は、起業は失敗するということです。統計からしても、成功するのは、まあ1,000社に2,3社程度です。ほとんどは起業から3年以内に経営破綻します。初めから、失敗することを覚悟した上でのチャレンジとなります。起業には、ギャンブル的な要素も多いのです。事業が上手く行くまでは、経営者の給与などが支払われないことも普通です。初めの数年は、収入がなくとも、生活費に困ったりすることのないように、生活費は、最低でも2年分ぐらいは積み立てておくべきだと思います。起業を本気で考えるようになったら、それはギャンブルとして認識してください。ギャンブルには、決して「背水の陣」で臨んではなりません。 2つ目は、資金の問題です。驚くほど多数の起業アイディアは、資金不足が理由でボツになります。厳しいことを言えば、社会は、これ以上の起業アイディアを必要としてはいないのです。日本で起業を目指している人の数は、毎年およそ120万人もいるのですが、現実の起業数は、年間20万件に達しません。100万件以上のアイディアが、毎年ボツになっているということです。アイディアは・・・溢れています。むしろ、社会は、そうしたアイディアを本当に形にするために、無理の無い戦略を構築することができて、人を説得することに長けていて、さらに資金を集められる経営者を求めているのです。卵が先か、ニワトリが先かと問われれば、ニワトリ、すなわち、資金が先だと即答できます。初期投資の金額だけでなく、ビジネスのランニング・コストなどもしっかりと計算し、それに加えて、数年は儲けが出ない、給与も無いという状況であっても、底をつかないだけの準備資金が、事業に先立って、どうしても必要です。 3つ目は、差別化戦略の問題です。世界ではもちろん、日本でも経営学の基礎知識を身につけている人の数は増え続けており、基本的に、経営者が経営学を知っているというだけでは、何の差別化要因ともならなくなって来ています。経営学を知らないと、土俵に上がれないのですが、知っていても勝てないのです。また、英語やITもこれと同じです。英語とITを使わないで企業を経営するということは、武器を持たないで戦場に向かうようなものです。しかし、武器を持ってさえいれば、勝てるというわけではありません。皆が似たような武器を持っているからです。ここで勝ち負けを決めるのは、差別化戦略が採れているか否かです。エントリ、「新事業、はじめの3点」でも触れましたが、顧客から見て、あなたの会社は、他社とは異なる、ユニークな何かを提供できているかということが、非常に重要となってきます。 ステップ6.マーケティングとイノベーション 勝ち続ける企業の根幹を成すのは、終わる事の無いマーケティングとイノベーションです。運良く企業が軌道に乗ってきたら、マーケティングとイノベーションのために十分な時間とお金をかけ続けることが、企業の競争力を維持し、成長して行くための鍵となります。日々発生する問題の火消しにばかり追われていてはなりません。 マーケティングの重要性と基本的なプロセスに関しては、以前「セールスとマーケティング」にまとめたので、そちらを参照して下さい。イノベーションに関しては、以前のエントリ、「日本の競争力-1」でも取り上げた、マイケル・ポーター先生のありがたいお言葉を再度引用します。 遅かれ早かれ、何事も競合にコピーされるのであるから、イノベーションを止めないことこそが、競争力の源泉である。イノベーションの多くは、大きな技術革新といった形ではなく、むしろ小さな改善の積み重ね、途切れることのないアップグレードとして現れる。変化を嫌い、現状を維持したいという多方面からの圧力に打ち勝つことが必要条件である。また、先の「ストレス・マネジメント」でも触れた通り、多くのイノベーションは、ギリギリの苦境から生まれるのです。ここらへんの部分は、一般論として語ることが本当に難しいですね。創造力の源泉というものは、まだ完全には理解されていないということでしょう。だからこそ、面白いのですが(笑)。 *** 今回は、起業の準備期間、起業、そして起業後のフォーカス(マーケティングとイノベーション)について簡単にまとめました。繰り返しますが、座学も実務も、両方重要です。草サッカーの選手でも、ジダンのDVDからインスピレーションを得つつ、練習や試合経験を通してテクニックを磨いて行くのと同じです。 経営者への階段、シリーズ最終回となる次回は、最後のステップについてまとめます。また、経営学の基礎知識を座学で身につけるのに良いと思われる、ビジネスと経営学の良書(あくまで僕の個人的な好み)を紹介したいと考えています。この最後に添付される良書リストのほうが、僕の一連のエントリの内容などよりも、はるかに価値があると思います(笑)。
by NED-WLT
| 2006-05-10 07:00
| ちょっぴり経営学
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