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移動手段の発達によって、人口は、多種多様な「つながり」が得られる都市に集中することになります。近代であれば、やはり「電車」の登場が大きなイノベーションだったと思います。
人間は、もともと自分と価値観の似た人と「つながりたい」と考えていると思われます。この前提において、移動手段の発達による、人口の都市集中は、自分と価値観の似た人に出会いやすい環境を、人々に提供したと言えます。 ●地域コミュニティーの弱体化 移動手段の発達は、人々の「つながる力」を高めました。実際には、このつながる力によって出現したのは「職場コミュニティー」でした。かつて職場コミュニティーは、家族的とも言われ、職場に行くことが、人々の「つながりたい」という欲求を満たした時代がありました。 結果として「ただ、近くに住んでいる」ということを前提として存在してきた「地域コミュニティー」は、時代とともに弱体化して行きます。移動手段の発達は、地域コミュニティー弱体化の「直接の原因」と考えられます。 ●インターネットの登場 人々の「つながる力」を高めるのは、移動手段の発達だけではありません。情報伝達手段の発達も、自分と価値観の似た人への「アクセス」を向上させます。それは、伝書鳩や手紙、ポスターやTV広告ときて、今、ついに「インターネット」に至りました。 インターネットは、本質的に「物理的な距離」の意味を破壊する技術です。時間はかかるでしょうが、これまで都市に集中してきた人口も、徐々に地方に分散していくものと思われます。ちきりんさんが指摘するとおり、今から35年ローンとか、ありえません。 ●イノベーションのジレンマ イノベーション理論から考えると、この「移動手段」と「情報伝達手段」は、人々の「つながるニーズ」を満たすという文脈で、完全に「イノベーションのジレンマ」の関係にあります。以下に、図で示します。 過去、移動手段の発達は、人々がつながるニーズを満たしてきました。ところが、情報伝達手段としてのインターネットが登場したことで、移動手段が提供してきたサービスの一部が、インターネットによって奪われ始めています。 「まだまだ、生でリアルなコミュニケーションが重要」という意見が「間違い」であることは、イノベーション理論が教えてくれるところです。それはデジカメの登場に対して「まだまだ、フイルム・カメラが重要」というのと、全く同じ論理構造をしています。 破壊的なイノベーションは、その初期には、常に不十分な性能しか示せないというのは、経営学では常識です。欠陥だらけに見える初期のイノベーション(しばしば笑われる)は、時間とともに改善され、ついには市場を独占するレベルに至ります。 遠くない将来、インターネット内でのコミュニケーションと、生でリアルなコミュニケーションの差は、無視できるほどに小さくなっていくことは明白なのです。「生の良さ」そのものは、失われないでしょう。ただ「生とはなにか」という認識そのものに、インターネットは攻撃をしかけているのです。 ●破壊されるもの この破壊的イノベーションによって弱体化(または崩壊・消滅)するのは、電車や自動車などの移動手段そのもの(物流は残る)はもちろん、こうした移動手段の発達から恩恵を受けてきた組織や産業です。 職場コミュニティー、人口の集中を前提としたレストランなどの外食サービス、対面コミュニケーションを前提とした化粧品やアパレル(アバター向けの衣服は残る)、そしてあらゆるリアル店舗ビジネスは危険です。また、都市部の地価は、駅前から下落していくでしょう。 ●ディフェンスの戦略 これを怖がっているだけではだめですよね。破壊のターゲットにあるものには、こうした「大きな流れ」を理解したうえで、スマートな「ディフェンスの戦略」が求められます。逆に考えれば、この流れに耐えることができた組織や産業は、独占的な地位を得ることになります。 今、毎日顔を合わせているような「既存のつながり」は、それ自体が資産(=将来、価値を生む可能性)です。そうした資産を、どのようにして「新しい世界」に適応させていくかが、どこの個人や組織にとっても最重要の課題になるでしょう。 また当然、既存のインフラも資産です。古いインフラであっても、これまでとは異なる使い方をすることで、新しい価値を生み出すことができるかもしれません。その意味では、僕たちは「都市とはなにか」ということを再考する必要があるでしょう。 ●新たに活性化するもの 食料の配達は、増えるでしょう。どこにいても仕事ができるので、引越しはブームになるかもしれません。地方には安価な戸建ての建築ラッシュが起こるでしょう。本物の学者の仕事は「コンテンツ・ビジネス」という文脈から注目を集めるでしょう。 多くの知的な仕事はコンピュータに奪われるので、お金を稼ぐのは難しくなっても、余暇は増えるはずです。すると、人間は自己効力感(自己重要感)を得るために、ロボットやコンピュータでは対応できない社会貢献活動や、独自の食料確保(植物栽培や養殖)に向かうと思われます。 そして、これは弾さんもブログ記事「職がなければ遊べばいいのに」で指摘していることですが「遊び」ですね。遊ぶことが、今後より真剣に議論されるようになるでしょう。 ここで「遊び」とは、根源的には「学習」です。なぜなら、多くの動物にとって「成長こそ、最高のエンターテインメント」だからです(成長とは、自分の生存確率が高まることなので、それには脳内に報償麻薬が出るから)。 ●インターネットの次 こうした「つながるニーズ」をめぐる科学技術の争いは、インターネットがアンカーではないでしょう。インターネット技術の発達も、いずれは過剰品質を越えるはずだからです。その向こう側にあるのは・・・異なる人間同士の、脳の直結?それと、宇宙への冒険・・・かな?宇宙、ぜひ行ってみたいですね! (お酒は、なくならない) 宴のあと 「コミュニティー・ステージ仮説」 2011-01-22 「コミュニケーション能力ってなんだ?」 2011-01-25 「人口減少の時代に、持家を考える」 2006-12-22 ●メルマガ『人材育成を考える』もよろしくお願いします。 ●twitterもやってます:http://twitter.com/joesakai
by NED-WLT
| 2011-02-05 14:47
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